アイドルの「頑張り」についてオタクの熱語り 努力よ報われろ

11枚目シングル『君はハニーデュー』で初めて選抜制が導入された日向坂46で、選抜/アンダーの基準・理由がメンバーにとって明確になってほしいという話です。
一言でいうとこれだけなんですが、思いを長文で吐き出したかったのでこちらに。

公開してスッキリしたら消すかもです。



「選抜に入りたい」「センターに立ちたい」そのために、(みなさんの期待に応えられるよう)頑張ります。
私の推している日向坂46メンバーから、こんな文脈の発言が度々あります。日向坂46では最新シングルから選抜制が導入されましたが、選抜制の有無に関わらず、フォーメーションやミーグリ完売についてなどで以前からあったものです。

前提としてそもそも私は、フォーメーションに関しては人気じゃなくパフォーマンスが最善になるよう決めてほしい派(そんな派閥があるかは知らない)なんですが。

最近「彼女たちは何をどう頑張るんだろう」という疑問が湧いてきました。
目標が選抜入りやフォーメーション内ポジションなら、いわゆる運営、つまり身内の誰かが決めているものです。その基準や理由は明示されているんだろうか、と。

例えば、あるメンバーが選抜入りを目指してパフォーマンス面を努力する旨を宣言したとします。
もし運営がそのメンバーに対して「パフォーマンスでひなた坂(アンダーチーム)を引っ張ってほしい。選抜入りさせたいのはバラエティ番組で目立つような新たなキャラの際立った子だ」と考えていたら、彼女が選抜入りのためにパフォーマンスを磨こうとする努力は方向性が間違っていたということになってしまうのではないでしょうか。
逆も然りで、ライブの少ない時期にバラエティ要素の強い仕事をしていると「バラエティ頑張りたい」と思うメンバーもいると思いますが、運営はその子には歌やダンスの伸びを期待しているかもしれない。

念のため補足しておくと、努力は無駄にはなりません。同時に、アイドル・芸能界には目標に対して努力が報われる方程式はありません。
今回の場合は、"アイドルと運営の間にある努力・期待の方向性"に関して、チームマネジメントの観点からは、アイドルの努力が間違うこともあるのではないか、という話です。


個人的な思想として、会社での人事評価はできるだけ明文化された上で、面談などを経てフィードバックされるべきだと考えています。会社やチームは運命共同体なので、評価される側が「どうなりたいか」と、評価する側が「どうなってほしいと思っているか」という点ですれ違いが起きてしまうのは無駄だと思ってしまいます。

アイドルと運営も、会社の人事評価のように、あるいは学校の通知表のようにでも、「今どう評価していて今後どう期待しているのか」を密にコミュニケーションを取るのが正常なのではないでしょうか。できれば運営→アイドルのみではなく、アイドル→運営もある双方向の評価である方がチームとしては健全だよね、などもごちゃごちゃ思いながら。

具体的には、オーディション番組でプロデューサー側がパフォーマンスレベルや伸び率を審査して参加者にフィードバックする、ああいうのデビュー後もやってるの?やった方がいいんじゃない?という考えです。


それで気になったので、ミーグリで聞いてみました。
「どう頑張ってほしいって伝えられてるの?みんな何を頑張るかどう決めてるの?」

答えとしては「伝えられてないから、何を頑張るかは自由でメンバー次第」らしいです。

そんな気はしてたけど、そうなのか〜と。
乃木坂でも新内眞衣さんや山崎怜奈さんみたいな賢いメンバーはセルフプロデュースに長けていた印象だけど、そもそも「セルフ」な方針なのかもな〜と。
(※ミーグリで1度聞いたというだけなので、ソース信頼度は0に等しいです)



長々と持論を書いた割に内容が浅ーくなるのは、結局オタクがアイドルについて考えることも、ましてや意見することなんて、実態を知らないお門違いにしかならないことは分かっているからなんですが。分かった上で、気になってしまいました。


