ちょっとヘンなおじさんの電話相談室

私：畑でイモ掘りしたらね、ラグビーボールくらいというのは言い過ぎかもしれないけど、すっごく大きなイモができていたの。どうしてこんなに大きなイモになるのかなあって思って。
アナウンサー：どうして大きなイモができるのかを知りたいのかな？
私：で、ふと思いだしたんだけど、知り合いで、10年くらいキンギョを飼っていたら、すごく大きくなったという話を聞いて、見に行ったらホントに、これくらい大きいキンギョでビックリした。
アナウンサー：これくらいって、15センチくらいかな？
私：え、どうしてわかったの？
アナウンサー：なんとなく、です。で、聞きたいのはキンギョのことかな？
私：それでね。さらに思いだしたんだけど、コイ。って恋愛じゃないよ、池のコイ。池のコイも何十年もそこに住んでいて1メートルくらいあるのを池のアルジというって話を聞いたことがある。
アナウンサー：それは、池のヌシじゃないかな？　アルジじゃなくて。で、恋愛じゃない魚のコイについて知りたいのかな？
私：そこで、質問です。じゃーん。私いま66歳なんですけど、90歳まで生きたら、3メートルくらいになれますか？
アナウンサー：つまり、おイモやキンギョやコイみたいに、長く生きていたら、ボクは3メートルくらいに大きくなれるのか、ということが知りたくなったんだね？　じゃ、先生。お願いします。
回答者：66歳のボクが90歳まで生きたら3メートルまで育つかっていう質問だね。結論から言うと、なれません。もし3メートルになったら、ボクはおうちに入れるかな？　椅子はどうだろう。ベッドだって、お風呂だって、困ると思うよ。
私：そうかあ。電車だって、自動車だって、乗るのに、困るかもしれない。
回答者：そういうことです。世の中は、3メートルの人が住みやすいようにはできていないってことがわかったかな？
私：はい。洋服だってラージサイズのお店でも、3メートルのはないと思う。
アナウンサー：先生。そういうことなんですか？
回答者：はい。キンギョも金魚鉢が小さいと、大きくなりませんからね。
アナウンサー：そういうことらしいよ。わかったかな？　でも2メートルくらいにはなれるといいね。おうちの大きさにもよるらしいけど、がんばってみてね。今日は電話してくれてありがとう。
私：はい。ありがとうございました。