吃音症を克服する

はじめまして。逢瀬といいます。
今回は自身が抱えている“吃音症”について書きたいと思います。拙い文章かと思いますが、温かい目で見ていただけると嬉しいです。

この記事を書こうと思ったきっかけ
最近、色々な障がいについての特集を見ます。そういった特集を見るたびに多くの人に自分の抱えている障がいについて知ってほしいと思い、今に至ります。

吃音症について
吃音症とは、言葉が円滑に話せない、スムーズに言葉が出てこないこと。「発語時に言葉が連続して発せられる(連発)」、「瞬間あるいは一時的に無音状態が続く(難発)」「語頭を伸ばして発音してしまう(延発)」などの症状を示す。(Wikipedia 引用)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%90%83%E9%9F%B3%E7%97%87
このような症状のことを吃音症といいます。
前述通り吃音症には主に3種類の症状があります。
①連発
②難発
③延発(伸発)
また、吃音には次の四段階があります。
第1段階 - 難発。吃音発生時
第2段階 - 連発。本人にあまり吃音の自覚のない時期。
第3段階 - 連発。伸発。本人が吃音を気にし始める時期。次第に語頭の音を引き伸ばすようになる。
第4段階 - 難発。吃音を強く自覚するようになる時期。伸発の時間が長くなり、最初の語頭が出にくい難発になる。時に随伴運動が現われる。(Wikipedia 引用)

僕は先天性の②難発と第4段階になります。
症状が出始めたのは4,5歳のときだったと思います。その頃は難発というより連発だったと記憶しています。周りには「ゆっくり話せば良い」「何を急いでるの」とよく言われていました。
次第に自分でも症状を気にしだし、小学2年生の頃には難発になっていたと思います。
今ではかなり改善され、日常会話では吃音が出ません。しかし以前は日常会話でも吃音が出ており、とても気にしていました。3年前程まで少し話すだけでも吃音が出ていました。
他の症状が僕には分からないので比べられませんが、難発はとても辛いです。頭の中では話そうとしている言葉が浮かんでいるのに喉でつっかえて最初の文字が口に出せないのです。どんなに頑張っても喉に力が入って出ません。
僕の場合は、時期によって出ない言葉が違っていました。ある時期は「た行」が出ない、またある時期では「か行」が出ない。そういったことが繰り返し起きていました。ですので、言い回しを変えたりして柔軟に対応していました。
今でも「か行」が言葉の最初に来る時は吃音が出ることがあります。僕の名前は「か行」から始まるのですが、名前を言うだけでもかなりキツイです笑。自己紹介の際によく吃音が出てしまいます。
また、吃音が全く出ない状況もあります。あくまで僕の場合ですが、歌っている時と英語を話す時(まれに症状が出ることがある)には吃音は全く出ません。テレビの吃音特集に出演されていた方は英語の方が吃音が出るとのことだったので、これには個人差があると思います。

吃音症で最も辛いのはメンタル
吃音症は会話というコミュニケーションに支障が出るため、これも大変辛いですが最も辛いのは“メンタル”だと思います。
いくら気にしないでいようとも吃音が出る度に「また吃音が出てしまった」と自分を責めてしまいます。なにより、学生時代には症状をマネされてしまったりしてバカにされるのがキツいです。以前吃音が出た状況に遭遇すると「また吃音が出るかもしれない」という不安にも襲われます。
このような体験の結果、メンタルがやられ自分に自信がなくなっていくことが吃音症の最も辛い部分だと思います。

吃音症を克服するために。
ここからは僕が吃音症を改善するために行ったことを紹介したいと思います。
前述通り、今ではかなり改善され日常会話ではほとんど吃音は出ません。
僕が吃音症の改善のために行ったこと。
①接客業のアルバイト
「知らない人と話す」ことに慣れることがまず第一歩として必要だと思いました。吃音は緊張するとより出やすくなるため、接客で緊張する場面を減らすことを意識して始めました。
最初こそ話しかけられるだけでオドオドして吃音が出ていましたが、2年目にはほとんど吃音が出なくなりました。
僕の中では正解だと思っています。

②コミュニケーションを必須とする趣味を持った。
必ず対人が発生する趣味を持ちました。僕の場合はカードゲームです。カードゲームは必ず人とコミュニケーションを取らなければ進行できないので、これも良いリハビリになったと思っています。オンラインのネット上で行うのではなく、実際に店や会場でプレイするものを指しています。中学3年生に始め、現在18歳になるので約4年続けています。

③吃音が分からないようにする方法を知る
これには個人差があると思いますが、僕の場合は吃音が出る予兆が来た時に言い回しを変えてスムーズに話すようにしています。
深く考える必要はないです。自分が今言おうとしたけど出なさそうな時には、それに近いニュアンスの言葉を選んで話せばいいだけです。これを無意識的にできるようになれば、とてもスムーズに会話ができます。
他に僕はルーティンを実践しています。
“吃音が出そうな時には〇〇をしてから読もうとする”
これだけです。最初は慣れないかもしれませんが、自分で「吃音が出そうな時には〇〇をする」と決めておくとすらすらと出ることがあります。簡単な仕草でいいです。あくまで僕の場合ですが、文章を読み上げるような“決まった文”を読むような時に吃音が出そうになると「つま先で床を2回叩く」というルーティンをしています。
これらは改善とは別ですが、周りからわかりにくくするだけでも周りの目などのストレスを和らげることができると思います。

このように自分でコミュニケーションを取らなければならない状況を生み出し、“話す”ということに慣れるための練習を行ってきました。
その結果、まれに出ることはありますが、現在ではかなり改善され日常会話などでは出なくなりました。やり方には個人差があるとは思いますが、他の方にも自分に合ったリハビリ方法を見つけてほしいと思います。

短い文章ですが、読んでいただきありがとうございます。今後も気になったことがあれば追記します。
たくさんの方に知っていただきたいので、良ければシェアやツイートなどお願いします。

吃音症に関する特集の動画です。
https://youtu.be/Eqs6KK2WTQE