ここから、信頼度低めのソースを端に発して熱語りします。




私は、自分の推している日向坂の表題曲フォーメーションにおいてファンの数が多い人気メンバーが前から順に目立つ位置に並べられることも、そのフォーメーションが新曲発売ごとに旬の野菜を入れ替えるみたいにちょこちょこと調整されることも、次回作の選抜・フォーメーション決めの基準が不透明なままそこを目指してメンバーが努力することも、全部腑に落ちないんです。
その坂道アイドル定番のやり方が売上やグループの人気維持のために理にかなっているのだとしても。期別枠数や選抜/アンダーの入替枠数が決められた上でミーグリ完売速度と一致するんでしょ、などと暗黙の了解があったとしても。

アイドルの努力が報われてほしい。

他のメンバーと比べて(ミーグリに来るような)ファンが少ない、だからグループに貢献できていないなんて考え方は、はっきり言ってつまらない。
頑張ってみても自分はアイドルとしてグループの中心に立てるタイプじゃない、なんて気持ちが諦めの如く生まれたなら、その気持ちは即捨ててほしい。
ファンは誰かと比較したりグループ内の序列を理由に応援しているわけじゃない。あなたを見て好きになったから応援しているんです。あなたが私の中心なんです。

目標や野望があるなら、それが選抜やポジションでもあるいは全く別方面でも、自己評価・客観的評価に関わらず、臆することなく邁進してほしい。
努力しているなら堂々としていてほしい。なんなら胸を張って努力をアピールしてくれた方が応援しがいがある。もし成果が出なくて悔しい思いをしても、引け目には感じないでほしい。

そして、できるだけ報われる努力をしてほしい。

お金を落としてくれるファンの数で評価されるのはアイドルという職業の宿命かもしれない。人気が努力と比例するわけじゃない。努力をすれば夢が叶うわけじゃない。
一方で、諦めずに努力していれば、不意にスポットライトが当たる、そんな世界でもある。


運営・プロデューサーには、そんな世間の客観的である種残酷な現実とは別基準で、どう努力してほしいのか、その努力が上手くいっているかを本人に明確に伝えてほしいと思う。

そのやり取りがなく運営のその時のさじ加減ひとつでグループ内の立ち位置や活動量が決められてしまうのなら、選抜・ポジションやメディア出演を目標にして一喜一憂することが、ファンもメンバーも虚しくなってしまうじゃないか。
ファンは内情を知らなくてもいい。
アイドル本人には、明示されていてほしい。

会社風に言うと、断絶されたトップダウンではなく、風通しの良いチームであってほしい。


1年の始まりに各自の目標を発表したり、どうなりたいか、そのためにどういう活動をしていきたいかという話は、ある程度しているはず。雑誌インタビューでも「スタッフさんに相談して」という話も出ます。
日向坂には初めて選抜制が導入されたからこそ、何のための選抜/アンダー制度なのか、それぞれのチームには何を期待されているのか、ひなた坂メンバーが選抜入りしたければどうなればいいのか、そのコミュニケーションを重視してほしい。

グループ内の立ち位置はファンの数で決まるからどんな方法でもファンを増やしなさい、なんてやり方だとしたら、同じチームの人間として残酷だ。
そんな決め方はつまらない。

選抜・フォーメーションに関して私個人の理想としては、ファンが予想だにしなかったフォーメーションを組んで、メンバーには希望を、ファンには驚きと楽しみを提供しつつ、世間の既存評価に抵抗していってほしいとも思う。
まあここまでくると坂道グループの現実と乖離するので別のアイドル推せばいいよ、となってくる気もしますが…。

繰り返しになりますが、
選抜入りした、選抜落ちた、センターに立った、列が下がった。
誰かが決めていることに一喜一憂するなら決める基準や理由も互いに了承してほしいし、そのためにできるだけ報われる努力をしてほしい。
プロデューサーにはグループとしてプロデュースするだけじゃなく、アイドル個人と向き合うことでチームを作ってほしいと思うのです。

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