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化け物商品”じゃがりこ”が売れたのは”アレ”を守ったから

じゃがりこ
と言えばカルビーの主力製品

カルビーと言えば、皆さんがイメージするのはどの商品でしょうか

ポテトチップス?
じゃがりこ?
フルグラ?

私の子供のころの定番お菓子と言えば
かっぱえびせん
サッポロポテト
でした。
今、無性に”かっぱえびせん””サッポロポテトバーベキュー味”が食べたい気分です。

さて、突然ですがクイズです

Q.じゃがりこはカルビーの全売上高に占める割合は?

A.売り上げに占める割合
カルビーの2023年3月期の業績は
全社の売上高は2793億円
国内売上高は2071億円

じゃがりこは
売上高400億円で
全社の14%
国内の19%

ちなみにポテトチップスは
売上高909億円
全社の33%
国内の44%

https://www.calbee.co.jp/ir/pdf/2023/kessansetsumei_20230509.pdf

二つの製品で全体の約5割、国内の6割以上!
凄いですね

ちなみに、うちでよく食べているフルグラは242億円(フルグラ以外も含む”シリアル”の分類の金額)

化け物商品”じゃがりこ”が生まれた背景

1995年にじゃがりこが発売になりました。
ドライブに行くときは良く買ってましたね。

当時のカルビーはポテトチップスが成長をけん引し、スナック菓子市場のてきたポテトチップスの売上が伸び悩み、売上高は1000億円の手前で足踏み。そこで新たに開発され、急速に売上高を伸ばし、売上高1000億円達成に寄与した。

対象は女子高生!?

開発開始した1992年当時は女子高生ブーム

”女子高生が全世代に与える影響が大きかったことや、商品を大人になってからも長く楽しんでいただきたいと考えて、女子高生をターゲットに決めました。山崎さんら開発陣は、女子高生がスナック菓子に何を求めるか調べた結果をもとに「こんな商品を作ろう!」というコンセプトを作成。商品開発の方向性を定めました。”

カルビーの公式noteより

創業者の反対を押し切り開発

じゃがりこの特徴はあの固さ
スナック菓子ではかなりユニークな食感ですね。
カルビーの創業者からは”売れない”との意見もあったそうです。

「カルビー創業者の名誉会長から、『あんなに固い商品は売れない』という意見があったんです。当時の役員のみなさんのお陰で開発を続けられました」

新しいチャレンジには困難はつきもの。しかし、開発を担当した山崎さんは

”おせんべいの文化がある日本であれば、受け入れられるはず”

と開発を進めた。

カップ包装へ

開発当初は箱包装だったのが

市場投入後も試行錯誤を続け、
スティック型の弱点である折れやすさを長さを短くし、
四角柱だったスティックを円柱状にして食べやすさを実現。
包装を箱型からカップ型に変更。
当時F1ブームで、カルビーがF1のスポンサーだったことから
車のカップホルダーに入るからカップの包装がいいとの経営陣の声もあったとのこと。
スナック菓子と言えば、箱型か袋でしたね。
カップ型は持ちやすいというのもあります。

じゃがりこが売れたのは・・・・を守ったから

じゃがりこが売れたのは「手が汚れにくいこと」を守ったから。
ポテトチップスをはじめ、多くのスナック菓子は手に粉がついて汚れる。(それを舐めるのがまた楽しみですがw)
じゃがりこは一定量の塩以外は絶対かけないように決めていた。

お客様が『じゃがりこ』に求める『手が汚れにくいこと』を守りながら試行錯誤することで、開発現場に技術革新が起こるわけです

カルビーは2011年3月上場。
東日本大震災の日に2011年3月期の第3四半期の決算が発表されました。
工場が被災し、25%の生産がストップしている状況での発表だった。

2011年3月期のじゃがりこの売上高は約250億円。
当時のカルビーは国内スナック市場で、シェア46.1%を獲得しており、
”じゃがりこ”もこれ以上は成長は難しいだろうと考えていた。
(初めての説明会の質疑で”大きく成長するのは難しいが300億円は可能”と回答)
しかし、ジョンソンエンドジョンソンから会長兼CEOに招へいした松本晃氏のもと、新たなチャレンジに取り組み続けた。
じゃがりこは2023年3月期には売上高400億円を超えるまでに成長させた。

私たちが手にするまでに成長した製品、受けるサービスにはドラマがある。

新たなチャレンジによって新たなマーケットを生まれる。

かっぱえびせんが無性に食べたくなりました

*参考 カルビーの公式noteより抜粋


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