見出し画像

上場企業の炎上対策 選択肢は2つしかない IR担当者へ

*IR担当者のコミュニティを作ります

申し込みはコチラのリンクからどうぞ
数日以内にFBグループの招待メッセージをメールアドレス当てに送ります


〇中小型の上場企業の株価が低迷している

中小型に属する時価総額数百億円までの(特にここ数年で上場した)企業の株価は高値から半値、3分の1など当たり前の状況

これらの規模の企業を投資対象とするのは大半が個人投資家。
機関投資家も短期で流動性がある間は株価の動きにのるが、流動性がなくなる前にほとんどの機関投資家はいなくなっているはず。

残った個人投資家は含み損を抱えた苦しさを企業にぶつける。

株価対策をしろ、自社株買いをしろ、上場ゴールか

何をやっても叩かれ、厳しい言葉がぶつけられる

増収増益を果たし、事業を成長させていても、株価が下がれば、罵詈雑言の嵐だ。

理由は簡単だ

彼らが見ているのは株価だから。

彼らが見ているのは

企業でもなければ、製品・サービスでもない。

もちろんそこで働く人たちに思いをはせることは無い。

〇短期投資家は4桁の証券コードを売り買いしているだけ

短期の投資家は、誰かが言った

”このテーマで上がる XXXX”

”テクニカルで買いのタイミングの XXXX”

といった、企業以外の誰かが発した材料にのっかっただけ。
彼らの目に見えているのは

4桁の証券コードの値段が絶え間なく上下しているという景色

だけ。

四季報くらいはみているかもしれない。
企業のサイトにアクセスしているかもしれない。
(多分、文句をぶつけるために初めてアクセスしているんじゃないだろうかw)

株価が下がり、含み損が拡大すればその陳腐な情報は価値がなくなる。
そこで初めて、その企業に意識が向く

”その値段を上げ下げしている犯人は誰か”

企業としてはとんだ災難だ。

〇企業も大きな勘違いをしている

当然ながら企業側にも原因がある。
・投資家はみんな開示資料を見て自社を理解して、長期で投資してくれる
・上場時の株価、その後の高値に意味がある
という大きな勘違いをしている。
勘違いしていることを受け入れたうえで、対策を考えなければならない

〇企業がすべき対策は? 選択肢は2つ

短期投資家から投げつけられるメッセージを減らすため何をすべきか。

彼らが見ているのは短期の株価。
企業自身が短期で株価を動かそうと考えるのは論外、ありえない。
(社長自身がSNSを使って株価を煽るかのような企業も話題になりましたね、大丈夫でしょうか)

短期の株価は短期投資家の需給で決まる。

企業にはどうすることもできない、株価を短期で上げようという意識を持ってはいけない。

では、どんな選択肢があるか

選択肢は2つしかない

①個人投資家と距離を置く

②企業を見て、事業を見て投資してくれる投資家を増やす

①個人投資家と距離を置く

上場企業において、”個人投資家と距離を置く” という選択肢があるのか、と思うが、

どうしても炎上を避けたいということであれば一つの選択肢としてはあるだろう。

個人投資家からの不条理な言葉に悩まされ、神経をすり減らしているIR担当者も多いと聞く。

それに対して会社としても何の対応もしないという判断であれば、

個人投資家からの問い合わせには対応せず、機関投資家だけに対応する

ということになろう。

・”個人投資家と距離を置く”と何が起こるか

ここで、何が起こるか、想像できるだろうか。

株価をなんとかしろ
と騒いでいた投資家はいずれ諦めていなくなるかもしれない。
一方で応援しようという投資家が増えることはありえない。

出来高は縮小

短期投資家の好物の株価の変動も小さくなり、

流動性が低下、

その結果機関投資家もいなくなる。

つまり

個人投資家との対話をシャットダウンすること=株式市場から総スカンを食らうこと

につながる。

後になってから気付いても後の祭り。
簡単に市場の信頼を回復することはできない。
書いていて寂しい気持ちになるが、実際このような企業が日本の市場には多数あるのが現状だ。

それでも、上場のメリットがある、と主張するかもしれない。

”採用に効果がある”

”取引関係でも上場企業であることのメリットは大きい”

