【クラゲの寿命】クラゲってどのくらい生きるの?

「ふわふわ、ぷかぷかした姿に癒される!」水族館の人気者となった「クラゲ」。クラゲブームにあやかり、いろんな水族館でクラゲ飼育に力を入れるところが増えました。
水族館でよく見かけるようになったクラゲ。どのくらい生きるのか知っていますか?
「クラゲの寿命ってどのくらいなの?」
という方にわかりやすく解説します。

クラゲの一生

そもそもクラゲってどんな一生を送るのか知っていますか?
水族館で見るプカプカしたクラゲの姿。
実はあれはクラゲの一時の姿なんです。
クラゲの種類によって違いはありますが、卵から生まれたクラゲは、生まれたときからクラゲの形をしているわけではなく、豆粒のような形で浮遊生活をする「プラヌラ」、岩などにはりついてイソギンチャクのような「ポリプ」という形を経て、有性生殖つまり繁殖を行うために「クラゲ」の姿になります。
こう書くと難しいと思いますが、ザックリ説明すると、クラゲは「変態」する生き物です。
わかりやすいのがカエルです。
カエルはオタマジャクシからカエルの姿に体の形を変えていきます。
クラゲも体の形を変えて「クラゲ」の姿になるんです。

「ポリプ」の寿命

イソギンチャクのような「ポリプ」のときと、プカプカ泳ぐ「クラゲ」のときで寿命が違うんです。かなり変わった生き物だなと思いますが。「ポリプ」のときは、半永久的に生きることができると言われています。

「クラゲ」の寿命


「クラゲ」の姿になると種類によって寿命は違いますが、短いものだと数時間しか生きれないものや長いものでも2年くらいしか生きれません。
数時間しか生きれないものを展示してもお客様に見てもらえないので、水族館で飼育していることは少ないと思います。
よく見る「ミズクラゲ」で1年から2年ほどでクラゲの中では寿命が長い方です。
もっと小さいクラゲは数か月しか生きないものも結構います。
一概には言えませんが、体の大きなクラゲほど寿命は長いイメージです。
なぜこんなに寿命が短いのかというと、「クラゲ」の形になるのは生殖のためだからです。
お花と同じように、多くのクラゲが繁殖を終えると寿命を終えてしまうんです。

クラゲの飼育は繁殖が命!


寿命が短いクラゲですが、水族館にいつ遊びにいってもクラゲを見ることができます。
展示するクラゲの種類を変えることもありますが、多くの場合、水槽で泳いでいるクラゲが寿命を迎える前に繁殖によって新しい個体を育てています。
なので、展示水槽よりも裏にある水槽の数の方が多かったりします。
展示にいる個体より小さい個体を裏で育て、さらにそれより小さい個体を育てて…と裏の赤ちゃんクラゲの育成をしている時間のほうが長いのがクラゲの飼育係です(笑)。
その努力があって、いつでもお客様にクラゲの姿を見てもらうことができているんですよ。

まとめ


・クラゲは一生クラゲの形で生活しているのではなく「ポリプ」のときと「クラゲ」のときがある
・「ポリプ」は半永久的に生きることができると言われている
・「クラゲ」は長くて2年、短いと数時間ほどの寿命(種類によってさまざま)


クラゲの寿命、思ったより短い!と言われることが多いです。
水族館へ遊びに行ったら、そんな儚いクラゲたちの姿をたくさん観察してみてください。
あなたの水族館ライフがより楽しいものになりますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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