見出し画像

データ通信専用SIMを徹底比較!おすすめランキングと選び方をご紹介


データ通信の専用SIMでは、格安でデータを利用することができます。特に、SMS機能が付帯したカードであれば、二段階認証も問題なく行えるのでおすすめですよ。本記事では、おすすめのデータSIMランキングTOP10や、データSIMの利用がおすすめな人、契約の際の注意点を中心に解説していきます。

おすすめデータSIM3選

「おすすめデータSIMランキングTOP10」を紹介する前に、そのなかにTOP3を先に披露します。

おすすめデータSIMランキングTOP10

データSIMはさまざまな会社が販売しています。
そのなかから厳選した10個をランキング形式で紹介します。

NTTグループの安心感があって3GBで月額858円、1位. OCNモバイルONE(NTTレゾナント)

1位はNTTレゾナント株式会社が提供するOCNモバイルONEです。
月3GBプランが月額858円(税込)と、標準的な価格より少し安いくらいですが、運営会社に注目しました。
NTTレゾナントは「NTT」とあるとおり、通信最大手のNTTドコモの100%子会社です。

そして肝心要の料金は、OCN光モバイル割を使えば月220円割り引かれるので、月3GBプランが月額638円(=858円-220円)になります。この額はかなりリーズナブル。

またインターネット・ヘビーユーザー向けに月6GBコースや月10GBコースも用意。
インターネット経由で申し込めるほか、全国津々浦々にあるドコモショップで購入でき、サポート体制の充実度も魅力。
データSIMのほか、SMS(ショートメール)対応SIMもあります。

SIMカードのサイズ:標準SIM、microSIM、nanoSIM
通信速度:【上り(転送)速度】500Mbps【下り(受信)速度】1Gbps
データ容量:月3GBプラン、月6GBプラン、月10GBプラン
月額料金 いずれも税込み
●月3GBプラン
データSIM:858円
SMS対応SIM:990円

●月6GBプラン
データSIM:1,188円
SMS対応SIM:1,320円

●月10GBプラン
データSIM:1,628円
SMS対応SIM:1,760円

サポートサービス:安心補償、セキュリティ対策など

最安級、月額577円プランがある、2位. 楽天モバイル(楽天モバイル)


楽天モバイル株式会社の楽天モバイル・データSIMにはなんと、月額577円(税込)というプランがあります。
ただ、月額577円のベーシックプランは通信速度が200kbpsなので、インターネット・ヘビーユーザーだと「遅い」と感じる可能性が高いので、あまりおすすめできません。
しかし「メールとLINEしかやらない」というライトユーザーには、200kbpsは十分なスペックといえるでしょう。特に「とにかく安く」という人には歓迎されるはず。

200kpbsはベーシックプランのみで、そのほかの上位プランは通常の通信速度で「遅い」と感じることはないでしょう。
通常の通信速度では、月3.1GBが最低プランとなり月額は990円。1位のOCNモバイルONEよりやや高い設定です。

SIMカードのサイズ:標準SIM、microSIM、nanoSIM
通信速度:【上り(転送)速度】1Mbps【下り(受信)速度】1Mbps(ただしベーシックは200kbps)
データ容量:月3.1GBプラン、月5GBプラン、月10GBプラン、月20GBプラン、月30GBプラン(ただしベーシックプランは容量制限なし)
月額料金 いずれも税込み
●ベーシックプラン
データSIM:577円
SMS対応SIM:709円

●月3.1GBプラン
データSIM:990円
SMS対応SIM:1,122円

●月5GBプラン
データSIM:1,595円
SMS対応SIM:1,727円

●月10GBプラン
データSIM:2,486円
SMS対応SIM:2,618円

●月20GBプラン
データSIM:4,455円
SMS対応SIM:4,587円

●月30GBプラン
データSIM:5,995円
SMS対応SIM:6,072円

サポートサービス:通常のサポート体制

月1GBもあり、1日1.4GBもある、3位. DTI SIM(DTI)


