南さんのこと。

 このたび、わたしの盟友(……と、わたしが勝手に思っているだけ)である南 梓さんが、めでたく『noteデビュー』したのでご紹介です。

 南さんは長らく真摯に創作に取り組んでいらっしゃり、ただただ自己満足のために創作しているわたしとはぜんぜん違うので、盟友なんてほんとおこがましいったらないのですけど、志を同じくしていて、お互いがんばってプロになりましょう! と誓いを立てたという意味では、やっぱり『盟友』がいちばんしっくり来るので、あえて『盟友』と書かせていただきます。

 南さんと知り合ったきっかけは──実はよく覚えていません。当時わたしは自作小説を自作サイトで細々と公開していて、南さんもご自身の作品をご自身で管理されていたサイトにアップしていらっしゃって、その中でたまたま、出会いました。(たぶん)

 南さんが書く世界はどれも素敵で、何よりも「プロの作家を目指している」という明確な意思があって、知り合った当初から尊敬する作家さんです。その頃から、ネット上にはさまざまな書き手さんのたくさんの作品があって、多くの方の作品に触れて、感想を送りあったりもしましたが、南さんほどの作家さんには出会えませんでした。

 ネット上で、掲示板を利用して、複数人で『お互いの作品を批評しあう』というような活動をしていた時期もありました。南さんの熱量は他の方とは比較にもならないものでした。だからこそ、わたしもものすごく真剣に読んで真剣に批評(というか感想)を送らせていただきました。今にして思えば、小生意気なひよっこが、偉そうにずけずけと勝手な感想を送ったようにも思います。当時、南さんがサイトで公開されていらっしゃった『永遠の氷河』(タイトルを間違えていたらごめんなさい……)を読み終えたときの感覚は、今も忘れていません。

 南さんは、きちんと、文学に立ち向かっているひとなのです。南さんの作品を読むと、自分の薄っぺらい作品が赦せなくなった時期もあったのですが、今はぜんぜん、そんなふうには思いません。むしろ、南さんにはこのまま、ずっと文学に立ち向かい続けてほしい──そう思っています。

 わたしが一生ラノベ書きでいようと思えるようになったのも、上記で南さんが書かれている『ガネーシャの娘』を拝読したからです。この作品を読んでわたしは、ああ、わたしには文学は書けないんだな、と打ちのめされました。でもそれは、とてもいい意味での『打ちのめされ方』でした。わたしはわたしの『世界』を、わたしの満足のために書けばいいんだな、って、こころから素直に思えたのです。わたしが諦めた文学は、きっと南さんが書いてくださる。そう信じています。そして南さんがきっちり文学に立ち向かってくださるからこそ、わたしは、一生ラノベ書きでいたい──そう、思えるようになりました。

 わたしはこの先も、書いていて楽しい「ラノベ」を書き続けます。結果がついてくればそれに越したことはないけれど、結果なんてどうでもいい。ある意味純粋に、ただひたすらに「物語を書くこと」を、めいっぱい精一杯、楽しんでいこう。そう、決めたのです。かつて南さんが好きだと言ってくださった世界観の作品は、もう、二度と書けないかもしれません。そのことについては、南さんにはお詫びするしかないのですが……、よかったらこの先も、どうかわたしの『盟友』でいてください。

 南さん、わたしはこの先もずーっと、南さんの大ファンです。ずっとずっと応援し続けます。南さんとの出会いは、わたしの生涯で最上級の宝物です。これからもお互いに歩みを止めず、がんばりましょうね!

 最後に。

 南さん、せっかく『noteデビュー』したので、かつてネットの海に放流した作品たちを、ここ、noteで公開してくださいませんか?

 ──と、勝手な希望を書き加えて、この文章を締めます。

 









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