投資詐欺に遭った経験を書いてみました。全部本当です。(1)

投資詐欺に遭いました。被害金額は、201万円。おととい騙されていたことが発覚し、昨日警察に行き事情をすべて打ち明け、弁護士にも相談しました。現在も継続中、今日は自省の時間を送っております。筆者は42歳の独身、サラリーマンエンジニアをしております。こんなクソ人間を笑ってください。罵倒してください。それが筆者への救いの言葉になります。

ふと我に返った今は、なぜそんなことに自分がと、不思議でならないという心境です。書いていて辛くなってきますが、この事件をきっかけに、誰かの気づきになればと思い、また将来への自分のためにも、この経験を記事に残すことにしました。

この数か月、ひどい不眠に悩まされていました。1,2時間の睡眠が2か月に渡って続き、肩や首、頭皮のマッサージ機を買い占め、血行を改善しながら眠りの改善に取り組んでいました。

メラトニンのサプリを買い、その力で眠気を呼び出し、なんとか眠りにつけているという状況でした。

仕事でも悩んでいました。日々単調作業に終始しており、スキルやパフォーマンスの劣化に、不安を感じていました。メールや文献の読解力が衰えてきます。

無意識にするはずの呼吸することが難しい体調になり、意識していないと呼吸することが難しく、また定常的な吐き気と頭痛に悩まされるようになってきました。

コロナの渦中ということもあり、友人や家族と会うこともままならず、強烈な孤独を感じ、鬱になっていきました。相談する友人や家族もいません。

何もかもが最悪のコンディションで日々を過ごしていました。

そこに魔の手が忍びこんできました。

体調不良と睡眠不足で、状況認知力や判断力が完全に欠落していました。普通に考えて、まず騙されるはずがないことでも、不健康であっては、あっという間に洗脳されてしまいます。

とにかくコミュニケーションを欲していた自分は、SNS上で、ある(自称)シンガポール人と接点を持ちます。まさに中国美女の様相、東京在住で起業家であるとのこと。銀座で起業したとのことです。互いの経歴を赤裸々に開示し、コミュニケーションアプリに誘導されました。(記録はすべてスマホに残しているので詳細は後日記事にします)

来る日も来る日も、メッセージのやり取りを重ね、次第に心酔していきます。日本人好みの、若干幼く見えるアジアの美貌。たまに送られてくる画像には、男性の性欲を掻き立てるものがあります。また日頃外国人と接点を持つことの多い自分は、言葉の不自然さにも特に違和感を持つことはありませんでした。

とある日、資産管理について話が及びます。FX取引で、収益を上げ、収益を事業に回しているといいます。あなたもどうだ?との勧めを受けました。収益で旅行にでもいかないかと。睡眠不足で完全に脳がやられており判断がきかないなか、そこに輪をかけて、謎の恋心が芽生えてきていました。何の疑問も持ちませんでした。すでに末期でした。

地元に帰るためのお金のやりくりにも、非常に悩んでいたこともあり、たとえ失っても痛手にならない金額からなら始めてもよいかと思ってしまい、その金額を指示を受けた【個人口座宛】に振り込んでしまいました。もう泥沼です。

なぜか唐突に、その友人というシンガポール人の仲介人が登場してきます。MetaTraderというアプリをインストールしろとのことです。振込明細をもって、そのアプリに課金(そんなことが通常あるわけがないのですが)、トレードの練習に付き合わされます。勉強がてらというものの、約50%という収益に驚きを隠せない自分がいます。(もう終わっています)

この時点では収益も引き出すことができていました。本当だと信じて疑いませんでした。

元本が大きければ、その分収益も大きくなる。あなたはさらにお金を用意するべきだとのコメントが仲介人から届きます。借金をしてでも用意しろ、とのこと。

自分には友達がいない、頼る家族もいない。それならばということで、消費者金融に手が伸びてしまいます。大手企業にいるせいか、すんなり審査が通ってしまいました。これで地元に帰ることができると安心している自分がいました。

前回と同様、仲介人に支持された【個人口座】宛に、躊躇なく振り込んでしまいます。取引は続き、元本が大きくなった分、収益も膨らみます。その額を見て本当に安心しました。

頭のどこかで、金額が大きくなっている分、感覚が鋭敏になっている自分がいます。仲介人との連絡の頻度が、2日に1回だったものが、3,4日に1回、週1に1回と、間隔が開いていきます。徐々に、大丈夫だろうかと、不安を覚えはじめる自分がいます。

月末が近づき、1回目の返済日が迫ってきます。引き出したいとの依頼をしたところ、ここでパッタリと仲介人との通信が途絶えました。自分の意志で引き出せないものは100%詐欺であるとの原則をここで思い出します。

震えが止まりませんでした。息苦しいです。汗が止まりません。

すべてが嘘だった理解しました。

翌日は仕事でしたが、当然手につくはずもなく、事務所ではやるべきことがあったのですが、強引に休みを取りました。クビなら仕方ないと。

警察や弁護士など、関係各所へ手当たり次第に連絡を入れることにします。

警察署にも出向きました。年配の男性相談係に、ことの一部始終を話しました。呆れられるのは当然、そこではなぜ実態のない人物を信じてしまったのか、強く叱られることになります。お前普通ではない、その自覚があるのか。でも今の自分にはそれがありがたかった。憑き物が取れたような気がして、涙が止まりませんでした。42歳のクズ、ダメな男です。体調不良と孤独が本当に苦しかった、辛かったと、初対面の人に対して、包み隠さず心のうちを打ち明けます。

42歳の厄年ということで、体調の変わり目で共感できることがあるらしく、心療内科を勧めてくれました。今日これから行ってくるところです。

弁護士事務所とは、送金先の口座凍結手続きに着手するところです。

続きや事の詳細については、後ほど書きます。

罵詈雑言よろしくお願いします。それが今後の生きる支えになると思います。

上記はすべて事実です。








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