株式会社ドリーム・トレイン・インターネットのDTI SIMは月1GBから選べる料金設定が魅力です。その料金は660円(税込)とリーズナブル。「あまり使わないけど、容量が少なすぎるのは不安」という方にちょうどよいサイズではないでしょうか。
その一方で、1日1.4GBというプランもあります。「がっつり使う」という人向きですね。

回線はNTTドコモのものを使っていて、DTIは「安心のつながりやすさ」をPRしています。
サポート体制やオプションサービスも充実していて、「DTIを知らない」という人も安心でできると思います。

SIMカードのサイズ:標準SIM、microSIM、nanoSIM
通信速度:【上り(転送)速度】384kbps【下り(受信)速度】7.2Mbps
データ容量:月1GBプラン、月3GBプラン、月5GBプラン、月10GBプラン、毎日1.4GB使い切りプラン
月額料金 いずれも税込み
●月1GBプラン
データSIM:660円
SMS対応SIM:825円

●月3GBプラン
データSIM:924円
SMS対応SIM:1,089円

●月5GBプラン
データSIM:1,342円
SMS対応SIM:1,507円

●月10GBプラン
データSIM:2,310円
SMS対応SIM:2,475円

●毎日1.4GB使い切りプラン
データSIM:1日2,420円
SMS対応SIM:1日2,585円

サポートサービス 相談お客様サポート

ついに出た月額209円、ただし月100MBまで、4位. b-mobile(日本通信)


日本通信株式会社のb-mobile「190PAD SIM」は、月100MBながら月額209円(税込)を実現しました。
同社は月100MBでできることとして「LINEメッセージ、月20,000回」を挙げています。スマホを買い替えた人が古いスマホを自宅専用機にするなら、月100MBで十分かもしれません。テキストメールなら「月2,500回」で月100MBになります。

もちろん「もっと使いたい」という人向けに、月1GB、3GB、6GB、10GB、15GBのプランも用意しています。
また「使った分だけ支払い」制度も魅力的です。例えば、100MBしか使わなかった月の料金は209円で、2GB使ってしまった月は935円といった具合になります。「使わないときはほとんど使わないが、使う月はかなり使う」という使い方をしている人に向いています。

SIMカードのサイズ:標準SIM、microSIM、nanoSIM
通信速度:【上り(転送)速度】記載なし【下り(受信)速度】記載なし
データ容量:月100MBプラン、月1GBプラン、月3GBプラン、月6GBプラン、月10GBプラン、月15GBプラン
月額料金 いずれも税込み
●月100MBプラン
データSIM:209円
SMS対応SIM:352円

●月1GBプラン
データSIM:528円
SMS対応SIM:671円

●月3GBプラン
データSIM:935円
SMS対応SIM:1,078円

●月6GBプラン
データSIM:1,595円
SMS対応SIM:1,738円

●月10GBプラン
データSIM:2,409円
SMS対応SIM:2,552円

●月15GBプラン
データSIM:3,608円
SMS対応SIM:3,751円

サポートサービス アドバイザーによる案内

使った分だけ支払いも、定額支払いも可能、5位. エキサイトモバイル(エキサイト)

エキサイト株式会社のエキサイトモバイルのデータSIMは、使った分だけ支払う段階制のフィットプランと、料金固定の定額制のフラットプランの2つのプランがあります。

「普段はインターネットは使わないけど、使うときは普通に使うのでデータSIMを持っていたい」という方は、フィットプランがおすすめ。
ほとんど使わない月は385円(税込)を支払うだけで済みます。そして集中して使うときは最大月25GBまで使用可能で、その月の料金は3,135円になります。

フラットプランは一般的な料金体系で、低速通信プランは月額550円、通常の通信速度の月25GBプランだと月額2,860円になります。
毎月確実に25GB程度使うなら、フラットプランのほうがよいでしょう。フィットプランだと割高になってしまいます。

