【感謝】出版記念ミニパーティ開催しましたその1 横浜編

4月末に「小笠原が救った鳥〜アカガシラカラスバトと海を越えた777匹のネコ」を緑風出版から出すことができました。
この本は、小笠原の人たちが自ら「希少な鳥を守り、この島で一緒に暮らしたい」と望み、「山で野生化している飼い主がいないネコをいなくさせる」ということを住民が主体になって決めてから10年の悪戦苦闘を描いた実録です。
この10年の話を書きたい! と思ったのは、このプロジェクトが上から(国や行政から)降ってきたものではなく、住民が自ら決めて動いたボトムアップの部分が主だったからです。どうやって異なる意見をすり合わせていったのか、ぶつかったときにはどうやって解決していったのか、その過程が他の土地にも参考になると思ったので。

中心となっているのは島の研究者たちが立ち上げたNPO法人「小笠原自然文化研究所(通称:アイボ)」の人々。
今回はアイボから研究者の鈴木創さんも来てくれて、小笠原の自然の紹介やネコプロジェクトの現在の状況、本では取り上げることができなかったアカガシラカラスバト以外の生物の話などを写真を使って話してくれました。

鈴木さん、そして奥さんの直子さんの2人はバンドもやってます(蛇足ですが、小笠原はものすごーーく、バンド活動が盛んです)。会場でも島の自然や暮らしからインスパイアされた歌を歌ってくれました!

【6月28日(木)はまどま】
横浜市南区にある「はまどま」は、NPO法人よこはま里山研究所(NORA)の事務所兼寄合場所。私は2010年に小笠原から帰ってきたあと、横浜で自然に関係するNPOに参加したいな……と考えていたときNORAと出会い、会員になりました。以降、横浜で暮らす上でとても大事な縁をいろいろいただいています。なので、司会はNORAの理事である吉武美保子さんにお願いしました(左)

はまどまはそれほど大きくない(というかこじんまり)したスペース。20人定員でしたが、25人ほど集まってくださり、アットホームに進行しました。今回ははまどま名物・安全・安心を心がける生産者が作った野菜をたんまり使った料理をNORAの胃袋担当・勝野真美さんが腕をふるってくれました。勝野さんは古代文字作家でもあります。
料理は
・なすとコンニャクと厚揚げのゴマ煮
・大根の白マーボー
・夏野菜&梅味噌
・生キクラゲの厚焼き卵
・じゃがいもと卵とインゲンのサラダ
・ズッキーニときゅうりとピーマンとトマトの酢の物
・ゆかりと鰹節のおむすび(お米はゆめさがみ)
・夏野菜の天ぷら&鶏天

そして、料理やサーブを手伝ってくれたのは災害ボランティア仲間の伊藤朋子さん、峯岸弓子さん。参加者なのに、ガッツリ手伝わせてすいません。

いろんな方が来てくださいました。災害ボランティアの仲間たち、NORAを通じて知り合った友人、秋谷在住の古い友人のカメラマン、広田行正さん、朝日新聞の記者の方、小笠原リピーターの方、対島や奄美のネコ対策にも関わっている方、コウモリ写真家の大沢夫婦(小笠原ネコを引き取った飼い主でもあります)

2011年に鈴木創さんと共著で出した「オガサワラオオコウモリ 森を作る」(小峰書店)の編集担当者で、現在は金子みすゞの本を中心に出版しているJULA出版局の北尾さん(左から2人目)と、同じくJULA出版局で北尾さんと私をつないでくれた小笠原好きであり大学の後輩、柴崎さん(北尾さんの右隣)

そして、小笠原ネコを引き取った飼い主の後藤さんも来てくださいました。後藤さんは引き取ったネコをシップと名付け、キャットトレーニングを行うトレーナーのもと、さまざまな訓練を経てシップくんは爪切りも嫌がらず、玄関ピンポンにも来客にも動じないニャンコへと成長しました。私もシップくんに会いに行ったことがありますが、初対面の私にもごきげんで「こんにちは〜(ニャ〜・スリッ)」のごとく挨拶してくれました。
シップくんは「ねこのきもち」の表紙を飾ったこともあるんです!

とても嬉しかったのは、わざわざ宮城県から一般社団法人コミュニティスペースうみねこの八木純子さんが駆けつけてくださったこと。

私は2011年以降、災害ボラとして八木さんの団体を微力ながら支援してきました。うみねこでは古着Tシャツを集め、それを使って女川や石巻で被災したお母さんたちがかぎ針で編んだオリジナルの布ぞうりを作って販売し、売上をお母さんたちの収入にする……という活動をしています。
私は小笠原の友人、今回来てくれた鈴木創さんの奥さんの直子さんに相談し、直子さんは小笠原で古着Tシャツを集めてくれ、それを女川のお母さんたちが編んで私が神奈川で販売する……という形で小笠原と女川をつないで支援をしてきました。
今回直子さんも来てくれていたので、久々に女川ー小笠原ー神奈川の三者がこの場に集いました。

そして、小笠原の自然と触れることで生まれた鈴木夫婦の唄。島に帰りたくなりました……。

あとはじゃんけん大会。
母島の友人である有賀文子さんが作ったTシャツなどを景品に盛り上がりました。

改めて、様々な方が来てくださったことに感謝です。小笠原内外のいろんな方に支えられて、一度は諦めたこの本を出すことができました。
(30日 飯田橋の絵本屋カフェ・ボローニャでの様子は続きで……)

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