というかもしれない。しかし、御社はそんな程度の会社なのか。
企業の魅力で採用を増やし、事業の強みで取引を増やすべきではないのか
正論でしかない、というかもしれないが、

長期投資家の目線はここにある。

採用や取引上の多少のメリットのために上場を維持するのはコスト的に見合わない。上場効果は否定できないが、

上場企業として市場と対話してこそ採用や取引関係へのメリットが一層大きくなるはずである。

もう一つの選択肢

②圧倒的な数のファンを増やす

市場の大半は

”4桁の証券コード”とそれについた値段(株価)の動きに投資している短期投資家である。

短期投資家を否定してはいけない。むしろ、肯定すべき、歓迎すべき存在である。

売買して流動性を供給してくれる重要な存在である。

短期投資家を肯定しつつ、長期投資家を増やすために何をすべきかを考える。

短期投資家を肯定するということは、対話を継続する、市場に情報を提供し続ける

ということ。

得られた情報を短期的な材料と捉えるか、長期的な材料と捉えるかは投資か次第。投資家が判断することを意識的に操作することはできない。

しかし、材料なしには動かない。

材料なしでは美味しいカレーもできない。

高級料理店も材料なしではミシュランの星は得られない。

具なしのみそ汁はそっけない

材料?何を提供するのか

・何をしているのか

”長期的に自社が取り組んでいる社会課題と、その解決のためにどのような取り組みをしているのか”
を丁寧に説明することから始める。長期的な取り組みであるから、1年や2年では達成できるものではない。その取り組みに賛同してくれる投資家を増やすために、
四半期毎に具体的な取り組みの内容、進捗状況を説明する説明会を開催する。マイナス面もプラス面も同様に伝えることが不可欠だ。

・誰が取り組んでいるのか

説明会は社長が自ら投資家に語るべきだ。
長期投資家は誰に投資しているかを重視する。
個人投資家は特にその意識が強いだろう。
長期の機関投資家も、マネジメントと話をして初めて投資をするという投資家も少なくない。

・投資家の頭の中にある、自社の目指す未来をクリアにする

情報を継続的に提供し続けることは
長期投資家の頭の中に、その企業の目指す未来をクリアにする作業である。

・対話を続けることはクレームを言ってくる投資家を減らす効果がある

誰しも、顔が見える人、真摯に回答する人に対して
理不尽な言葉を投げつけること、叩き続けることには抵抗がある。

株価をなんとかしろの声はいずれなくなる。
企業が答えられるのは

”長期で企業価値を高めるために頑張ります!”

・応援してくれるファンを圧倒的に増やすこと

クレームを言う投資家を圧倒的に上回る数の
”応援してくれるファン”
を増やそう!

応援してくれるファンの投資家が1人の時、クレームを言う投資家が10人いれば、それは心が折れるだろう・・・

しかし

応援してくれるファンの投資家が100人になればクレームを言う投資家10人の言葉が与える影響は小さくなるのでないか

・そもそもクレーム投資家はごく一部でしかないと言う事実

もう一つ気付いてほしいのは
わざわざ電話やメールまでして非難するのはごく一部の投資家だけだということ。

*ネットの炎上はごく一部の意見が一般の言葉に聞こえてしまう、というのと同じこと。実際にはごく一部の投資家でしかない。

〇今しかない! 今が絶好のチャンス! 

IRをなんとかしたい、と考えているなら、開始するのは株価が低迷している今しかない。悩んでいる場合ではない。

IRの取り組みを強化することは何をしても企業価値向上においてアップサイドしか生み出さない。ファンがゼロなら増えるしかない。

IRの取り組みを強化したいという意識がある企業であれば、それだけで企業価値を高めるポテンシャルがある。短期では成果は見られないかもしれないが一つ一つの取り組みが、継続することで長期で企業価値向上に結び付く。

IRの取り組み強化は資本コストを下げるのだから。

とはいえ、やっぱり何をやっていいかわからない、というIR担当者も多いだろうと思い

〇IR担当者のコミュニティを作ります。

申し込みは以下のリンクからどうぞ。
数日以内に、FBグループへの招待メッセージを送らせていただきます

怪しい商材を売ったりすることはしませんのでご心配なく

ぜひ、いいね、RT お願い致します!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?