SIMカードのサイズ:標準SIM、microSIM、nanoSIM
通信速度:【上り(転送)速度】最大131.3Mbps【下り(受信)速度】最大1,288Mbps
データ容量:(フラットプランの場合)低速通信プラン、月3GBプラン、月12GBプラン、月20GBプラン、月25GBプラン
月額料金 (フラットプランの場合)いずれも税込み
●低速通信プラン
データSIM:550円
SMS対応SIM:627円

●月3GBプラン(通常の通信速度、以下同)
データSIM:1,100円
SMS対応SIM:1,177円

●月12GBプラン
データSIM:1,540円
SMS対応SIM:1,617円

●月20GBプラン
データSIM:1,958円
SMS対応SIM:2,035円

●月25GBプラン
データSIM:2,860円
SMS対応SIM:2,937円

サポートサービス:セキュリティサービスあり

家族が2人増えるごとに月200円割引、6位. BIGLOBEモバイル(ビッグローブ)

ビッグローブ株式会社が提供しているBIGLOBEモバイルは家族割に力を入れているので、配偶者も子供も祖父母も使うなら、選択肢に入れたいデータSIMの1つです。
しかも「家族」の定義が親切で、生計が同じであれば遠方に住んでいる家族も家族割の対象になります。

例えば月3GBプランなら、本人は月額770円(税込)ですが、その家族は200円引きの月額570円で使うことができます。
家族は最大4人まで追加できるので、割引き額は最高月800円になります。大家族に優しいプランといえます。

なおBIGLOBEモバイルにはSMS対応SIMがありません。
SMSを送受信する場合は1回3.3~33円の料金をその都度支払うことになります。
ただ「音声通話(電話)+データ」SIMがあります。

SIMカードのサイズ:標準SIM、microSIM、nanoSIM
通信速度:【上り(転送)速度】最大150Mbps【下り(受信)速度】最大150Mbps
データ容量:月3GBプラン、月6GBプラン、月12GBプラン、月20GBプラン、月30GBプラン
月額料金 いずれも税込み
●月3GBプラン
データSIM:990円
「音声通話(電話)+データ」SIM:1,320円

●月6GBプラン
データSIM:1,595円
「音声通話(電話)+データ」SIM:1,650円

●月12GBプラン
データSIM:2,970円
「音声通話(電話)+データ」SIM:なし

●月20GBプラン
データSIM:4,950円
「音声通話(電話)+データ」SIM:なし

●月30GBプラン
データSIM:7,425円
「音声通話(電話)+データ」SIM:なし

サポートサービス:プラン変更はオンラインで完結

通信速度で月額が変わる料金プランがある、7位. mineo(オプテージ)

株式会社オプテージが提供するmineoのデータSIMには、通信速度で月額が変わるユニークな料金体系「マイそく」があります。

一般的な料金体系は、データ容量で月額が変わります。
しかし「マイそく」は、データ容量を原則無制限として、通信速度が最大300kbpsなら月額660円(税込み)、1.5Mbpsなら月額990円、3Mbpsなら月額2,200円と設定しています。
しかもこの料金でデータ通信に加えて音声通話も可能です。つまり「データのみ」と「データ+音声通話」が同料金になっています。
さらに最大32kbpsなら月額は250円。

もちろん一般的なデータ容量で月額が決まる料金体系もあり、こちらの名称は「マイピタ」といいます。
以下の表はマイピタの内容となります。SMS対応SIMはなく、「音声通話+データ」SIMがあります。

SIMカードのサイズ:標準SIM、microSIM、nanoSIM
通信速度:(マイピタの場合)【上り(転送)速度】非公開【下り(受信)速度】非公開
データ容量:月1GBプラン、月5GBプラン、月10GBプラン、月20GBプラン
月額料金 (マイピタの場合)いずれも税込み。

●月1GBプラン
データSIM:880円
音声通話+データ:1,298円

●月5GBプラン
データSIM:1,265円
音声通話+データ:1,518円

●月10GBプラン
データSIM:1,705円
音声通話+データ:1,958円

●月20GBプラン
データSIM:1,925円
音声通話+データ:2,178円

サポートサービス:AIチャット機能がある

データSIM月3GBプランは月額858円、8位. LIBMO(TOKAIコミュニケーションズ)

