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30代後半で自動車教習所に通う⑨

自動車学校を卒業した3週間後に私は本免学科試験を受けた。


準備~出発

試験場までは電車とバスで1時間掛かる。
早く家を出ないといけないので、子供を夫に頼まないといけない。
不合格でもう一度行かないといけなくなるのは絶対に避けたい。

MUSASIを一周して間違えたり迷ったりしたところをテキストで見て勉強した。

試験には持って行く物が多く、忘れたら試験を受けられなくなる物もある。
朝早く出発なので、前日に全部準備した。
鉛筆も削って2本、消しゴムも大きいのを用意。

そんなことは当たり前かもしれないが、私の場合、いつもギリギリに用意してしまうので、当日に慌てることも多い。今回は前日にできて良かった。

当日は7時半に出発。
新快速に乗るとほぼ満員で、つり革や手すりなしで立たないといけなくなった。
満員電車に乗るのは独身時代以来だった。

バスに乗り換える。座れたので良かった。

試験

建物の中に入ると案内があって、迷わずに必要なことをすることができた。

書類提出や受験料納付、視力検査を終えてもまだ試験まで1時間以上あった。
席でMUSASIを解いたり、自動車学校から貰った二輪の問題のプリントを確認したりした。

10時から試験の説明が始まり、約20分後に試験が始まったのだが、確かに四輪の免許のはずなのに二輪についての問題が無視できない割合で出ていた。
プリントを用意してくれた自動車学校のありがたみを感じる。

問題はMUSASIの問題に比べたら数字を細かく聞いてこない分簡単ではあった。でも、ある程度勉強しないと絶対合格できないだろうな、というレベルだった。

合格発表が30分遅れた。
することもなくウロウロした。

結局早めにモニターの前に行く。
番号が映し出される。
私の番号は…あった。

やっぱり合格は嬉しい。
ホッとした。

手続き〜帰宅

1時間以上待ち時間がまたある。

集合時間になる直前、前の席の人がメイクや髪を直しているのをぼんやり見ていたが、そうだ!免許証の写真を撮るんだった!と思い出した。
もう少し前に気づいていたらトイレでチェックくらいしたのに…と思う。
やっぱり私はいつもぼんやりしている。

何も直さず、寝不足で、朝慌てて付けたコンタクトがズレてて痛いまま、ボロボロの私は写真を撮った。

他の手続きも色々した後、印鑑を書類に押して、とうとう免許を手にすることができた。
午前の部は9時半集合だったけど、終わった頃には14時過ぎになっていた。

念願の免許証を見た私は、疲労でヘロヘロの頭で「私、ブサイクやな」って思ってしまった。

バスで最寄り駅に戻り、昼食を食べ、帰宅する電車に乗った頃には、体も心も回復してきた。
免許を取れた喜びをやっと感じることができた。

これで、私の免許を取る、という目標は達成された。

免許を取って思ったこと

自動車学校に入学する前は「下手過ぎて卒業できないかも」とか「いや意外と最短で卒業できるかも」とかぐるぐる考えていた。

入学して分かったのは、私は普通に下手ということだった。
卒業できないほど下手ではなかったが、他の人よりは時間を掛けて卒業することになった。

第一段階では最短12回のところを21回かかったし、第二段階では最短19回のところを24回かかった。
安心パックに入っていて本当に良かった。

コツをつかんだかもしれない!と光が見えた気になっても、指導教官の先生からはいつも通りの評価で、落ち込んだこともあった。
でも、いつの間にか少しずつ進んでいた。

教習所と言えば教官が怖いという話をよく聞くが、そんなことは全くなかった。
今は口コミもネットですぐ見られるから、昔と違ってそういうことはなくなっているのかもしれない。
私の年齢が高いから、または年齢関係なくヤバいオーラが出てるから(?)丁寧に接してもらえたのかもしれないが…

約七ヶ月かけて私の免許取得チャレンジは終わった。

今は母と駐車の練習をしている。
バック駐車難しい。
全然できるようになる気がしない。

私の運転の練習は続く。

終わり。



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