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釜山 F1963「釜山:視線と観点 (Busan: Point of View)」展 2020/08/01初日。

釜山F1963での展覧会が8月1日にスタートしました。輸送などで通常とは異なる事情がありましたが関係者の尽力でぶじ展示された。
送ってもらった写真では観客も来場している。

日本から参加は5人、山内光枝(映像)、鈴木淳(映像、写真、インスタレーション)、田中千智(絵画)、グウ・ナカヤマ(書)、首藤マヤ(インスタレーション)。
*首藤は釜山のアーティスト、キム・キョンファ、ユン・ピルナムと屋外でコラボレーション。
2020/08/01 撮影

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山内光枝。

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鈴木淳。

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田中千智。

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グウ ナカヤマ。

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首藤マヤ+キム・キョンファ+ユン・ピルナム。

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事業名 / 「釜山:視線と観点 (Busan: Point of View)」
会期 / 2020年8月1日(土)〜9月13日(日)
会場 / F1963 (釜山、韓国)
主催 / 釜山広域市、釜山文化財団
協力 / トタトガ、KOISWIRE、WATAGATA Arts Network
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[序文]
 人間は、それぞれの視線と視点を通して世界と向き合う。
 釜山文化財団が主催するF1963での企画展示【釜山:視線と視点】展は、韓国内外の18人のアーティストが釜山を眺める「視線」に注目した。本展がテーマとする「視線」とは、対象をただじっと見つめる行為のことではなく、目が行くとか心が引かれるなど、関心をもっているという趣旨の表現を意味している。
 釜山に向けられる「視線」には、すでに非常に多様な関心が存在する。今回の展示では、これまでよく扱われてきた釜山の歴史的、地理的な役割や意味から離れ、アーティストそれぞれが釜山を見て感じた、多様で主観的な「観点」に焦点を合わせたい。
 本展に参加するアーティストは、それぞれがたくさんの想いをこめた視線を釜山に向け、そこから複合的で多層的なイメージを再現し、それぞれの立場から新たな観点を提示する。釜山は華やかな祭りになったり、何かを考えさせる場になったり、ノスタルジックな場所になったりする。誰かにとって虚像の風景として消えて行くこともあれば、別の誰かには、多様なスタイルが重なり合って動く巨大な都市の姿として現れることもあるだろう。
 人間がある期間、ある場所にとどまったならば、その場所はその人それぞれの見方を通じて現れてくる。「見る」という行為が存在しなかったら、多くの風景は消えてしまう。私たちはそのように、それぞれの視線と観点を通して世界と向き合う。
 今回の展示では、釜山で活動しているかあるいは釜山と縁があるアーティストが見たそれぞれにとっての釜山という場所が出現することになり、観客は新しい釜山の物語と出会うだろう。釜山の内外から向けられるアーティストたちの芸術的視線が、それぞれ違う観点を引き出して、新しい釜山の姿が発見されることを期待したい。
セクション1:<輝ける瞬間>
 芸術的な視線で釜山を見つめるとき、最初に直面するのは、現在の釜山の風景である。輝いて派手な色合いの建物の間から見える海のパノラマは、自由さや開放感を与えてくれる。野球場の熱いスポットライトと歓声、おもちゃのように一列にずっと立ち並んでいる強烈な色のマンション、釜山の洛東江に沿って揺れる葦、波に押されてきた漂流木。人生の輝かしい瞬間を見るように釜山を眺める視線。これらの視線には、私たちの欲望と意志、自由と平和、関心と希望、お祭りや休息などが多様に現われてくる。
参加アーティスト:ソン・モンジュ、シン・ジュンミン、鈴木淳、ジョン・チャンホ、ジョン・ウンユル、キム・ギョンテ
セクション2:<ノスタルジア>
 ノスタルジア(Nostalgia)は、故郷や過去の時代を懐かしむ気持ちのことをいう。おばあちゃんの故郷、父の失われた故郷の代わりに生涯を過ごさなければいけなかった街として釜山を見つめる視線。過去になってしまった産業形態の中で、今日も労働を続ける人を眺める視線が、私たちのノスタルジアを刺激する。いまも父がいるところ、小さな工場から聞こえる機械音が聞こえるところ。新型コロナの影響で、隣国でも縁を結ぶ事ができない釜山は、おぼろげなノスタルジアの空間である。
参加アーティスト:チョ・ナキョン、キム・ソリャン、キム・リャン、田中千智 、山内光枝
セクション3:<共生する巨大都市>
 釜山は過去と現在が共存し、海と山そして川が調和した自然景観をもつ、熱情あふれる巨大な都市である。この巨大な都市に満ちる市民それぞれの生活の中で、毎日、それぞれの時間と記憶を積み重ねながら、新しい風景を作っていく。これらのそれぞれの風景は、それぞれの立場で誰かと共生を成し、それが新しい都市を作り上げる。巨大な都市が一つの風景になり、またいっぽうで、各自の場に解かれることを繰り返す。そういう共生する釜山を眺める視線もまた多様なのである。
参加アーティスト:オ・ユギョン、キム・ボギョン、グウ・ナカヤマ、首藤マヤ&キム・キョンファ&ユン・ピルナム

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<韓国語のページ>
釜山文化財団 公式サイト
http://www.bscf.or.kr/05/01.php?id=notice&mode=view&b_idx=3221&btitle=%5B%BE%C8%B3%BB%5D+%BA%CE%BB%EA%B9%AE%C8%AD%C0%E7%B4%DC+F1963+%B1%E2%C8%B9%C0%FC%BD%C3+%3C%BA%CE%BB%EA%3A+%BD%C3%BC%B1%B0%FA+%B0%FC%C1%A1%3E+%BE%C8%B3%BB 

追記 2020/08/04
日本から参加しているアーティスト5人のサイト

山内光枝(映像等)
http://terueyamauchi.blogspot.com
アーティスト公式
鈴木淳 (映像等)
https://artfair.3331.jp/2019/artist/atsushi-suzuki/
2019年 3331アートフェア
グウ・ナカヤマ(書)
https://www.goonakayama.com
アーティスト公式
田中千智(絵画)
http://www.tanakachisato.com
アーティスト公式
首藤マヤ(インスタレーション)
https://www.facebook.com/akinotane/posts/125582842122444
2019年「秋の種」

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