株式会社TOKAIコミュニケーションズのデータSIM「LIBMO」の目玉は月3GBかもしれません。
月3GB月額858円(税込)は、最安ではないもの「安いほう」のグループに入ります。

TOKAIコミュニケーションズもLIBMOも知らなくても安心してください。LIBMOはNTTドコモの回線を使っているので、使用上の問題はありません。
また、LIBMOのSMS対応SIMは、データ通信も音声通話もついてきます。
余ったデータを翌月に繰り越せるのも嬉しいサービスですね。

SIMカードのサイズ:標準SIM、microSIM、nanoSIM
通信速度:【上り(転送)速度】非公開【下り(受信)速度】非公開
データ容量:最大200kbpsプラン、月3GBプラン、月8GBプラン、月20GBプラン、月30GBプラン
月額料金 いずれも税込み
●最大200kbpsプラン(通信速度は遅いがデータ容量は無制限)
データSIM:528円
SMS対応SIM:なし

●月3GBプラン(通常速度、以下同)
データSIM:858円
SMS・音声対応SIM:980円

●月8GBプラン
データSIM:1,320円
SMS・音声対応SIM:1,518円

●月20GBプラン
データSIM:1,991円
SMS・音声対応SIM:1,991円

●月30GBプラン
データSIM:2,728円
SMS・音声対応SIM:2,728円

サポートサービス:お客様センターを通話料無料で提供

あのソニーが提供して月3GBで627円、9位. nuroモバイル(ソニーネットワークコミュニケーションズ)

nuroモバイルを運営しているのは、あのソニー株式会社の100%子会社のソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社です。
ソニーに通信というイメージがないかもしれませんが、nuroのブランドは今じわりと浸透してきています。

ではなぜ、ソニーのnuroモバイルが9位なのか。それはデータSIMの料金プランの最大データ容量が10GBまでしかないからです。「月20GB以上ないと困る」という人は選択肢から外れてしまいます。

それでもnuroモバイルがトップ10入りしたのは、月3GBプランが月額627円(税込)と、かなりリーズナブルだからです。
「月3GBで十分」かつ「ブランドを重視したい」という人はnuroモバイルの1択になるかもしれませんね。

さらに、ソニーらしさも備わっています。nuroはソニーのAI技術を使って通信帯域を自動で変更しているので、効率よくインターネットにつないでいます。

SIMカードのサイズ:標準SIM、microSIM、nanoSIM
通信速度:【上り(転送)速度】非公開【下り(受信)速度】非公開
データ容量:月0.2GBプラン、月3GBプラン、月5GBプラン、月10GBプラン
月額料金 いずれも税込み
●月0.2GBプラン
データSIM:330円
SMS対応SIM:495円

●月3GBプラン
データSIM:627円
SMS対応SIM:792円

●月5GBプラン
データSIM:825円
SMS対応SIM:990円

●月10GBプラン
データSIM:1,320円
SMS対応SIM:1,485円

サポートサービス:通常のサポート体制

あの「格安旅行のHIS」は月3GBで580円を実現、10位. HISモバイル(H.I.S.Mobile)

HISモバイルを展開するのはH.I.S.Mobile株式会社という会社で、この会社は旅行業の株式会社HISなどが出資しています。
HISは格安海外ツアーで有名になりましたが、データSIMも月3GBプランで月額580円(税込)とかなりリーズナブル。

さらに、従量課金制プランは使った分だけ支払うシステムで、100MB以下しか使わなかった月の料金は198円で、30GBまで使った月は5,775円になります。多く使う月とあまり使わない月の差が大きい人におすすめのプランです。

1つ残念なのは、データ容量で料金が変わる基本プランに、他社でよくみかける月10GBプランがない点です。月7GBと月20GBのプランはあるのですが、月10GBプランを使いなれている人は「7GBは不安、20GBは過剰」と感じるかも。
ただ、他社があまりやっていない月50GBという大容量プランがあります。

