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"バカッター系事案" について書いた10年前の記事を掘り起こしてみる


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ぺろぺろ事案で怒れる正義の人々が大騒ぎ

いつの時代もガイジはいるよね(挨拶)


と、冒頭から取り返しのつかない暴言をぶっ放したところで本題に入りたい。

回転寿司屋でぺろぺろしまくったバカガキのせいで株価が160億下がっただとかなんだとか、大変な騒ぎになってしまっている。中には空売りと絡めて株価で一儲けできるなんて話まで飛び出す始末。

だが、現時点ではぺろぺろ事案と株価の正確な因果関係は分からないので、まるで確定事項かのように語るのは危なっかしいなと思う。

この手のバカガキの暴走は、今はTikTokやYoutubeが舞台となる事が多いが、10年ほど前はTwitterでバカ晒しが行われる事が多く、「バカッター」などと呼ばれていた。

あの頃にも大勢の怒れる人々が個人情報晒しなど様々な天誅を喰らわせていたが、このところ沈静化したのかなと思ったらま~た似たような「ちょっと足りない子たち」が増え始めてしまったようで。

十年一昔とはよく言ったもので、結局あのバカッター騒動やバイトテロ騒動、それによって人生がおかしくなってしまった人々の存在は、何の「ルール・マナー」も生み出せなかったという事なのかもしれない。

という訳で、今回は今から10年前に媒体に寄稿した記事を掘り起こそうと思う。今では微妙に意見が変わっている部分もあるのだが、根本的には言いたい事は変わっていないので、今読んでもある程度通用する内容ではあるはずだ。

いやあ、いつまで続くのかねえ、こういうバカ騒ぎ。さすがにそろそろ本気で学校教育含め、ガキ(とその保護者)の躾に活用して欲しいのだけれども……。


なぜ若者のTwitter炎上が止まらないのか?

※ 2013年9月の記事

 夏休みだからということなのか、若者がバイト先で「弾けている」写真をTwitterなどにアップし、それが大炎上してバイトをクビになったり、店が閉店した上に損害賠償請求という話になったりと、「ちょっとした出来心で…」では済まない事例が相次いでいる。

 こうした話題を見聞きした人間の大多数は「なんで学ばないのか」といった苦言を発しているが、そんなもんいくら言ったところで効果はない。

 なぜならば、こうした若者達は「自分達はプライベートで閉じたコミュニケーションツールを使っている」という認識しか持っておらず、「ネットは公の空間である」というイメージを持っていないからだ。

 これが私のような古臭いネットユーザーになると、「そもそもwwwにアップした時点ですべての情報が共有物となる」といった基礎を叩きこまれているのだが、いまどきの若者が先人からそんなマナーや常識を教えられているとは思えない。彼らは「友達にだけ見せて、内輪ウケが取れればオッケー」としか考えていないのだ。

 これは使っているツール(ネット接続環境)にも問題があり、PCでしかネットを使わない人間は、よほどのナニがアレな脳みその持ち主でない限りここまでの大炎上はし辛い。ネットに画像をアップするまでに三手四手と手間がかかり、いくらか考える余裕が生じるからだ。

 しかしスマホやガラケーなどで「反射的に写真を撮る」「反射的にボタンひとつでアップする」場合はそうはいかない。頭で考えるよりも先に指が動いてしまい、ヤバイと思った時には後の祭りになってしまう。やってる本人は友達と写メのやり取りをしているような感覚しかないままで。

 また、こうしたバカを発見した際に、どこまでも追求しようとするバカの存在もまた問題で、その手の輩は「罪と罰にはバランスがある」という法治国家の大前提を理解していない。悪いことをしたのだから人生を棒に振っても当然、やった方が悪いと、己の正義を疑わないのだ。

 発端はやらかした当人にある事は間違いないが、クレーマー紛いの電凸などで企業を脅しかけたり、プライバシーをすべて晒したりというのは、単なる私刑(リンチ)である。日本で私刑は認められていないし、さらに相手が未成年者の場合は「社会復帰への可能性」を絶対視せねばならない。(いわゆる少年保護というヤツ)

 これらはすべて我々のご先祖様達が作ってきたルールだったり優しさで、その優しさに守られて自分達もオトナになれたんだという考えに至らないのだろうか?

 少し考えて欲しいのだが、ちょっとその辺の店で万引きしたとか、ちょっと友達にウケたくて弾けちゃったというだけで、顔も知らない大勢にリンチされ、その後の人生が台無しになるというのは、果たして先進国としてあるべき姿なのだろうか?日本人って未開の部族かなにかか?

 若いウチはバカで当然なのだから、やった罪に対して当然の報いを受けるのは仕方ないとしても(例えばバイトをクビになるとか、親に叱られるとか)、家も住所も学校も本名も顔も晒されたら逃げ場がないだろう?もし仮にそいつがグレるしかなくなってヤクザな道を選ぶしかなくなったら誰が責任を取るというのか?ここでいう責任とは、別にそいつの人生に対する責任という意味ではなく「バカの逃げ場をなくした結果アウトロー化させ、日本の治安を悪化させた事に対する責任」だ。

 いつの時代も(特に若者の中には)一定数のバカがいるし、社会に迷惑をかけるようなマネをする人間も少なくない。だが、殆どの若者はいつか学ぶものだし、それを見守る事で維持されてきたのが日本の社会である。そしてどんだけアホな事をやらかしても、社会に見守って貰えて、なんとかオトナになれたのが我々である。

 ネットがここまで普及する前は、若者がバカをヤラかしても、その情報が伝わるのは町内とか仲間グループとか校内といった範囲で済んでいた。だから何かあっても出て来るオトナは教師や両親程度だったろう。ところが、今の時代は友人とのコミュニケーション手段にネットを選んでしまった時点で、何かあった場合に「第三者のバカ」が万単位で襲ってくる。できれば学校の朝礼の時間などに、子供たちにこの事だけでも何回でも言って聞かせて欲しいのだが……。

 だが、学校の指導内容に手を入れるには時間がかかるので、現時点ではより即効性のあるこういうまとめ方をさせて頂きたい。

 鬱憤晴らしで私刑すんな。いくら相手がバカとはいえ他人の人生をぶち壊しにすんな。罪と罰のバランスを考えろ。罪に応じた罰のレベルを考えられない時点で、お前らもたいがいな大バカ野郎だ。



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