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水島新司と日本野球〜水島野球マンガの予言的世界(70's)〜

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70年代のプロ野球、高校野球の出来事で、先に水島野球マンガが描いていた予言的なエピソードを紹介します。
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#野球狂の詩

《時代とシンクロした水島マンガ》 月産450枚!? 水島新司の「最盛期」はいつか?

 1977年9月3日、この日は日本の野球が「世界一」をつかんだ記念日だ。読売ジャイアンツ対ヤクルトスワローズ23回戦、午後7時10分6秒、この日の2打席目に立った王貞治は鈴木康二朗のど真ん中のシンカーをライトスタンドへ。メジャーリーグ記録を抜く756号を達成した瞬間だ。後日、この偉業が称えられ、当時の福田赳夫首相から初の国民栄誉賞も授与されている。野球が娯楽の王様だった時代、その「プロ野球絶対王朝」の最盛期として77年シーズンをあげる人は少なくない。  なぜこの話を持ち出し