OHカードの基本的な使い方(1)
まずカードを引いてみましょう
88枚の文字カードと88枚の絵カードから、それぞれランダムに1枚ずつ引いてみましょう。
自分が好きなカードで組み合わせを作ることもできますが、裏返しにしてランダムに引いてみると新しい発見があります。
1枚ずつ選んだら、文字と絵のカードをあわせて表に返します。
®Raman-Schlichter 1976, 1989
文字と絵の組み合わせから、自由に発想を広げてみましょう。
最初に見た印象を大切にしてください。
うれしい感じ、楽しい感じ、いやな感じ、悲しい感じ。
カードの組み合わせから、どんな印象を受けましたか。
絵には何が見えていますか。
どんなストーリーが読み取れそうでしょう。
何か連想したことはありますか。
自分の感覚、イメージ、連想の広がりを感じてみましょう。
カードに書かれた言葉から、何を連想しますか。
思いついたことがあったら、自由にその思いを広げていきます。
OHカードでは文字と絵と異なる2種類のカードを組み合わせることによって、論理的な思考だけではなく、感情や直感など、様々な感覚が刺激されます。
頭で考えるだけではなくて、心が感じていることを味わってみます。
何かひらめくこと、ぼんやりと浮かんでくること、どうしても気になることが出てくるかもしれません。
ただ感じてみるだけでもいいし、言葉や絵、身体の動き、音の響きなどで表現してみてもいいですね。
ふだん意識していない感情や思い、願いに気づいたりします。
カードから浮かび上がったストーリー、またカードを見ることで浮かびあがった感情や思い、願いのなかで、今のあなたの状況と結びついていることはありませんか。
探索していくなかで、今のあなたに必要なメッセージが浮かぶこともあります。
言葉にはならないけれど、なんとなく感じ取ったものがあるかもしれません。
もやもやした感じもそのまま受け止めて一日過ごしてみると、あるきっかけでふっと気づくこともあります。
「正しい解釈」「正解」はどこにもありません。
OHカードは、文字と絵、それ自体に意味があるというより、それを見た人のなかで浮かびあがる像、心の状態、連想のなかに意味を見出していくカードです。
自己理解・自己発見のツールとして個人で使うこともできますが、友人、カップル、家族、仕事の仲間でのシェアリング、またカウンセリング、コーチング、ヒーリング、ボディワーク、教育、福祉、音楽・芸術などの創作活動、チームビルディング、創造性の拡張、自己表現、傾聴のためのトレーニング、外国語学習、ファシリテーションなど様々な領域で活用することができます。
OHカードの使い方は自由です。
ここでは、絵カードと文字カードを組み合わせて味わう方法を紹介しましたが、絵カードだけ、文字カードだけを使っても構いません。
88枚のカードを全部一度に使う必要もありません。
苦手なカード、場にふさわしくないと思うカードがあれば、外して使ってもらってもOKです。
(どこが苦手なのか、何がふさわしくないと感じているのか、その感覚に向き合ってみることもおすすめです。)
またPERSONA、MORENA、ECCOなどのOHカードのシリーズカードの絵カードと、OHカードの文字カードを組み合わせることもできます。
基本的な「尊重のエチケット」(RESPECT)さえ大切にしていただければ、使い方は自由で無限です。
どうぞ自由な発想でOHカードの世界をお楽しみください。
*OHカードは一人で使うこともできますが、友人、家族、仕事の仲間と、また地域のコミュニティ、クラスやワークショップの場などでペアやグループでシェアすることで、自分自身、また場を囲む相手との楽しく深いコミュニケーション、安全で安心な場づくりと相互の気づきを促します。ペアやグループでの活用については、「OHカードの基本的な使い方(2):ペアやグループでシェアしてみましょう」を参照してください。
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