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【水族館で働きたい人向け】取らなきゃいけない資格ってあるの?

はじめに

私は以前、水族館飼育員として働いていました。

私の経験から、水族館で働くときに必要な資格や役立つ資格ってあるの?という疑問にお答えしようと思います。

ただ、採用の基準はそれぞれの水族館で違うので、行きたい水族館が決まっている!という方は、その水族館の採用情報を見たり、電話などして聞いてみたりするのが一番参考になるかと思います。

絶対にこれをもっていれば水族館で働ける!という資格はありませんが、採用の時にアピールできたり、有利になる資格はあると思います。
「水族館で働きたいけど何をしたらいいのかわからない!」

という方にはぜひ読んでいただきたいです。

絶対に取らないといけない資格はあるの?

水族館ごとに違うので、これ!とは言えないですが、一般的に水族館飼育員になるために必要な資格というのはありません。

けれど、飼育員として働く中で業務上必要な資格やあったら役立つ資格はあります。

ちなみにわたしが水族館の採用試験を受けるまでに取った資格はx「潜水士」「ダイビングライセンス」「学芸員」「普通自動車免許」です。

それ以外で紹介している資格は、私が聞いた中で同じように水族館で働いている人が持っているものをピックアップしました。

①潜水士(せんすいし)

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「潜水士」の免許を持っていないと、水族館業務の中で水槽の中に潜って作業することができません。

いろんな水族館の求人を見ていると、潜水士必須や優遇と書いてあることも多いです。

潜水士の試験は実技がなく筆記だけなので、参考書を買って勉強することをオススメします。

資格を取っておけば履歴書に書けるので、アピールにもなります。

業務として水槽に潜るために、水族館に採用されてから資格を取る人もいます。

ちなみに、取って損はすることはないだろうと思ったので、大学在学中に潜水士を取りました。

②ダイビングライセンス(Cカード)


「潜水士」の資格には実技がないので、「実際に水の中にに潜れるよ」ということをアピールするためにもダイビングライセンスも一緒に取っておくことをオススメします。

泳ぐことがそんなに得意じゃなくて…という人も、経験としてダイビングしていくといいと思います。

私の場合、「海の生き物が好きで、水の中に潜ることに抵抗はないので水槽にも潜れるしわたし使えるよ!」(こんな言い方はしてないけど、ニュアンスはこんな感じ)とアピールしました(笑)。

採用試験の話になりますが、面接や書類では「わたしここは他の人に負けません!」というポイントを作って働くなかでどんな風に役立つのか、面接官側に自分を採用するメリットをわかりやすく伝えるのがいいのかなと思います。

だって水族館を受ける子たちってみんな動物好きでそこをアピールしても他の人に勝てませんからね…。

③学芸員

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博物館や美術館で作品の収集・保存・展示を行うのが学芸員のお仕事です。

水族館や動物園は生き物を展示しており、調査研究、教育普及活動も行うので、学芸員の知識役立つところがあります。

「学芸員」として水族館で働いているというよりは、飼育員の中で学芸員の資格を持っている人もちらほらいるという印象です。

学芸員になるには、いくつか方法があります。

次の三つのうち,いずれかに該当すれば資格を取得したことになります。

(1)学士の学位を有し,大学で文部科学省令の定める博物館に関する科目の単位を修得したもの。
なお,文部科学省令の定める博物館に関する科目については,「博物館に関する科目について」を,学芸員資格取得に必要な科目が履修できる大学については,「学芸員開講大学一覧」を参照してください。
(2)大学に二年以上在学し,博物館に関する科目の単位を含めて六十二単位以上を修得したもので,三年以上学芸員補の職にあったもの。
(3)文部科学大臣が,文部科学省令で定めるところにより,上の二つにあげたものと同等以上の学力及び経験を有すると認めたもの(学芸員資格認定を合格したもの)。
「文化庁:学芸員になるには」より引用

私は(1)の、大学で学芸員に必要な科目の単位を修得するという方法で資格をとりました。

④普通自動車免許

普通自動車免許ならわたしも持ってる!という人も多いと思います。

水族館で働く中でも生き物の採集に行ったり、生き物の移動(搬入や搬出)をしたりするときに車を使うことが意外と多いです。

業務でも使いますが、水族館って田舎にあるところが多いので、日常生活でも車があった方が便利です。

⑤獣医師

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動物病院でイヌやネコなどを診てくれる先生をイメージすることが多いですが、動物園や水族館にも獣医さんがいます。

病気になった動物を治すだけが獣医さんの仕事ではなく、日々の動物たちの健康管理も獣医さんのお仕事です。

ペットと違って手術ができる動物ばかりではないので、動物園や水族館のような施設では、病気にさせないということがとても大切なんです。

獣医さんになるには、大学の獣医学部に進学して6年間勉強する必要があります。

獣医師は国家資格なので獣医師国家資格を受け、合格することで獣医師になれます。

水族館によってバラバラですが、獣医さんでも飼育員と同じように飼育業務を行うところもあれば、飼育員とは別で分かれているところもありさまざまです。

⑥動物看護士

獣医さんの補佐をする人です。

おもに動物病院で動物の診察や治療をする獣医さんのサポートをします。

水族館で実際に動物看護士として働いている人はかなり少ないと思いますが、水族館にも獣医さんいるので補佐役となったり、動物の知識を持っていることの証明にもなったりします。

海獣(イルカやアザラシ類)の担当で動物看護士の資格を持っている人もいました。

動物看護士になるには、動物看護士統一認定試験を受け合格する必要があります。

誰でも受けられるわけではないので、大学や専門学校で学ぶ必要があります。

まとめ

・水族館で働くのに絶対に取らないといけない資格はない
・水族館で働くのに役立つ資格は「普通自動車免許」「潜水士」「ダイビングライセンス」「学芸員」「獣医師」「動物看護士」など

水族館の採用はそもそも募集人数が少ないうえに志望する人が多いので、かなりの倍率になってしまうことが多いです。

ここで紹介した資格を「持っていれば安心!」「必ず受かる」ということは残念ながらありません…。

でも何もないよりは資格をもっていた方がアピールしやすいと思うのでぜひ参考にしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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