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ルモンド@用賀でたぬきケーキとナポリタン

絶滅危惧種とも言われている昭和のケーキを用賀で食べられると知って行ってみることに。

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用賀中町通り沿いにあるこちらのお店。昭和の喫茶店って感じの店構え。かつては最先端のお洒落なお店だったんだろうな。

用賀と上野毛の中間ぐらいのところにある。清泉インタナショナルスクールの近く。どちらの駅からも遠い。行きはタクシー乗って、帰りはちょうど用賀行きのバスが来たからそれで。

ドアを開けたら席で雑誌読んでたおばあちゃんが立ち上がって「いらっしゃいませ」って。お店の人だったんかい。地元の常連さんかと思った。

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店内も年季が入ってる。テーブルが低いのが古いお店っぽい。膝が当たるからあまり好きではないんだけど。座ると微妙に沈むシートも昭和江を感じさせる。もちろんトイレは和式。強く押さないとドアが開かなくて、最初は使用禁止なのかと思った。

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お目当てのたぬきケーキ。四角いのは珍しいみたい。そもそもたぬきケーキが珍しい中、さらにレアなもの。よくぞ世田谷区内に残ってくれていた。

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固めのチョコレートでコーティングされていて、中はスポンジとバタークリーム。想像以上にパサパサした食感。コーヒーと合うね。コーヒーないと辛いかもね。

昔ながらの素朴な味わい。要するにそんなものすごい美味しいってものではない。この店が悪いとかじゃなく、たぬきケーキというのはこういうものなんだろう。懐かしい感じを楽しむもの。これが今のケーキと遜色ないようでは進歩を怠ったケーキ職人達の怠慢になってしまう。

ずっと食べたがってた奥さんが満足そうだったから良かったかな。

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コーヒーは安定のチモトコーヒー。

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僕はお昼食べてなかったからナポリタンを。2階から部屋着のおじいちゃんが降りてきて作り始めて、余計なもの頼んで昼寝の邪魔しちゃったかなってちょっと罪悪感。まあ、営業時間中だからね。メニューに乗ってるもの頼んで悪いってことはないはずなんだけど。

これまた昭和な感じのナポリタン。業務用のソースを取り出してるのが見えて、まあ安定の味ですよねと。でもおいしかった。マッシュルームかと思ったらニンニクチップが散りばめられたりして、この店の味になってる。さらにサラダが想像以上に具沢山かつカラフルで予想を超えてくる。

長年続いてるお店っていうのはちゃんと続く理由があるよね。大して期待してなかったのに質が高くて満足してしまった。たぬきケーキ意外のケーキも食べてみればよかったかな。

僕たちが食べてる間、おばあちゃんはまた席に座って雑誌を読んでた。穏やかな時間の流れる夏の午後。

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ケーキはそんなにたくさんは作らないのかな。午後の早めの時間に行ったらたぬきケーキはもう2切れしかなかった。

地元の人たちに愛されてるんだろうなって雰囲気のゆったりしたお店。こういうお店がしっかりと残ってる用賀中町という街も素敵だね。


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