マイルドヤンキーと神さま(圭)

たくみさん、しゅんぺいさん

今日、「中高生の妊娠相談最多」というニュースがTwitterのトレンドに上がってるのを見ました。「親はなにやってんだ」とかリプライで怒ってる人を見かけましたが、僕は「そんなに怒る必要ある?」って思いました。僕の感想としては「まあ学校は休みだし、なんか漠然とした不安が心の中にあるし、そりゃそうだよねえ」だったんですね。

急に話は逸れちゃいますが、お二人は「マイルドヤンキー」って言葉ご存知でしょうか。コトバンクから引用します。

地元に根ざし、同年代の友人や家族との仲間意識を基盤とした生活をベースとする若者。博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーでマーケティングアナリストの原田曜平が提唱している。現代の一般的な若者の志向とされる都市部集中、車離れ、晩婚化、少子化とは異なる経済活動や行動様式を持つと定義され、仲間と同乗して車を使い、地元企業に勤めて週末は幼なじみとショッピングモールに出かけるなど、行動エリアが半径5キロメートル以内で完結するという。
原田は著書『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』(幻冬舎新書)でマイルドヤンキーを、「消費の主役になりつつある新保守層」としている。傾向としては、地元志向が強く、郊外や地方都市に住み、低収入で、ITへの関心やスキルが低い、小・中学校時代からの友人関係を続ける、「できちゃった結婚」の割合が高い、子どもにキラキラネームをつける、喫煙率や飲酒率が高いなどを挙げている。

マイルドヤンキーってこういう概念なんですが、よく見るとこれって結構幸せな人生じゃないですか?というか小中学校の同級生ってこんな感じで楽しそうに暮らしていると思いませんか?
僕はこのマイルドヤンキーになることこそが、現代の日本で最も簡単に、最も幸福に生きることができる手段だと思っています。いやほんとに。
だって地元の小中の同級生とか見てたら感じませんか?通ってた中学校の通学路でもある一級河川の河川敷で同窓会(バーベキュー)して、それがきっかけで付き合ってデキ婚して、子どもがいっぱいいて、ママは専業主婦(ちょっとパートしてたりはする)、パパは同級生のツテで入った建設会社で働いてます、幸せです!地元のお祭りにも参加して神輿担いでます!パパかっこいい!みたいな。
このへんに関しては社会学者の古市憲寿さんの著作に詳しいです。

そんで話を戻すと笑、だからこのニュースに触れても「ま、それはそれで幸せな人生あると思うぜ」と感じて、そこまで怒ることも問題視もせず受け止めたんだと思います。お二人はどうでしょう。

そこからさらに考えを深めると、地方から東京の大学へ出てきて首都圏で就職してっていうルートを選択するっていうことは、そういう幸せを得る可能性を捨てて、別の幸せを探しに行くってことなんだなあって感じるんです。そしてその「別の幸せ」ってやつどこにあるんだ何なんだってなってるのが今の自分なんだなって思いますね笑

「誰でもいいけどがんばりんさいよ」というのは、広島出身の僕としてはかなりぐっとくる言葉ですね。
もはや神の視点だなって思います。個を離れた存在だけが発することのできる言葉ではないでしょうか。だから小さい子か、お年寄りしか言っているイメージがわかないんじゃないかと思いますね。物心ついた人が言ったら確かに「こいつ話終わらせようとしてるな」と思います笑
引き合いに出すのは不適切かもしれませんが「神さまみたいないい子でした」と作中で評された太宰治『人間失格』の主人公や、「無条件に美しい人間を描く」ことをテーマに書かれたドストエフスキー『白痴』の主人公を思い出します。「ふつうの」大人が個を離れた心からの発言をするのは難しいんでしょうか。

長くなってきたので一旦切ります。書き始めれば支離滅裂ながら書けるもんですね。仕事における情のこととか、最近やっている転職活動にからめてまた書きたいと思います。では

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