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1時間前、昨日の23時、円山に向けて出発。
相方(いわゆる妻)に、23時に出発するのと、午前3時に出発するのでは、どちらが嫌か、と尋ねたら23時だというので、こちらを選んだ。
無論嫌がらせではなく、相方は常識人なので、異常行動を取りたい私としては、相方が嫌がるほうを選択したほうがよいのである。
気温は16度で、とてもちょうどよい。
夜の山のなかは恐くないのか。
恐い。
最初は自然が恐い。
樹木がきしんでも、笹がカサカサいっても、風が吹いただけでもビクっとする。
しかし自然の恐さは直に慣れる。
山のなかでは、実は自然よりも人のほうが恐い。
誰もいないはずの場所に誰かがいると、そのほかには誰もいないから必ず1対1になって恐い。
ただこの日は誰とも会わず。
山のなかだけでなく、公園エリアから誰とも会わなかったのでパーフェクト貸し切りだ。
これはなかなかリッチである。
足と肺はすこぶる順調。
「いよいよここの登りだ」と思ったあとに考えごとをしているうちにそのエリアを越えていると、順調な証拠である。
不調なときは、しんどさが考えごとの邪魔をして、なかなかエリアを超えられないものなのだ。

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