生い立ち⑥
書いては消し書いては消しで、何か月も言葉にできずにいます。
私の一番重たい記憶です。
夢や希望が自分から削がれ、心が潰れていくのを・・もがいてもどうにもならなくて最終的に傍観者のごとく諦観し、今ものどが絞まるような息苦しさを覚える、ピアノにまつわるエトセトラです。
今日は書けるとこまで書いてみます。
私がピアノに魅せられたのは幼稚園の年少の時です。講堂に置かれたグランドピアノを見て、なんてかっこいいのだろうと思ったんですね。音色ではなく、からくりっぽい構造にでした。
前の記事でも書いた通り、その頃にはもう母のネグレクトが始まっていて、ストレス性の失声症があった時期でした。なので私は周りの子供とは遊ばず、図鑑や本を読むかで休み時間を過ごしていたのですが、それを気にかけてくれた先生がいて、ピアノをみんなで弾くという遊びで私を輪にいれてくれたのです。みんなの指の動きに合わせて中の構造物が動くのが楽しくて、毎日それが楽しみで幼稚園に行っていました。
そんな私に、マタオがシューマンの子供の情景というアルバムを聞かせてくれました。先生や園児が奏でる音色とは全く違う美しい音色に、私はすっかり魅せられて、ピアノって本当に凄い!!と興奮したのです。
余談ですが、7番のトロイメライが有名なシューマンのこの組曲。その中で、私が人生で初めて、魅了された音楽は、1番「見知らぬ国と人々」です。私は心の中で、よくこの曲を流し魅了されています。
母から暴力や暴言を受けた時、頭の中にいつもこのメロディーを大きな音で流していました。声を失った私の心を守ってくれたメロディーです。
私の葬式ではこの曲をエンドレスリピートしてください!(笑)
と、やっぱりほとんど何も書けませんでしたが・・・きりがいいのでここでいったん〆ます