2/15 日経平均株価、終値3万8157円 34年ぶり高値

なんか年始めに「年末には38000円になってる」という予想が沢山ありましたが、2月初旬に達成してしまいましたね。これは今年4万円行くんじゃ?という期待が出てきました。

しかし、喜ぶべき3万8000円超えですが、これは指数上げと呼ばれる日経平均構成銘柄で寄与度の高い大型株だけがもりもり伸びてるだけという見方もあります。
寄与度の高い株だけが大幅に高くなり、他の銘柄は微増、下落といった歪んだ状態にもなります。まぁ指数上げすれば全体的に買いが入って底上げされる感じはあるので、悪いことばかりではありませんが。

節分天井・彼岸底という格言は

3Q決算がだいたい節分くらいに集中しており、それで業績が良い企業が多く株価が上がりやすい。彼岸底は3月の本決算での材料出尽くし売り、配当権利落ちでの売りというイベントがあるためという見方が出来ます。
今年の日本株は一味違うので、彼岸底は無くそのまま上がっていくかもしれませんが3月には「春闘」が控えています。

果たして金融緩和の引き締め、マイナス金利解除に出るか

3月の重要イベント、「春闘」の結果により、日銀は金融政策の策定を行うと以前から言っています。
これは現在行っている金融緩和の効果を確かめ、次に行うべき有効な政策をどうするか、これを春闘の結果をまって判断したいと慎重に行動しようとしています。

金融緩和の引き締め、マイナス金利解除となると株的にはマイナス材料というのが定石ですが、コロナ以降の市場は今までの道理が通じないことがあり、新しい時代に入っています。アメリカは高金利政策を実施していますが、史上最高値を更新しています。

引き締め方向に動くのであれば、円安状態の現状が多少是正され、円高方向へ振れる可能性が非常に高くなります。138~143円あたりで動きそうな予感。

引き締め方向に動いた場合、銀行や保険などの金融カテゴリには大きなメリットが発生します。収益も改善される可能性が非常に高いです。
また、現状の円安から円高へ振れれば、輸入産業、特に飲食産業が多大なメリットを受けます。現状、円安による原材料高で商品値上げを行っており、円高になればそのまま利益に直結します。円高になったからといってコロナ前の価格に戻すといった商品値下げは恐らくあまりないと思われます。

ここで「円高」と聞いて110円くらいだった時代を思い浮かべるのは認識が古いのかもしれませんね…。
いまの150円基準だと130円台でも十分な「円高」と受け取れますよね。110円くらいだった時代で130円といえば「円安」という認識になります。

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