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仕事では 「なんとかする力」 こそパワー

こんにちは。株式会社アトラエの小倉です。エンジニアをやっています。

会社や事業を大きく推進するために最も必要なスキルは「なんとかする力」だと思い知った話を書きます。

まだ何も成し遂げていない自分ではありますが、先輩たちからの問いは再現性があるのでそれだけでも読んで頂けたら嬉しいです。

「何に責任を持つのか?」という問い

入社してからがむしゃらに働いていました。目標を持つことの重要性を頭で理解しつつ、真正面から向き合うことのストレスから目を背けて、目の前の仕事をひたすら進めていました。

そんな自分への先輩からの問いは「お前は、何に責任を持つ?」というものでした。恥ずかしながら「何かに責任を持つ」という発想がなく、うまく答えられなかったことを覚えています。

焦った当時のぴよぴよエンジニアの自分は、元気に「コードをきれいに書きます!」みたいな回答をしていました。回答になっていません。

この「何に責任を持つのか?」という先輩からの問いは、目標を持たずに働いていた自分に対する一つの揺さぶりだったのかなと思います。仕事に対する自我が芽生えました。

「なんとかする」というスキル

それなりに自走できる仕事レベルになると、分かりやすいスキルを身につけることに奔走するようになりました。「何に責任を持つか?」という当時の問いに答えるように、自分の職責を果たせるような IT 系の資格を取り始めました。

これはこれで非常にいい経験でした。自信もつきましたし、問題解決能力も高まりました。

一方で知識が増えて作業レベルが高くなったり、作業量を多くしても会社を大きく前に進めている手応えがありませんでした。

そんな中、別の先輩から「会社とか事業を作る上で一番必要なスキルってなんだと思う?」という問いが投げかけられました。

資格や知識といった自分が揃えてきた手札の中からどれを出そうか考えていた自分に対して、その人の口からは「なんとかする力、なんじゃないかな」という予想していない言葉が出てきました。晴天の霹靂でした。

努力→能力→成果→評価は一直線上にはない

それまで「スキル取得による問題解決能力の向上が、会社への貢献に繋がる」という前提が自分のあることに気付きました。

エンジニアとしてコードを書くスピードが早くなることや、効率的なコードを書けることこそが事業や会社への貢献に繋がると思っていました。

正確には、繋がるには繋がるのですが、その前提はドメイン入門初期のボーナスタイムに限られるか、責任範囲が明確に限定されている場合かのどちからだと思います。

責任範囲が明確に区切られておらず「会社をなんとかする」とか「この事業をなんとかする」とかを前提にしているのに、目標だけがすっぽり抜けた人は、

  • 努力しているのに成果に繋がらない

  • 自分の能力は市場で見ても高いはずなのに評価してもらえない

  • 自分より努力していない(ように見える)人が自分より評価されている

みたいな被害妄想に陥りがちで、自分は見事に全部を経験しました…w(ごめんなさい)

文字にするとこんなのに陥るやつはいるのか?と思いますが、「何に責任を持つか?」に対する明確な答えがないと自分みたいにここで不貞腐れて死にます。

※ ちなみにこれらの気付きのインスピレーションとなったのは先輩のこのブログです。

「なんとかする」人は評価なんて考えてない(と思う)

話を「なんとかする力」に戻します。

自分は自分の責務の範囲で、業務を早く終わらせることや多く終わらせることを考えていました。「仕事を自動化する→早く終わる→コストを削減している→貢献」みたいなロジックです。

一方、会社や事業を創っている先輩たちの考え方はその逆のように見えました。

・リリースの締切にビハインドしているプロジェクトを、なんとかする
・芳しくない事業部の売上を、なんとかする
・組織やカルチャーを、なんとかする

履歴書や取得資格欄には表現することが難しいけど会社を大きく前に進めるために必要な能力であり、これこそが「なんとかする力」なのかなと。

もっというと、「なんとかする」ための時間を確保しようと、人を巻き込んだり、なんならやらない判断をしたり、自動化したりと、自分が目的としてやっていたことを手段としてやっていることに気付きました。

先義後利というと語弊があるかもしれませんが、やっていることの見返りとしてサラリーを求めるというよりは、より価値のある仕事を創った上で後から必然的に評価がついてくると考えている印象でした。

「なんとかする力」 こそパワー

スキルとマインドは両輪ということはよく言われることだと思います。もちろんスキルがないと課題解決には至らないのですが、スキルがあっても経営の課題の着手にすら至らないケースがあるのも事実です。

そして難しいのは本気にならないとそういう力も身につかない、ということ。それに気づくきっかけになった、別の先輩からの問いを紹介して終わります。

「お前は、どういうアトラエを創りたいんだ?」

最後に


「なんとかする力」は素因数分解するとより適切に言語化できそうですが、今回は野暮なのでしません。パワー!!!


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