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原爆の父の葛藤とは

こんばんは。はいさんです。
孤独なランブリングで孤独を感じたあと、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』という映画をみました。

そもそもはいさんは歴史の知識は貧弱ですがオッペンハイマーの伝記をテレビで見たことがあり(祖母が見てた)、彼のことを知っていました。
しりとりで「お」がきたら彼の名前を出そうと企んでいました。そのくらい頭に残っていました。
私は日本人という被爆国人なので
冷酷、人間を石ころとしか思っていない人
という印象がありました。
嫌悪はありません。なにを考えていたんだろうという興味がありました。

公開されてからいつ見に行こうかなあと思っていたので、ゼミで行くことになってラッキーでした。

ちなみにはいさん、洋画はまあまあ見る方です。ファンタジーよりシリアス派。ER救急救命室という外国のドラマを見て育ちました。

見終わった感想としては
複数の時間軸が同時に進行するので難しかったです。
でもオッペンハイマーという人物については少し理解に近づけたかなという手応えがありました。
やはりルーティンとしてね、インプットアウトプットをね、しないとね、わからない。

図解1
図解2

描き終わって気づいた。
孤独ランブリングのコラージュをしてない…ごめんなさい。語ります。

複数の時間軸でしたが、オッペンハイマーの人生の流れのみに着目しました。

すごく勉強熱心、探究心が強かった→成功や成果の執着も強い?
ただ学生時代は病んでたと言ってました。世界を知りすぎたのか…
勉強しすぎたのか…。

でも毒林檎を食べそうになった先生の勧めで論理的物理の世界に入り、そこから花開いたという感じでした。
学者ってオタクっぽい、早口、人見知り、偏屈というイメージがあったのですが、喋るしフレンドリーだし影響力のあるコミュ力を持っていたんだなあと思いました。
個人的に生徒が先生を囲んで講義する授業形態がフレンドリーでいいなあと思いました。日本だとセラピーとかで見る気がします。

あまり政治に興味なさそう、研究だけしていたいというイメージもありましたが(ガリレオの影響…?)政党派閥に興味があったとは驚きでした。
あと結構弟と仲が良かったのも驚きです。
女性関係に関しては、まあ、洋画では結構あるあるだからなあと思っていました。

たくさんのギャップはありましたが、やはり学者としてのプライドは高かったのかなと。その勉学の知識を頼られたら、得意分野を披露してと言われたら、誰だって発揮したいものですよね。頼られたら頑張っちゃいますよね。それが米国の兵士の命に関わるのならなおさらです。
ただ頑張って期待に応えようとしたんだなと。
彼だけでなく彼と繋がってた色々な学者たちと切磋琢磨してたのも、普通に見ればきれいなドラマのワンシーンです。でもそれは一体何なのか、誰も考えていないことが恐ろしかったです。盲目というか…。葛藤もなにもない…。

でも終盤に彼は気づき始めていて
ああ…ちゃんと落とす前に気づいていたんだなあと思いました。
戦争には勝ちたい、でも落とすのは道徳的に…という葛藤が見えた気がします。実験成功してもそこまで嬉しそうではなかったし。

戦争中でたくさんの人に協力してもらった立場、敵に勝ったのに嬉しそうじゃないわけにはいかなかったから偽っていた。でもしんどそうでした。ここにも葛藤があったように思います。自分のせいで…てなるよね。

ただその後英雄から急落し、よくわからない言いがかりをつけられていました。失望したような顔をしていました。抗議にとても意欲的とは言えず、原爆落としたしな…みたいな。

オッペンハイマーという人物は、人間らしい一人の人間。
期待に応えようとした真の科学者。
というふうに思いました。

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