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新作【青い鳥も土佐脱藩】青い鳥のweb小説

【青い鳥のアニメ】web小説版

『青い鳥も土佐脱藩』

 ~歴史書によると~
 "偉大な人物"とは産まれた時から偉大だった訳ではない。大望を胸に一歩一歩、己の道を進む姿を他人が"偉大"と呼んだだけだ。
 幕末に活躍した、かの有名な坂本龍馬おっと違う、坂本リョウミーもかつては到底立派な男とは言えなかったそうな。

「日本の夜明けは近いぜよ」

 かつて四国地方の一国を"土佐"と呼んだ。
四万十川のほとり、大望を胸にたたずむひとりの男がいた。
坂本リョウミーである。27歳になったこの日、彼はある事を決意したのだ。母国の土佐を発ち、江戸に向かう事を。
ググっと固めた拳に力が入る。

 そこへ、大慌てで著作権フリーの様な顔をした土佐藩の男がやって来た。
「大変だ。大変だ。土佐藩を抜けた男がいるそうです!」

リョウミーは胸を張り高らかに告げる。
「それはあちき、坂本リョウミーぜよ!!」

 男は血相を変えて焦り出した。

 リョウミーには大望があった。それは古い幕府の体制を変えて、諸外国に通用するような強く新しい国を作ること。次に土佐に帰ってくる時は明るい国になっている。そう信じて旅に出る。

男は続けた。
「脱藩は"死罪"だそうです。」

リョウミーは真っ白になった。
風になってどこかへ行ってしまいたい。
そう思った。

でもなんか、気持ちよかった。

 「日本の夜明けは近いぜよ。」

 男には諦められない大望があった。
薩摩と長州を結びつけ新政府を発足させる。
それこそが維新を起こす鍵であると。

 それまでは、新聞配達の仕事をして食い繋いでいた。時刻は5時ちょうど。今の登らんとしている日の光を浴びてリョウミーの心には、
より一層の炎が燃え盛っていた。

そこへ、著作権フリーの様な顔をした
新聞配達の同僚が大慌てでやってきた。

「大変だ。大変だ。朝刊が配達された様です!!」

リョウミーは今終えたばかりの自分の仕事を誇り、気持ち良く気に入った言葉を発した。

「そう、日本の夜明けぜよ。」

男は血相を変えて焦り出した。

 リョウミーには大望があった。市政府を発足させた後、自分の役所はどうでもいい。
ただただ明るい国になったと国中の人に新聞を届けて周りたい。それだけだ。

男は続けた。
「PMですよ」PM5:00...

リョウミーは真っ白になった。
風になってどこかへ行ってしまいたい。
そう思った。

でもなんか、気持ちよかった。

「日本の夜明けは近いぜよ」

 男には夢のような大望があった。諸外国と共に新しい道を進む。人と人とが手を取り合う事こそが真の平和をもたらすと。
その思いの通り、1867年12月10日時点、
彼のto doリストは確実に埋まっていた。

そこへ著作権フリーの様な顔をしたリョウミーの弟子が大慌てでやってきた。

「大変だ。大変だ。坂本リョウミーさんが大変だ!!」


リョウミーはキリリと弟子を見て、太い声で答えた。
「あちきはここにいるぜよ!」

男は血相を変えて焦り出した。


 リョウミーには大望があった。
この日本を人々が争わず、笑い合って暮らせる国にすると。


男は続けた。
「今日、暗殺される日です!!!」

1867年12月10日。
坂本リョウミー(享年31歳)


その翌年。明治時代が訪れる。
彼の大望は多くの人に受け継がれた。


それから152年の月日が経つ。
私たちは今、どんな大望があるか。

青い鳥はずっと見守っている。


-おしまい-

【あとがき】
最後読んで頂きありがとうございます。

ショーをしたり動画を創ったりおひまタイムス記者をしたりしているTAIYOです。家族のようなコミュニティ『TM社ファミリー』の運営をしています。

青い鳥のweb小説いかがでしたでしょうか。

人は誰しも大望を胸に生きている
僕にもあなたにも。

そんな事を感じて頂ければ嬉しいなと思い
描かせて頂きました。
いつもは【青い鳥のアニメ】というタイトルで

TM社のYouTube show


にてアニメーションでお送りしています。

今回のweb小説版は初めての試みでしたが
読む青い鳥のアニメを実現させてみたいと言う思いでこの様な挑戦をさせて頂きました。

ご自身のペースで何度もお楽しみください。
多くの人に楽しんでいただけたらと思います。

青い鳥のアニメシリーズには

世の中の争いやいさかいが無くなり
みんなが笑い合って暮らせれば楽しいなという僕の思いが詰まった作品です。

 酷く疲れた日にとある歌の歌詞を思い出したところから着想を得ました。
それがディズニーランドのスプラッシュマウンテンというアトラクションで流れている歌
「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」
です。
そこに

みんな仲良くお祭りだ
青い鳥も歌うよ 本当の話
全てうまくいった

という歌詞があります。
全くそのアトラクションのや物語に出てこない
『青い鳥も歌う』という謎のワードが出てきます。
でも、「全てうまくいった」んですよね。

(※原作の「南部の唄」という映画に青い鳥も出てくるようですが)

青い鳥が歌えば全てうまくいく

すごく素敵な世界感だと思いました。
仕事や学校、人間関係の辛い時、悲しいとき
に、青い鳥が現れて歌を歌うんですね、

そうすれば、みんな怒っていたり疲れていたりするのも忘れて一緒に仲良く歌い出すんです。

そんな作品に仕上がりました。
過去の3作品もおひまな時にどうぞ!

青い鳥のアニメ https://youtube.com/playlist?list=PL5pME5e5bkWtiGtvete86nzERsnkExJt0

最後にお願い

最後に2つお願いがあります!
一つ目は、もし面白いななんかいいなと思っていただけたらハートマークのイイネを押して頂けたらとても励みになります。そして感想なんかもめちゃめちゃ喜びます!


二つ目は、ぜひ周りの人にも青い鳥の話をしてあげて欲しいんです。大切な家族や友達に。
(SNSでシェアなんかも嬉しい)

皆さまの【青い鳥のアニメ】という作品への愛がもっともっと良い作品を創る原動力になります。いつも応援ありがとうございます。

ぜひ次は
今回の青い鳥のweb小説【土佐脱藩】のアニメーションバージョン。

青い鳥のアニメ【青い鳥も土佐脱藩】

を僕に創らせてください!!

最後まで読んでいただきありがとうございました😊

TM社ファミリー TAIYO

【青い鳥のおみやげ】


【青い鳥のも感染予防】¥600税込
https://tmce.thebase.in/items/38113178

[困った時に使える青い鳥のスタンプ]
https://line.me/S/sticker/13565203?lang=ja&ref=lsh_stickerDetail

ありがとう!また!TAIYO

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