『裏道を行け ディストピア世界をハックする』をアラサー男子が読んでみた感想
橘玲さんの新著『裏道を行け ディストピア世界をハックする』を読んでみた感想です。
現代社会を"ハック"という観点から俯瞰的に論じている本
書名にハックの文字があるので、明日から使える具体的なハック術を期待する人には向かない本だと思います。
もっと俯瞰的な観点から最新の諸問題について論じている本です。
ここ数年の橘さんの著作を簡潔に総まとめした本という印象を受けました。
印象に残っている章ををいくつか紹介します。
ネット依存症の恐怖
私は専業ブロガーとして働いているのですが、たぶんネット依存症なのかもしれないとこの本を読んで強く思いまいた。
クライアントワークなども全くなく、強制力が働かない仕事なので、気付くと8時間近くSNSや動画を見ているのは異常です。
対策について真剣に考えたいと思います。
ハックされる側からハックする側へ
ただこれだけ強い依存性を持つインターネットコンテンツを駆使してビジネスをすることは今後ますます重要になるとも確信しています。
私自身が実働1日2時間ほどの仕事で生活がなんとか成り立っているのもインターネットの力であることは間違いありません。
本書ではフリーランス化したクリエイティブクラスこそこれからの人生設計の主流になっていくと論じられています。
私のブロガーという職業の選択肢自体は方向性として正しいのだと再認識しました。
変えられるのは自分だけ
本書の最後の方でストア哲学の観点から社会を変革するより自己をよりよく変革することこそ重要だというアメリカ西海岸の個人主義的な風潮について触れられています。
筆者はその風潮についてエゴイズムではないかと批判的でしたが、私はまさにその通りだと大きく共感しました。
特に労働生産性の低い日本では、我々労働者一人一人がどうやったらもっと”儲けられるか”という観点があまりにも低すぎるのではないでしょうか。
副業でもポイ活でもなんでも良いので、月に数万円でも多く稼ぐという意識が重要なのかもしれません。
社会はなかなか変えられるけど私の今日の行動は変えられます。
まとめ
様々な"依存症”を回避して、ネットに距離を置きながらもネットを利用してお金を稼ぎ、FIREして暮らすというのが本書の趣旨だと思います。
本書を読んで私が明日からやることは「デジタル・ミニマリズム」を実行するという一点に尽きます。
具体的な方法についてはこれから必ず考えるつもりです。
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