フレデリック再解釈(2024)

<前置き>
あくまでも、「今の私はこう思った」について書いています。
人の数だけ解釈や価値観、考え方、捉え方があると思っています。
どうか、ご自身の思う「フレデリック像」を大切に胸に抱いて、仕方ないな暇つぶしに読んでやっても良いかー!って思える方は読み進めていただけたら幸いです。

あなた自身の素敵な世界を上書きせぬよう、参考程度に…!私の解釈が絶対ではないです。


そして、偉そうにも過去の話しをしています。
一般的に、応援している年数が長いとそれ自体が本人が意図するしないに関わらず、マウントになりやすいことを知っています。
あくまで個人的には、「いつから応援しているか」よりも「今応援していること」の方が重きがあると思っています。
今回、自分の過去の話しをしますが、シンプルに話題としてあげたいなと思っています。

あともう一個。
私は音楽をやっている人間でも音楽業界の人間でもなく、ただただ音楽が好きな人です。

間違ったことも言っているかもしれませんが、どうか優しい目で見てもらえたら嬉しいです。



さて、本題に行きますᐢ. ̫ .ᐢ

自分がフレデリックを知った、好きになったのは2016年にオンリーワンダーがリリースされたときだった。
耳に残るキャッチーな歌詞、アドレナリンが出るようなたぎるメロディライン、当時ひとつのブームを作っていたと言っても過言ではない4つ打ち。

4つ打ちについて。
バスドラムを4分音符で1・2・3・4って規則正しく踏んでいくリズム(ということにしておきます)だと思っていて、ドンドンドンドンって一定間隔で踏んでいく。
これはディスコだとかハウス、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)、そういったダンスミュージックでよく使われるビートで。

私は当時の様相については、体感上わからないけど、
フレデリックのオドループもそうだし、KANA-BOONのないものねだり、KEYTALKのMONSTER DANCEも4つ打ちだよね。
夜ダンのWHERE?とか、2013~2016年あたりは今もライブでやるとちょー盛り上がるアンセムが多いと思う。
元々はそういった、ディスコやハウスなどの起源のある4つ打ちを、ロックに持ち込んだ結果、踊れるロックとして進化して大受けした期間があったのだと思う。

(ここらへんはね、
その昔、たけるくんが教えてくれてた。

みんなドラムたたける見ると楽しいよ🥁👀)


今も、新人さんバンドで勢いのある方々ってどこか共通点があって、なんとなく流行りの音楽ってあるよね。
ちょっと気だるげで、虚脱感のあるような歌詞だとか、ソウルな声とか。
名前出すのははばかられるけど、例えばVaundyだとか藤井風だとか、、
恐らく当時もそういったブームがあった模様。

私がオンリーワンダーと出会った頃は、その4つ打ちダンスロックの終わりかけの頃だったのかな。

フレデリックはそうやって、ひとつの4つ打ちというブームの中でバンドの基盤を作ってきた。
そして、2017年TOGENKYOや2018年飄々とエモーションが出てきて。

私は2017年の末くらいからライブに行き始めた。

当時、前方はモッシュが起こる傾向があって、ここら辺は大変だからこっちにいた方が良いよ~とかお互いに情報共有し合ったり、それなりに波に巻き込まれて楽しんだり、そんな空気だった。

2018年11月?LIGHT がリリースされ、DVDにもなっているLIGHTLIVEが開催された。

それまでBPMの速い4つ打ちがたくさんの人に聴かれていた彼らにとって、BPMを120~140のミディアムテンポに絞ってライブをする、というのはとても挑戦的な取り組みだったと思う。

今までアルバム曲の中に入っていた、フェスで盛り上がるとは異なる曲たちを光らせていくにはどうしたら良いか、そう考えたときにLIGHT LIVEを開催したと言っていた。

これは懺悔も含まれるけど、やっぱりこれまでとは違う取り組みをするとTLでは戸惑いの声が聞かれるわけですね。
お客さんとしては、オドループやオンリーワンダーのような曲が来ると思いきや、LIGHTがリリースされて、一体フレデリックはこれからどうなっちゃうの?とかフレデリックぽくないって声とか。

私もフレデリックぽくない、と思った派でした。
今より全然見えてる世界がせまかった。
ここらへんから自分の音楽の世界が広がった。

LIGHTは4つ打ちは4つ打ちでも
邦ロック界隈に持ち込まれ、ひとつのブームを作った4つ打ちの源、
ディスコやハウス、EDMの原点に戻った4つ打ちになっていて、
フレデリックが今まで鳴らしてきた4つ打ちのダンスミュージックの同じ延長線上にはいるけれども、また異なる顔を見せてくれた。

そして、今のフレデリックへ続く道を開けてくれた曲でもある。



ここでひとつ、呟いたことと重なるけれども、

いわゆる4つ打ちでもダンスロックの方、オドループやオンリーワンダーなどなどは、やっぱりそのブームの中から生まれてきたため、時にはモッシュが起きて、熱く一体感を楽しんでいく曲であると思う。

