ナラティブとHSP(圭)

ゆかさん しゅんぺいさん たくみさん

ゆかさん、往復書簡へようこそ!
新しい語り口が増えるとわくわくしますね。宜しくお願いします。
ナラティブ研究ってどんなのか気になります。

 「人が自分の過去をどう語るか」というのは面白い観点だと思いました。歳月を経ると過去は少しずつ美化されると言いますが、美化することこそがその出来事を乗り超えることと言える気がします。美化することもなく、今でもその時のことを臨場感を持って思い出せる間は、良くも悪くも「乗り超えた」と言えないんじゃないかなんて思ったりします。
きっとバンドマンは音楽を通じて乗り超えようとしてるんじゃないでしょうか。バンドマンとはちょっと違いますが、自分の取扱説明書を書いた西野カナさんは「会いたくて会いたくて震え」てた自分のことを既に乗り超えてる気がしますね(雑)。

 現在僕は転職活動に精を出しており、自己分析をやり直しているのですが、自己分析とはまさに「自分の過去の再定義」であるとしみじみと実感しています。自分の人生の細々とした出来事を思い出し、その出来事にまつわる因果関係や自分の感情を掘り起こすことを繰り返しています。その時になぜそういう行動をとったのか、なぜその時悲しかったのかといったことを思い起こし、「きっとあの時の自分はこういう考え方をしたからこういう行動をとったのだ」と定義付けします。もちろん自分との対話の中で定義付けをするわけですから、自分自身に違和感のない範囲で言語化します。
例えば私の学生時代の経験を思い起こすと、新卒の時に考えてた自分の姿とは違う姿が見えてきています。今の方が客観的に学生時代に力を入れたことを捉えることができるんですよね。昔はサークルのことを思い出すと「いやほんまに俺よくあんな中で死なずにようやったわ」とちょっと武勇伝的に思ってましたが、今は「あんときは既に精神的に死んでたな。家族とか当時の彼女とか色んな人に迷惑かけたな」と思います。よく「黒歴史」なんて言い方しますが、自己分析は黒歴史の掘り返しです。つらいっす。

 しゅんぺいさんから感じる圧力ってのはきついものではないです笑
しゅんぺいさんには嘘をついたら良い関係を築けないなって直感があるだけです。

 「直感」つながりで、最近「HSP(Highly Sensitive Person)」という性質があるというのを知りました。
簡単に言うと、とても敏感な人という意味です。検索するとチェックリストサイトがたくさん出てくるのですが、僕は項目という項目にダイレクトヒットするんですね。病気ではなくて、性質の名称とのことです。全人類の20%くらいいるみたいです。
曰く、「親しい人とでも3時間以上一緒にいると疲れてしまう」「大人数で飲んでいると、楽しくなさそうな人がいないか気になってしまう」「人の顔つきや声音でその人がどういう人か直感的に分かってしまう」などなど。
そしてさらに調べていくと、HSPの中にはHSS型という分類が存在するらしいです。これはHigh Sensation Seekingの略で、刺激を求めるタイプとのこと。刺激に敏感で疲れやすいのに、刺激を求めていくという一見矛盾した性質になります。こちらのチェックリストもネット上にたくさんありますが、これにも僕はガッツリ該当していきます。普段から「脳汁を基準に生きている」と豪語しながらも、飲み会とかは3時間くらいで体力の限界を迎えるのが僕です。ちなみに人類の6%くらいいるみたいです。
僕が好きな作家さんで「借金玉」という人がいるんですが「分けることは分かること」ということを書籍で書いてます。自分が「HSS型HSP」だと分類されるかもと思ってから、関連書籍を読んだりして自己理解が深まりました。あまりそういう分類に振り回されるのも考えものですが、思い当たる節があれば、みなさんも検索してみてください。

物欲がとどまることを知りません。無意味にiPadを購入しました。アップルペンシルも買って、バンクシーの絵を模写して遊んでいます。自分が一体どこに向かっているのかよくわかりません。
きっとニューノーマルに向かっているんだと信じて、なんとかやっていきます。

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