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ミッション・ビジョンをどう捉えるか

私は投資家として
企業がどんなミッション・ビジョンを掲げているか
を大事にしています。

ミッション・ビジョンとは、
”なぜその事業を行っているか”
というその企業の存在価値そのものを示しています。
しかし、ミッション・ビジョンが大事だというと否定的な意見がでてきます。
特に短期の投資家にとっては
”ミッション・ビジョン”は短期で業績に影響を与えたいため ほとんど意味がありません。
また、短期投資家でなくてもミッション・ビジョンを掲げることに対する否定的な意見としては
・とりあえず書いてみたんじゃないの
・後付けで考えたんでしょ
・いうことはカッコいいけど業績はどうなのよ
みたいなツッコミが入ります。
一部では、それも事実かもしれません。
実際、強い意志を持って上場したのではない企業もあるように感じられます。
それでもよいと思います。
もし、上場するつもりは無かったけど上場してしまった企業だとしても
ミッション・ビジョンを掲げることで、社会の公器としての企業の位置づけを明確にし、上場したからにはその責任を果たす方向性を作ることになります。
言葉は力です。
ミッション・ビジョンを掲げることは自社の存在意義を明確にすることを意味しています。ただ稼ぐのではなく、社会への貢献の方向性示し、貢献することの覚悟を示すこと。社長としても会社としてもその役目を果たすべく、一つの軸ができるわけです。所属する社員もただ給料をもらうために働くのではなく、 自分の仕事が会社と言う組織を通して社会に貢献し、その対価として給与をもらうという意識が生まれるきっかけになるでしょう

”ミッション・ビジョンをかかげたくらいで・・・”
と思うかもしれませんが、言い続ければ理解者は増えます。最初は理解する人が1人だったものが1000回言えば100人くらいにはなるのではないでしょうか。ミッション・ビジョンを掲げて、社長やマネジメント陣、リーダーがそれに沿った行動をすれば、その意味が組織全体に浸透するでしょう。 それがお金だけではない、思いでつながることになり、強い組織になるのです。

ミッション・ビジョンを伝える相手は社内だけではありません。
ミッション・ビジョンは抽象的なものが多いです。
抽象的であるからこそ、多様な価値観のステークホルダーに浸透させることができます。

〇投資家として
投資家はミッション・ビジョンの意味、位置づけ、達成に対する本気度を見極める必要があります。
ミッション・ビジョンは形だけなのか、それにそった行動をしているのか
組織への浸透のためにどのような施策をとっているのか
などを意識しながら企業の行動をチェックしてみましょう。
ぜひ、注目してみてください

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