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#83 日常の中に感じる違和感の名前が未だに分からない

日々を生きていく中でふとした時に触れる寂しさは何だろう?何でもない時に起きる少しの不幸は何だろう?当たり前が正しく見えない違和感は何だろう?
もしかしたら誰に対する喪失感であり、誰かからのメッセージであり、誰がいない世界なのではないか?

例えばナポリタン。食べる時に限って白いブラウスで、食べる時に限って跳ねたりする。
例えばささくれ。せっかく綺麗にネイルをしてもいつも左手の小指にはささくれが出来る。
両方とも次第に「あれ?何だか赤い星みたい」と気づく瞬間がある。白い繊維に放射線状に伸びるケチャップソースも、小指の繊維が弾けた様子も。
気づいた瞬間落ち込んだ心がときめくのを感じる。

例えばオリオン座。この星座はこの形で正しかったっけ?いつか見た赤い星はなかったか?
普通と思っていたものに欠如を感じ、胸がざわつく。
例えば朝の交差点。異様に静かに感じる時。
信号が赤に変わる時、誰かに呼び止められた気がする。横を見ても誰もいない。聞いたことのない声を思い出せない。
ぽかんとした気持ちにぴったりハマるものにいつか会えるのか。

自分じゃない自分が満たされている姿を想像する。
いつかの理想に、どこかの桃源郷に憧れている。

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南極ゴジラ【桃源Q#99プロジェクト】
https://nankyokugodzilla.com/99.html

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