SIMカードのサイズ:標準SIM、microSIM、nanoSIM
通信速度:【上り(転送)速度】非公開【下り(受信)速度】非公開
データ容量:(基本プランの場合)月1GBプラン、月3GBプラン、月7GBプラン、月20GBプラン、月50GBプラン
月額料金 (基本プランの場合)いずれも税込み
●月1GBプラン
データSIM:440円
SMS対応SIM:490円

●月3GBプラン
データSIM:580円
SMS対応SIM:630円

●月7GBプラン
データSIM:880円
SMS対応SIM:930円

●月20GBプラン
データSIM:2,080円
SMS対応SIM:2,130円

●月50GBプラン
データSIM:5,880円
SMS対応SIM:5,930円

サポートサービス:海外対応可能

データSIMとは

データSIMとは、データ通信に特化した格安SIMのことです。
SIMカードにはそのほかに、データ通信と音声通話の両方が可能な音声通話SIMや、「データ+SMS」SIMもあります。
SIMカードをスマートフォンやタブレットに差し込むと、通信事業者が提供しているサービスを利用できるようになります。

音声通話SIMとの違い

データSIMはデータ通信に特化しているため、主要携帯会社の音声通話サービスを利用することができません。しかしLINEや050 plusなどを使えば、データ通信を介して通話できます。つまりLINEなどを使えばデータSIMスマホに電話機能(通話機能)を持たせることができるわけです。

音声通話SIMでは、各携帯事業者が提供している電話番号を用いた通話が可能となっていますが、データSIMよりも月額料金が高くなるといったデメリットがあります。

データSIMには最小限の機能をリーズナブルな価格で使うことができるメリットがあります。通信サービスやインターネット・サービスは多様化し、すべての人がすべてのサービスを利用するわけではありません。ある人にとっては「要らない通信サービス」も多数存在します。
データSIMは「データ通信以外のことができない」代わりに「余計な機能がなくて安い」という特長があります。
「これでいい」という人は意外に多く、この点については次の章で詳しくみていきます。

データSIMの利用がおすすめな人

・月額料金を抑えたい人
・音声通話を必要としない人
・通話用のスマホをもう1台持っている人
・タブレット用として使いたい人
・モバイルルーターとして利用したい人
データSIMには、気軽に利用できる、料金が安いなどのメリットがあります。
ここからは、データSIMの利用をおすすめできる人を紹介します。データSIMはどのような使い方を想定しているのでしょうか。

月額料金を抑えたい人

データSIMなら、電話番号が付帯したSIMカードよりも割安に利用することができます。
さらに容量が少ないほど料金が安くなり、月1GBの利用であれば、月額料金を数百円程度で済ませることもできます。

音声通話を必要としない人

データSIMは、日頃音声通話を使わない人におすすめできます。
しかもLINEなどを使えば、データSIMスマホでも電話として使うことができます。
大手各社の電話番号は利用できませんが、仕事や行事で急に電話が必要になった場合は、LINEや050 plusなどの音声通話サービスを利用できます。

通話用のスマホをもう1台持っている人

スマホを2台持っていて、1台を通話用にしていれば、2台目をデータ通信専用のスマホにすることができます。この2台体制はとても便利です。
例えば、通話用スマホを仕事用にして毎日どこにでも持ち歩きます。一方、データ通信専用スマホは自宅の居間に置いておきます。
こうしておけば、居間でリラックスしているときに、わざわざビジネス・バッグから通話用スマホを取り出さずに、データ通信専用スマホでインターネットを利用できます。
データ通信専用スマホはデータSIMを挿入すればよいので、料金は割安です。

タブレット用として使いたい人

一部タブレットでは、SIMカードを差し込むことで、データ通信を独自で利用できる機能を備えています。
5G対応など、高速通信が可能なモデルもあり、外出先でもスマホのテザリングをオンにする必要がないので、シームレスにタブレットの利用を開始できますよ。

