自殺未遂エンターテイナー

最近ここ1番でめちゃくちゃ笑ってしまったことがある。
内容が内容でブラックなのだが、
自分の知り合いに金属の入ったワクチンを打った人がいるらしい。

ロット番号3つが回収されたが、
金属が入っていたロットは真ん中のロットだけらしい。
危険ということで前後のロットも回収された。
知り合いはその真ん中のロットを引き当てた。

宝くじに当たっているような感覚で嬉しいと
満面の笑みだった。

『自分は金属入りのワクチンにあたったんだ。幸運を使い果たしてしまったかもしれない。』と言っていた。


私だったら国にキレるのにすごいなと思った。


その人を横目に、こんなに喜んでいるけど、死ぬかもしれないと思ったら自然と笑いが込み上げてきてしまった。




他の友人は自殺未遂をしたらしい。
7階建マンションから飛び降りようとしたらしい。
結局怖くて死ねなかったらしいが。

私の知り合いはよくそういうことをしたがる人が多い。


その人曰く、何か辛いことがあってやったわけでは無く、借金や恋愛でうまくいかなかったわけでは無いらしい。


どうやらポップな気持ちで死にたかったらしい。


ポップな気持ちで死のうと思った。と聞いた瞬間
爆笑してしまった。


しまいには飛び降りる前に友人に電話をかけて、
自殺のカウントダウンを電話越しにしてもらったらしい。


普通友人だったら止めるはずだが、
その友人は快くいいよと言ってくれて
『3.2.1.飛べ！』と言ってくれたらしい。


知り合いはそのカウントダウンが急に死ぬほど怖くなって、友人に謝って家へ帰って寝たらしい。


笑ってはいけないが、死か生かの間際は
滑稽で馬鹿馬鹿しくて笑えてくる。


これはただ生きているからなだけであって
死んでしまっては全くもって悲しいだけだ。


こういう話を笑顔でする人たちに自殺未遂エンターテイナーと名付けたい。