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扇田裕太郎『僕のブルース・ロック道』Vol.8

【今週の目次】
1.今週の序文
2.ライブレポート&近況報告
3.最近聴いた音楽/オピニオン(洋楽ファン御用達)
4.とっておきのお店紹介:第8回「勝どき/かねます」
5.シリーズ/記憶と残像:第6回「ワッシー・ビンセント&ザ・ルーツバンドインターナショナル」
6.「英語でギター」の近況と案内
7.今後のライブスケジュールなど
8.今週の動画(メルマガ限定動画)
9.編集後記


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1.今週の序文

緊急事態宣言が解除された。

オーバーシュートを抑える、つまりピークを抑えることにはとりあえず成功してホッとした。みんなで力を合わせないと達成できない目標だったから、そういう意味では人間の強さを信じられる機会になった。

でもみんながこうして力を合わせられるようになるまでにたくさんの犠牲があったことを忘れてはならないし、その犠牲者の中に僕らの人生にたくさんのたくさんの笑顔をもたらしてくれた唯一無二のヒーローがいたこと、その事実が僕らの気持ちを一つにさせてくれたのかもしれないと想いを馳せたり。

倍々で増えていく化け物のようなウィルス相手に僕ら人間の自制心がギリギリ踏ん張ってる。僕らは強くなって、柔らかくなって、賢くなって、思い切って経済活動に飛び込む時と思い切ってみんなで一気にディフェンスを固める時の境目を、どんな種類の人達とも共有して、歴史の教科書に良き模範を残したい。あわよくば、このコロナウィルスの衝撃によって新たな世界平和への枠組みを、、、などと妄想してたらアメリカがWHOを脱退するというニュース。中国への制裁。そして中国も猛反発。世界平和とか何を寝ぼけたこと言ってるのかと、そんな世の中ですが、そんなときこそ音楽には役割があると信じたい。

僕ら音楽をやってるからには言葉の壁を飛び越えて積極的に他国の人と交流して国境の概念を再定義するくらいまでにもっていけると良いな。いっそのこと音楽で国境を溶かすようなことに取り組んでみたいな。なんか漠然としたイメージだけど。仲間を募集します。

さあ、ここから一旦コロナと共に生きる社会活動が始まる。
あとは県をまたぐことに対してある種の社会的受容というか許容ができてきたら、またツアーを再開したいと思う。
とはいえ僕はもうワクチンができて完全に安心して楽しめるようになるまでは屋内ではライブはやりません。以前宣言したとおり、少人数で感じ合うようなスタイルのロックサロンとして再出発したいと思ってます。声を出さない代わりに、もっと深いところで繋がれるように。音楽家としてはよりハードルが高くなると思ってます。チャレンジ。

安全対策に関しては3月23日に宣言したとおり。以下ぼくの3月23日の宣言を貼ります。

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【ライブ開催について】

大変な状況が続く中、ライブハウスや音楽そのものを思いやってライブを開催する人、ファンや世の中を思いやって中止延期する人、世の中に思いやりが溢れてる。立場や意見は違えど、この大変な状況の中でみんなのたくさんの思いやりがすごく胸に響く。

僕みたいに少人数の中でもさらに少人数なコンサートの開催はそもそも自粛要請の対象外と思っていたけれども、「ここ1~2週間が瀬戸際」「全国の小中高休校」という発信を受けて、日本という船に乗る乗組員として、開催を見送らせてもらう決断をしてきました。あの2月25日の専門家会議の発表からほぼ1ヶ月、ウィルスを封じ込めるには至らなかったけれども、ピークを抑えることに成功し、しかしその分この状況は長く続くことになるということで、これからはウィルスとうまく付き合って行かなければならない段階に入ったと、先日の専門家会議やもろもろの資料から読み取ることができました。(間違ってたら教えてください)

うまく付き合うとは
①手洗いやうがいにより自分を守ることと、
②人に感染させないように「密室・密集・密接」というリスクの高い行動を取らず、しかしその範囲で経済を回す、バランスを取ること。

現在これまでになかった猛スピードでワクチンが開発されると聞いてます。早ければ1年~1年半後には安心できる世の中になる。それまでの間は、以下の3つの対策を講じて、声が飛び交うようなライブではなく静かに感じ合うロックサロンとして安全な開催をと思ってます。

1)「たくさんの人が集まる」の対策
会場のキャパシティに応じて定員を減らし人同士の距離に余裕のできる人数設定にする。

2)「人が声をだす」(飛沫を飛ばす)の対策
ステージから最前列までの距離を多く取る。(ボーカルから最前列のお客さんまで2m)
声援は拍手で。コールアンドレスポンスを最小限に抑える。

3)「換気が悪い」の対策
通常は演奏中オフになるエアーコンディショナーをオンにする。常に換気する。
2部制、もしくは3部制にして休憩時間に空気を入れ替える。

この3つが重なるところが危険と聞いてますが、むしろ3つとも気をつければ、現時点の僕らのような15~30人(最大でも50)規模の少人数開催のリスクは極めて少ない。

常々言われていますように、各自が手洗い、咳くしゃみの際は口を覆う、顔を触らない、周りの人と互いの距離を空ける、体調不良のときは家で休むといったことを実践して、現在の世の中と渡り合っていければさらに大丈夫なのではないかと。

新しいことだらけの世の中ですので、また状況は変わるかもしれませんが、現状なんとか会場の協力を得ながらこういう方向で安心して楽しめる場を作っていければと思ってます。少しでも体調が悪い人には参加を見合わせていただかなければならないという、申し訳ない形での開催となりますが、どうかご協力お願いできればと思います。

僕ら人前で演奏することは、表現というだけでなく、研鑽や気付きの場にもなっていて、また出逢いや再会の場にもなってます。人と人、僕らを繋ぐ大切な何かの間に割り込んできたこのウィルスは、とんでもなくムカつくやつだけれども、今回の出来事から感じ取った何かをこれからの音楽活動に良きものとして還元できるかどうか、それも僕ら次第と思ってます。
気持ちを新たに慎重にがんばりたいと思います。よろしくお願いします!

扇田裕太郎(3月23日)

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この僕の宣言から2ヶ月も経ってしまった。今ではこれに加えてアクリルの防御シートがあったり、空調にも工夫がなされていたり、各ライブ会場で万全な安全対策が実施されている。
僕にとって2か月前と明らかに違うのは、配信のノウハウを獲得したこと。全国の人達、世界の人たちと繋がれると実感したこと。
まだまだ小規模な僕の活動ですが、これらを踏まえて可能性を広く、自分なりな次の時代の音楽の在り方、ツアーの在り方を創っていきたいと思う。

皆さん、よろしくおねがいします!

まずは6月21日(日)僕のバースデーライブ。
場所をたっぷりと使って少人数限定+配信アリというシステムで汐留ブルームードでの開催を目論んでます。やれると良いなぁ。

気を緩めるわけではありません。
かっこたる責任感をもって安全に音楽を楽しむ場を創っていきたいと思ってます。


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シンガー・ソング・ライターとして、大橋隆志(聖飢魔II)のソロプロジェクトのメンバーとして、木暮”shake”武彦率いる原始神母のベーシストとして、独自のブルース・ロック道を歩む扇田裕太郎の日常を発信!近況やセットリスト、新曲の歌詞などに加え、読者への限定動画や特別対談なども。SNSには書けない、より踏み込んだ表現でお届け。

扇田裕太郎のアーティスト活動情報の核、そして思いやメッセージをダイレクトにお届けする親しい距離感のnoteダイアリー。(不定期発行)

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