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百姓/猟師/音楽評論家/朝日新聞編集委員の近藤康太郎さんから太陽肛門スパパーン二枚組LPレコード「円谷幸吉と人間」にいかしたコメントいただきました!

百姓/猟師/音楽評論家/朝日新聞編集委員の近藤康太郎さんから太陽肛門スパパーン二枚組LPレコード「円谷幸吉と人間」にいかしたコメントいただきました!朝日新聞紙上での記事も近藤さんが書いているものは必ず読み、また「おいしい資本主義」他単行本のファンでもあるので本当にうれしく励みになります。皆さんも、熟読の上、今すぐ太陽肛門スパパーン「円谷幸吉と人間」を購入&聴取&討議&行動すべし!

 じつはスピーカーを買い替えたばかりなのだが、筆おろし、最初に針を落としたのは2枚組みの重厚なLPだった。おっと、これはなんのコンピレーションだ? サン・ラにフランク・ザッパにパーラメント、NWAにキング・クリムゾン、ディープ・パープルに非常階段まで参加してるぞ。山下達郎も、セリーヌ作詞、大杉栄訳みたいなシティ・ポップで。なんだこりゃ、ジャンルレスの横道者オリンピックか?
 タイトルを確かめたら、太陽肛門スパパーン。歌うドゥルーズ=ガタリであった。
 音楽が、なにか政治的なメッセージを訴えるものならば、高市早苗の三流演説にさえ劣る。音楽は、そういうメディアではない。しかし音楽に、太陽光の速度で疾走するリズム、高く天上を目指すポップなメロディ、ダイヤモンドよりも強い表現の核、つまり「言いたいこと」があるならば、その音楽は、腐らない。フォーエバー・ヤングである。1枚の遺書が、永遠の文学になるように。
 より速く、より高く、より強く。Citius-Altius- Fortius。だから、オリンピックじゃねえってば。
       近藤康太郎(音楽評論家・百姓/猟師・朝日新聞編集委員)

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