一方、LIGHTなどの4つ打ちは、ディスコやハウス、EDMの4つ打ちの方向だと思っていて、そうなると個々人が自由に踊り狂う、ディスコやクラブってそういう場所じゃんね。

なので、同じ4つ打ちでも楽しみ方がすこーーーし異なると思う。

当時、健司くんは
盛り上がる曲のあとに、ミディアムテンポの曲、しっとりした曲をやったときに、その熱量に引っ張られて、盛り上がりすぎてしまう、それがもったいないなと思う部分もある、、的なことも言っていた。


食べ物にもおいしい食べ方がある。
冷えたご飯よりあったかいご飯が美味しいかもしれない。
冷たいサラダをあったかくしちゃうと、美味しくないかもしれない。

音楽も同じだと思う。
音楽の楽しみ方は自由である。
ご飯の楽しみ方だって自由だよね。
でも、店主さんが「これはこう食べると美味しいよ!」っていう料理を出してくれるのと同じように、
その音楽にあった楽しみ方の「おすすめ」はあるかもしれない。

つまり、同じ4つ打ちだけれども、
熱を持って一体感とともに楽しむ方法と
個々人が自由に踊り狂う方法と、そういった曲たちがフレデリックは共存している。

みんながいろんな好みを持っているからこそ、人によっては
「フレデリックでモッシュしたいぜ!」っていう人や
「フレデリックで自由にゆらゆら踊りたいぜ!」っていう人が現れて、とっても多様性のある、音楽空間になっているんだなと思っている。

それゆえに、音楽の楽しみ方の違いが人それぞれあって、それが面白いと思う人もいれば、もっとこうしたいのにと思う人もいるのかもしれないね。


正直、自分はメタルもジャズもファンクもブルースでも、なんでも音楽聴くし好きだし、
モッシュもダイブもあるライブもいくし、
ブルーノートだとかそういったところもいく。

ただ、ひとつ。

その音楽が1番美味しく食べれる方法で楽しむこと、
それが音楽の旨味を損なわずに享受する方法だと思ってる。

だからね、どんな楽しみ方でもウェルカム。


じゃあ、今のフレデリックはどういう音楽をやってるのか。


2019年にはVISIONや終わらないMUSICが出て、
シンセが以前よりも前に出るようになって、
フレデリックは打ち込みの音楽の方に少しずつ歩んでいた。

そして、コロナ禍に入って、ソーシャルディスタンスなどいろいろ言われつつ、みんな四角のマスごとに立ってライブ楽しんでさ。

コロナ禍入ってすぐにされどBGMがリリースされたりとかね。
自宅でのレコーディング、武くんも電子ドラムを使ってみたり、いろーーーんな挑戦をしていた。

そんな中で、少しずつ少しずつEDMの色が随所でも見られるようになり、
ライブでも変化がみられるようになって
ナイトステップのハウスかテクノなアレンジとかね。

クラブで流れるような音楽になってきて、フレデリックは生の楽器を使って電子音楽をどう鳴らすか、4つ打ちの延長線上にはいながら、変化を遂げてきた。

フロアもそう。
コロナ禍でひとりひとりの場所が確保されて、その空間で踊ることに慣れた結果、ディスコやクラブのような個々人が自由に踊り狂う空間が、
フレデリックの曲調の変化と相まって、醸成されていったと思う。

この前のホムパでもリミックスで曲をどんどん繋ぐという、DJさんがクラブでやるようなことを生の演奏でかましてきて、さすが4人の演奏力の高さならではのアレンジだった。

つまり、今のフレデリックの音楽的に考えると
自由に個々人が踊り狂う空間が美味しい食べ方に近いのかもしれないね。

あんまり断定的になりたくないけど…!

やっぱり、音楽は自由だから。開かれたものだから。


元々の自分のルーツはエレクトロポップ、EDMなので、フレデリックがそういったダンスミュージックに寄っていくことはとても歓迎的。嬉しい。


彼らはこれから先も長く音楽をやってくれる。
だから、これから先、また違うジャンルにも挑戦していくんだと思う。

そうやって予想だにしないことをやったり、進化を続けていくバンドだからこそ、何年経っても興味深く、楽しく、ワクワクさせてくれるし、好き。


ざっとだけれども、
自分が思うフレデリックの今の音楽の受け止め方。

コロナ禍を経たことによるフロアの変化に彼らの音楽の変化を合わせたのか、

たまたまフロアの変化と彼らの音楽の変化がマッチしたのかは分からないけれども!

もっとダンスフロアを加速させてみても楽しいのかな?とは思う💞



「楽しませてもらうのではなく、自分から楽しみにいく」

「いろんな食べ方を楽しむ」

そういうちっちゃなプライドを1人の音楽好きとして持っていたいものです🕺




おしまい。

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