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ネルシル 寝るを知る~脳の役割とは?②~


脳の役割とは?

睡眠不足が心身に及ぼす影響
睡眠不足が心身に及ぼす影響を知ると、ヒトの睡眠の役割について、より理解しやすくなります。以下が、睡眠不足が心身に及ぼす影響です。

①免疫機能への影響

神経・液性免疫の機能が弱まると、生体の防御・維持機能が低下して健康全般に悪影響が生じます。たとえば、感染症にかかりやすくなるとか、ダニの死骸や花粉などの抗原に対する抗体反応が正常でなくなり、アトピー性皮膚炎や花粉症の発症リスクが増加します。

②効率的な身体回復機能への影響

成長ホルモンの分泌が阻害され、細胞分裂や損傷した身体細胞の再生を睡眠中に促進できなくなり、その結果、身体的な疲労が十分回復できなかったり、肌荒れなどのトラブルが生じたり、子供の心身(脳含む)の成長を阻害したり、という悪影響が生じます。

③生活習慣病のリスクへの影響

睡眠の不調により、交感神経系が睡眠中に過剰亢進し、循環器系全般に影響することから、高血圧症・虚血性心疾患・脳血管性認知症の要因になります。また、睡眠不足は、血中のグレリン(食欲亢進ホルモン)が増加し、レプチン(食欲抑制ホルモン)が減少することで肥満につながることが明らかになっています。さらに、生活習慣の悪循環によって、肥満を要因とする生活習慣病である糖尿病・高脂血症・高血圧を経由する虚血性心疾患・脳血管疾患の発症リスクが増大することにつながります。

④大脳機能への影響

睡眠が不足すると、前頭連合野の機能が低下し、論理的思考や創造的思考を必要とする知的生産活動が低調になることから個人の仕事の成果が上がらないだけでなく、社会全体の経済的損失につながってしまいます。また、情動調節・動機づけ機能が低下することにより、情緒不安定になり、キレやすくなったり涙もろくなったりし、時には社会的事件を引き起こすリスクにもなります。さらに困ったことに、注意維持機能低下に加えて睡眠不足累積によって、強い眠気や居眠りが発生しやすくなり、ヒューマンエラーによる事故リスクが極端に増大する危険性もあります。睡眠問題に起因する事故の例として、交通事故や医療事故にとどまらず、歴史的な大事故(チェルノブイリ原発事故、スペースシャトル「チャレンジャー号」の爆発、大型タンカー「エクソン号」の座礁、インド化学工場の爆発事故など)もあるとされています。睡眠不足による記憶機能や学習成績の低下という悪影響は、大人はもちろん、子供の大脳の発達において特に問題視されています。


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