モバイルルーターとして利用したい人

データSIMを挿入した端末をルーターとして使うことができます。
そのため「普段使いのスマホではテザリング機能を使いたくない」「音声とデータで独立させて、一方は格安無制限で使いたい」といった要望を持つ人に、データSIMをおすすめできます。
データ無制限の格安SIMであれば、よりリーズナブルな価格で使い放題のサービスも利用できます。

データSIM利用時の注意点

・音声通話が利用できない
・基本的にSMS機能がついていない
・緊急通話が利用できない
・「データ+音声」や「データ+SMS」と料金がそれほど違わないことがある
・端末を多く持ちたくない人には不向き

データSIMには、音声通話が使えない、基本的にSMSを利用できないなどのデメリットがあります。
データSIMを契約する際の注意点について解説していきます 。

音声通話が利用できない

先ほどにも述べた通り、データSIMでは、大手各社が提供する電話番号を用いた通話ができません。
電話を頻繁に使う人には、データSIMの契約はおすすめできません。そのような方は「データ通信+音声通話」のSIMがあるので、こちらを検討してみてはいかがでしょうか。
特にプリペイドSIMを購入される際は、カードに「音声通話機能」が付いているかどうかの確認してください。

基本的にSMS機能がついていない

基本的にデータSIMには、SMS機能がついていません。SMSとは、電話番号を用いたメッセージ機能のことです。
SMSが使えないことで困るのは、2段階認証でしょう。2段階認証では暗証番号をSMSで送ってくるので、このサービスを頻繁に利用する方は、データSIMではなく「データ+SMS」SIMを検討してはいかがでしょうか。

緊急通話が利用できない

データSIMでは、基本的に緊急通話が利用できません。 IP電話や外部アプリを利用して代用できることもありますが、やはり「普通の電話機能(普通の音声通信)」と比べると信頼性が劣ります。
緊急通話を確実に確保する必要がある人は、音声通話付きSIMの契約をおすすめします。

「データ+音声」や「データ+SMS」と料金がそれほど違わないことがある

データSIMはデータ通信しかできないので「データ+音声」SIMや「データ+SMS」SIMより料金が割安なのですが、運営会社によっては価格差が小さい場合があります。
月数百円でデータSIMを「データ+音声」SIMや「データ+SMS」SIMに切り替えることができるなら、そのほうがよいと感じる方もいると思います。

端末を多く持ちたくない人には不向き

通常の契約で購入したスマホを持っていれば、データ通信も音声通話もSMSもできるので仕事もプライベートもこれ1台で済みます。
この場合、わざわざデータSIMを挿入した2台目のスマホを持つ必要はありません。
スマホが古くなって買い替える場合も、2台も要らないのであれば、古いほうを売却すれば家計が少し楽になります。
パソコン、タブレット、スマホをすべて持っている人は、「これ以上端末を増やしたくない」と思うかもしれません。そういう方にはデータSIMは必要ないでしょう。

データSIMの選び方

・SIMカードのサイズを確認する
・通信速度を確認する
・データ容量を確認する
・料金を確認する
・サポートサービスを確認する
・自分のスマホに適合するか確認する
・ショップのケアを必要とするか検討する
データSIMのブランドにはさまざまなものがありますが、通信速度や料金が各社で大きく異なっています。
データSIMの選び方を間違えると、「月末になると動画やサイトが重すぎて開けない」といったことが起きたり、「契約したデータ容量をいつも余らせてしまう」といった無駄が生じたりしてしまいます。
データSIMの選び方について解説していきます。

SIMカードのサイズを確認する

SIMカードには、標準SIM、micro SIM、nano SIMの3種類があります。現在では、ほぼすべての通信事業者がnano SIMを採用していますが、まれにmicro SIMや、従来型の標準SIMが提供されている会社もあります。
サイズが違うと通信できないので、契約時に確認しておきましょう。

通信速度を確認する

データSIMは大手だけでなく格安ブランドも多く手掛けています。したがって参入企業が多いので料金だけでなく、通信速度にもかなりのばらつきがあります。
大手と同等の品質で通信できる格安SIMブランドがある一方で、日常の利用に支障をきたすほど速度が遅いプランもあります。また、対応エリアが狭く、少し移動しただけで通信不可になることも否定できません。
速度や安定性を重視するのであれば、大手や認知度の高いブランドを検討したほうがよいでしょう。

