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選挙でマニフェストを出す地方議員候補者の勘違い〜議員は執行権者ではない〜

地方議員候補者が選挙においてマニュフェストを出すことって正しい行為なのか?とずっと思っていました。先に出したnoteはとても多くの方に読んでもらえたようで、ありがとうございます!という気持ちと共にやっぱりそう思っている方がいらっしゃるんだなぁと改めて感じました。
「市長軽視」の行為は選挙前にマニュフェストを掲げる事から始まったんじゃねぇ⁈と思うのです。
この違和感を考察するにあたり、まず市長と地方議員の役割について整理してみましょう!

市長の役割

言わずもがな、市長は市の行政の最高責任者として、市の政策の策定および実行を行います。市長は市民から直接選ばれ、市の行政運営に関する広範な権限を有し、市の予算案の作成、条例の提案、行政機関の指揮監督、そして市全体の政策方針の決定と実行です。市長の役割は、具体的な政策を立案し、実行することで市の運営を円滑に進めることにあります。

地方議員の役割

一方で、地方議員は市議会の一員として、市の政策や予算の審議、条例の制定・改廃、市の行政の監視と評価を行います。地方議員は市民の代表として市民の声を市政に反映させる役割を持ちますが、具体的な政策の立案や実行の権限は市長に比べて限定されています。議員は市長が提出する予算や政策案を審議し、その適否を判断することで行政のチェックアンドバランスを機能させます。

この基本的な両者の役割を頭に入れた上で、地方議員候補者がマニュフェストを出す問題点について提起していきます。

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