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バイク大型免許取得日記② なかなかのストレス

2回目の教習も2時限連続で行うことに。
1時限目は一本橋で、10秒以上かけなければならない。
最初から8秒台を出せた。
順調に9秒台中盤まで持っていけたのだが、なかなか10秒台が出ない。
1回だけ10秒台が出たが、その次はまた9秒台に落ち、ときに8秒台、あるいは落下したりした。
1時限目が終わって教官から「もう少し一本橋をやりましょうか」と告げられる。
つまり、標準は1時限で一本橋の課題を終わらせるのだが、2時限目も一本橋をやるというわけだ。
2時限目は10秒台の数が増えたが、それでも数回。
ほとんどは9秒台だが、8秒台も何本かあり、落下も2回。
2時限が終わって教官から「だいぶよくなりましたが、もうちょっとですね。もうちょっと一本橋をやりましょう」と告げられた。
つまり2時限やって一本橋をクリアできなかったわけだ。
つまりこの2時限は単なる練習となってしまった。
1時限6,000円なので12,000円が飛んだ。
趣味に関することができないだけで家計に12,000円の損失を与えたことに、悔しいやら、恥かしいやら、怒りやら。
もちろんこの怒りは到底正当なものとはいえない。
教官には基準があり、私の技術がその基準に達していなかったのだから、教官は私に怒られるいわれはないのだ。
それでもなぜか私には怒りがある。
教官の教え方が下手なような気がするし、卒検では10秒に達しなくても減点で済むのだから、この段階で8秒や、ましてや9秒が出ているなら合格でよいような気がする。
「不合格にされてもやむをえないが、それでも合格でもいいといえるんじゃないか」と感じているときに12,000円も徴収されると、理不尽だ、と思うようになり、これが怒りの源泉である。
しかしバイク乗りは、バイクをうまく操ることができてようやく格好良くなれる。
だから下手なバイク操作を指摘されて怒るのはみっともないことなので、怒りのあとに自己嫌悪に陥る。
自分のミスを他人のせいにすることは自己嫌悪の最高のおかずだ。
そして、こんなことで自己嫌悪に陥る自身のメンタルの弱さに腹立たしくなり、つまり「こんなの趣味趣味」と笑っていられない自分の余裕のなさが情けなくて自分に怒る。
「教習所への怒り→自己嫌悪→自己への怒り」ということ。
ただ、私はスポーツ全般が苦手で、いわゆるひとつの運動音痴。
それでただ歩くだけの登山を選んだわけだ。
だからバイクの操作が下手なのは仕方がないことなのだ。
それでも感情が収まらない。
次もまた2時限分予約した。
最初の1時限目で一本橋を卒業できたら2時限目はクランクとS字に進めるのだが、2時限かけても一本橋をクリアできなかったらまた12,000円追徴される――というシミュレーションをしているだけで怒りが復活。
そしてまた自己嫌悪になり、自分に怒りが湧く。
なかなかのストレスである。

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