海外アートニュース(2024年3月16日−31日)
2023年のアート市場では実際に何が起こったのか?どのセグメントが好調で、どれが縮小しているかを最新のインテリジェンスレポートのデータを元に明らかにする。-artnet
北ロンドンの住宅ビルに一夜にして現れた壁画が話題だが、著者とされたバンクシーは自身のインスタグラムを通じて壁画を制作したことを認めた。 この壁画には、高圧洗浄機を持った女性が壁の前にある本物の木の葉に似た緑色のペイントをスプレーしている姿が描かれている。ガーディアン紙によると、地元自治区の落書き除去チームはこのアートワークを除去するつもりはないとのこと。-ARTnews
オノ・ヨーコの強力な抗議アートがテートを席巻。テート・モダンで開催される待望の回顧展「Music of the Mind. / ミュージック・オブ・ザ・マインド」は、オノ・ヨーコが見出しのネタや有名な夫の協力者・ミューズ以上の存在であったことを証明している。-artnet
約800万ドル(約12億1,400万円)でアメリカの億万長者が購入したダミアン・ハーストのサメ、年代が1990年代となっているものの実際はほぼ20年後の2017年に作られたことが判明した。このように年代と実際の制作年が違っているのはこれで4例目(他はハト、小型のサメ、2 頭の子牛)。ハーストのホルムアルデヒド作品の一部に、物理的に作られた日付と一致しない日付が付けられていたという暴露は、今週現代美術界を震撼させた。この件についてハースト氏は質問に直接答えていない。-The Guardian
ハウザー&ワースがバーゼルに開設する18番目のギャラリースペースのオープニングが、ヴィルヘルム・ハンマースホイ展に決定した。これが1916年に亡くなったハンマースホイのスイス初の展覧会となる。展覧会は「Silence / 沈黙」と題され、美術史家のフェリックス・クレーマーが監修。これまで一般に公開されることはほとんどなかった絵画を含む合計18点が一堂に会す。-ARTnews
アメリカ連邦捜査局(FBI)は国防総省およびスミソニアン博物館と協力して調査の上、第二次世界大戦中に日本の沖縄から略奪された約20点の物品を沖縄へ返還したと発表した。 マサチューセッツ州の家族(身元は不明)が、自宅の屋根裏部屋で亡くなった父親の所有物の中から貴重な美術品の一部を発見したことを受け、FBIは2023年1月に捜査を開始した。彼らの父親は日本に従軍したことはなかったが、第二次世界大戦の退役軍人だった。-artnet
カットアップスーツからブロンズパティオチェアまで、アートバーゼル香港2024の注目すべきブースを紹介。 アート バーゼル香港は3月26日に香港コンベンション アンド エキシビションセンターでVIPプレビューデー初日を開催し、2024年版を発表した。このフェアには242のギャラリーが出店、パンデミック前のピークに戻り、ディレクターのアンジェル・シヤン・レ氏によると「大きな展覧会でありながら内容もより充実しています」とのこと。-ARTnews
ロサンゼルスで最も注目を集める博物館の 1 つ、The Broad(ザ・ブロード)が、2028年の夏季オリンピックに間に合うよう55,000平方フィートのスペースを追加し、施設の敷地面積を約70パーセント増やす計画を発表した。この拡張には1億ドルの経費がかかり、元の建物自体の建設費とほぼ同じ額になる見込み。2025年に拡張工事に着工し、2028年のオリンピック開幕までにオープンの予定だ。-ARTnews
世界中の美術館館長、芸術家、学者らが集まり、美術界に広がる差し迫った問題について意見を交わす国際文化サミットが、香港・西九龍地区で開催された。博物館長たちは、世界中から観客を呼び込む競争、大規模な施設を維持するのに十分な資金を集める際に直面する問題、ペースが加速するばかりのデジタル環境に適応するプレッシャーなど、さまざまなトピックについて率直に語った。-ARTnews
アート詐欺によく見られる5つの「戦略」とはー。ここ数年アートの世界で起こった偽物、詐欺、不謹慎な行為からわかる気をつけるべき点を、美術鑑定士が語る。-artnet
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