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佐久間周波数変換所を見に行ってきました

東日本の50Hzと西日本の60Hzを連系している、Jパワーの佐久間周波数変換所を訪れました。日本で最も古い周波数変換所で、1965(昭和40)年から運転しています。

佐久間周波数変換所とは?

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静岡県浜松市にある佐久間周波数変換所は、最大30万kWの電力を変換することができます。日本に4つしかない変換所のうちのひとつです。変換所は英語でFrequency Converterというため「FC」と呼ばれることもあります。

https://www.jpower.co.jp/bs/souhenden/about.html

峠を下ると巨大な鉄塔が!

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浜松市街地から車で約1時間半。佐久間周波数変換所は、“暴れ川“の異名をもつ天竜川のすぐ側です。峠を下ると巨大な鉄塔が目に飛び込んでくるので、すぐにわかりました。意外だったのですが、周りには病院や郵便局などが立ち並んでいます。

佐久間周波数変換所はぐるっと壁に囲まれていて、地域にある配電用変電所の何倍もの設備が立ち並んでいます。周囲の道を歩くと少し音も聞こえました。

「ここで50/60Hzを変換しているんだなぁ」と思うと、なんとなく感慨深いものがあります。電気的には、東日本と西日本の境界にあたります。

近くには、同じくJパワーの佐久間水力発電所もあります。残念ながらこちらには立ち寄る時間がありませんでした。またの機会に。

周波数変換所は全国に4ヶ所のみ


ちなみに、これまで日本の周波数変換所は佐久間、東清水、新信濃の3ヶ所でしたが、今年3月末に、東京電力パワーグリッドと中部電力パワーグリッドの「飛騨信濃FC」が完成。現在は4ヶ所となり、変換容量も120万kWから210万kWに増強されています。

https://www.tepco.co.jp/pg/company/press-information/press/2021/1591426_8616.html

今回訪れた佐久間周波数変換所も、30万kWから60万kWに増強の計画があるようです。日本の東と西で、よりシームレスに電力の取引ができるようになるといいなと思います!


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