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MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣 シバタナオキさん著 読書レポート

●決算書とわたし

決算書なんて上司同席の商談の前に読んで、行きの電車で質問されたら回答できるように確認しておく、くらいのものでした。今考えれば視座が低いと危機感を覚えられるんですが20代の時は、なんで読めないといけないかよくわかってませんでした。「決算書くらい読めるようなれ」という言葉に対して疑問符が付きっぱなし。お客様の目の前の課題を解決し続けるほうがよっぽど価値がある、と思っていました(無意識に読まない理由をさがしていたんだなぁ)難しそうだし。こんな風に思ったことがある、自分もやってしまってたな、って方にはおすすめです。

●納得感のある、確からしい提案ができる

結局どういうメリットがあるの?と問われると。得た情報を活かすことで確からしい提案ができるようなる。脱人柄営業。「いい人だから、丁寧にサポートしてくれるから」次もまた買ってくれるとは限らない。そういうのも大切だと思っている前提だが、裏付けのある提案にはかなわない時もある。(数字はだれが見てもわかりやすい)

●決算書は別に難しくない(作るのは専門知識がいるけどね)

心構え:誰かの家計簿を除くつもり、くらいゆるく、言い換えるなら

┗PL CFS 毎月の収入と支出が書いてある

┗BS 家とか車の資産 ローンなどの負債について書いてある

これが決算説明書に書いてある。

業界ごとに方程式(注視するべき指標)が存在する。例えばEC業界ならDAUなど。業界ごとに何を見ればいいのか変わるのでそれは最初に暗記する。本の中にIT系の業種の方程式は大体網羅されている。

●習慣化するために

本書には、考え方が書いてあるだけで読了のタイミングで決算が読めて自分なりに解釈できて、本業に生かせるようになるわけではない。紹介されている習慣化のポイントは、興味がある会社や業界の決算を1回15分でいいから読み続けること。決算は3か月に1回出るので読み続けないとあっという間に情報は古くなってしまう。ゆっくりコツコツ長く、が大切。

●まとめ

仕事がつまらないと思うのは見ている範囲が狭いからかもしれない。仕事をしていて同僚の中にも、飽きたという人と楽しすぎてヤバイという人に分かれる。前者は比較的若者に多く後者は意外とベテランに多い。決算書が読める=事業、会社、業界、その周辺のことが分かったうえで仕事ができるからいろいろできるんだと思うとやっぱり楽しいという構図なのかもしれない。習慣化してしまえば趣味。そこまで頑張ってみよう。



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