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パスポートの増補ができなくなる話(2023年3月)

なんでも改正旅券法の施行により
2023年3月27日以降、パスポートの増補ができなくなる。

増補とは、パスポートのページ数を増やすことである。
この言葉をパスポート以外で聞いたことがないのは私だけだろうか。
最寄りのパスポートセンターや海外にある日本国大使館領事部などに
所定の費用を払い(確か2500円)パスポートを預け
1週間程度で増補されたパスポートを引き取ることができる。

私みたいに、ちょっと頭おかしい頻度で海外旅行に行ってしまうと
10年パスポートが有効期限を待たずにスタンプで埋め尽くされる
という現象が本当に起こるのだ。だから増補をする。

1つのパスポートにつき1回だけ増補ができ、40ページが増える。
増補されたパスポートはそれだけ分厚くなる。
別に不都合はないのだが、かつてどこかの国で1回だけ
何だこれは?と増補のページを入国審査官に怪しまれた。

なお、パスポートを申請するときに、
最初から増補申請を合わせてすることができる。

私がパスポートの切り替え申請をするときに
係りの人が「いっしょに増補もしますか?」と声をかけてくれたのだが
「とりあえず普通のページ数でがんばります」と申し出を断った。
私は何をがんばるのだろうか(結局数年後に増補した)。

さて、そんな増補ができなくなる。
私みたいな人間にとってはピンチである。
と思いきや、そうでもない。

日本の出入国に際して自動化ゲートが普及してきたので
日本のスタンプを押さずに出入国ができるようになったからだ。
私のパスポート事情にとって、これは革命的であった。
パスポートのページの減り具合がかなり鈍くなったからだ。

また、私はとりあえずドバイまで航空券を買い
(コロナ前まで東京発の最安は中国東方航空だった)
そこからまた別の航空券を買って第3国へ行くことをよくしていた。
そのドバイも自動化ゲートを登録したのでスタンプが不要になった。
日本とドバイの単純往復の場合だとスタンプは何も押されない。

インドやパキスタンといった入国に際しビザが必要な国も
最近ではe-visaの申請も増えてきた。
従来の大使館でのビザ申請だと、パスポートの1ページが
その国のビザでまるまる埋まってしまったのだが、
e-visaではプリントアウトしたものを見せるだけで済む。

そういう時代なのだ。



最後に噂話。
パスポートの有効期間が残り1年を切ると、切り替え申請ができる。
これは日本国内だけでなく、海外にある大使館でもできる。
海外でパスポートを申請する場合、費用は日本円を換算した
現地通貨払いとなる。

だが。
国によっては政府が定める公定レートとは別に
闇レートが存在する国がある。主に政情不安定な国。

そのような国で上手に闇レートで現地通貨を入手すると
通常1.5万円ほどの現地通貨での費用が発生するパスポートの申請が
結果的に激安価格で支払うことができてしまうらしい。

(逆にそのような国でクレジットカードで支払いをしてしまうと
公定レートで処理され日本円で請求されるので、
とんでもない額になってしまうので要注意)

昔はミャンマーでのパスポート申請が安いと聞いたぞ。



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