見出し画像

いよいよ撮影。岩堀せりさんがやってきた。

先日これから展開予定のアイテムの撮影をすることができました。
この数ヶ月、多くの人がそうであるように、ぼくらも予期せぬ世の中の変化の中、思い通り、予定通りにはいかないことだらけだったけれど、やっとなんとか。いろいろ遅れが生じ、まだ調整中でラストのサンプルに至らないもあるものの、ある事情で、ちょっと急いで撮影をすることにしたのです。
というのも、こんな状況の中でもラッキーなことがあったのです。
L Aに拠点を移し、撮影のお願いなど今は難しいと思っていたモデル、岩堀せりさんのスケジュールをもらえたことでした。
せりさんといえば、UNBLEACHEDの前身ブランドgoaのミューズとも言える存在。
出逢いは、10年前のこと。ちょうどgoaがギャルの聖地、109系のブランドから一皮剥けようと模索していたときのことでした。
当時「Glamorous」という雑誌のメインモデルだったせりさんの、独特の媚びないかっこよさがgoaが目指す新しい女性像と重なり、世界観を表現してもらおうということになったのです。
イメージでいうと、ケイト・モスとかパティ・ボイドとか、そういうちょっと不良っぽくてファニーな、他の日本のモデルさんには追随しない雰囲気。それは唯一無二とも言うべきもので、雑誌の彼女の連載の中で語られることも、とても潔く人間的でかっよくて。それから何シーズンにもわたり、せりさんにビジュアルを担ってもらうことで、ぼくらも何か道しるべを得たように、goaはネイティブやらミリタリーやら、ガンガン我が道を突き詰めて、全国に店舗を展開していったのです。

画像1

goaは歴史を閉じ、こうして心機一転、UNBLEACHEDを立ち上げ、表現の方法は変化はしても、同じ魂を持つブランドとして、やはりいつかご一緒させていただけたらと夢見ていたのが、思いのほか早く実現しました。
去年実はプライベートで一度ぼくらのつくったサーマル素材の上下をインスタで紹介してくださったことがあり、そのときにやはりとっても似合っていたのです。もちろん、トップモデルだからなんでも着こなすと言えばそれまでなんだけど、UNBLEACHEDとして描きたい女性像が、そこにありました。

その姿が忘れられず、今はL Aにいるんだろうなと思いながらも、一か八かモデルの依頼をさせてもらったところ、ちょうど日本での滞在が長びいているということで、O Kをもらうことができたのです。
L Aに戻る日にちが確定しないので、急いでくれるのなら、と。そこで急遽撮影を決行したというわけです。

画像2

goaではメイクも衣装も、イメージビジュアルはシーズンごとテーマに合った世界観をデフォルメしたもので、かなり強いものだったけれど、今回の撮影ではむしろ引き算をしていくという、逆の方法でした。
今の世の中の激しい変化をぼくらなりに噛み砕いたのが、この形。一過性のものではなく、やっぱり長く着れて、シーズンごとに個性を加えて変化させることのできるアイテムを提供したい。そんなコンセプトを大事につくったアイテムたちです。

goaでせりさんに着てもらっていたものとはかなり違う雰囲気のものだったけれど、久しぶりの彼女は本当に美しい大人の女性になっていて、撮影中、そういえばせりさんてフランス系アメリカ人の血をひくクォーターだったな、と思い出したのでした。勝手なイメージだけど、前はパワフルでグラマラス、アメリカっぽい雰囲気を強く感じたけれど、いい年齢の重ね方をしたせりさんからは、おしゃれが根っこに染みついたような、フランス、ヨーロッパっぽい香りが…。
そして、カメラマンのB O C Oさんが、「せりちゃんてケイト・モスみたいだよね」とポツリ。やっぱり、その独特の存在感は健在。
今の世の中、いろいろと困ったことがおきて挫けそうにもなるけれど、諦めずにやっていれば、こんなご褒美もあるんだなぁ。
それでは前を向いて、残りの仕上げ、ひきつづき精進いたします。

画像3

https://www.instagram.com/unbleached.official/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?