データ容量を確認する

データSIMは、月1GB以下プランや低速・格安プラン、高速・無制限プランまで幅広くラインナップされています。
例えば楽天モバイルでは、データSIMでも、無制限での利用が可能となっています。格安で動画やウェブサイトなどが見放題になるのでおすすめです。
一方で格安SIMのLinksMateでは、100~500MBの小容量プランも格安で提供しています。
利用するデータ量が月によって変動しそうな場合は、変動しても料金が高くならないSIMブランドを選択するとよいでしょう。

料金を確認する

格安SIMのほとんどのブランドでは、データ量あたりの料金が安く設定されています。
日常生活に十分な量のデータを、月々数百円で利用できるのは嬉しいポイントです。
なかでも従量課金制を採用しているブランドであれば、月々のデータ量に応じて自動的に料金が設定されていくので、コスパ良く利用できますよ。

サポートサービスを確認する

サポートサービスが充実しているかも、SIM選びのポイントの一つとなります。
多くのブランドではメールや電話による問い合わせに対応していますが、新しい格安SIMブランドの場合、メールのみの対応になるところもあります 。
盗難や紛失、故障など、万が一のトラブルへもスムーズに対処できるよう、サポートサービスは充実しているSIMブランドを選ぶとよいでしょう。

自分のスマホに適合するか確認する

データSIMを提供している会社のなかには、公式サイトに、適合するスマホの機種を記載しているところがあります。自分のスマホがその会社のデータSIMに適合するか確認してから注文するようにしましょう。
ただ、すべての会社が公式サイトで適合機種を紹介しているわけではないので、その場合は公式サイトのお問い合わせ機能を使って尋ねてみてください。

ショップのケアを必要とするか検討する

データSIMは大手通信会社も、そうではない会社も提供しています。そしてリアル店舗のショップを持っている会社と持っていない会社があります。
データ容量や料金だけで決めてしまうと、ショップの店員から直接説明を受けることができない、といったことが起こるかもしれません。
もし店員と面談して直接使用方法の説明を受けたい場合は、ショップを持っている会社と契約したほうがよいでしょう。

データSIMに関するよくある質問

ここからは、データSIMの契約や、ご利用の際によくある質問についてまとめていきます。

Q.データSIMに最低契約期間はある

A.基本的に最低契約期間はありません。
通常の音声SIMでは、大手や格安SIMに関わらず、多くのブランドで2年や3年などの基本契約期間が定められています。契約期間外に解約を行えば、解約金の支払義務が生じる場合もあります。
一方でほとんどのデータSIMでは、最低契約期間や解約金などの縛りが設けられていません。とりあえず使ってみたい、テスト用として使いたいなどの用途でも、問題なく契約できます。

Q. データSIMでLINEは利用できる

A. データSIMではLINEを利用できます。
LINEはメッセージ などのトークや 音声通話、ビデオ通話などの機能で、インターネット回線を利用しています。このため、データSIMでもLINEは問題なく利用できます。
ただしデータ制限がかかると、通常の音声SIMと同様、利用しづらくなりますので注意が必要です。

Q. データSIMでSMS機能を利用する方法は

A. SMS機能に対応したデータSIMを契約しましょう。
通常データSIMでは、電話番号を用いたSMSの送受信ができません。
ですが一部では、SMS機能が付帯したデータSIMを提供しているブランドもあります。
SMSは二段階認証にも利用することができますので、いざという時のためにもあった方がよい機能となります。

Q. 通信の利用制限とは何か

A. 契約したデータ容量をオーバーして使ってしまったとき、低速通信になることです。
データSIMでは一般的に、1カ月の最大使用データ容量で料金が変わります。
例えば月3GBプランで契約したら、月3GBまでは通常の高速通信でデータを送受信することができます。
しかし3GBを超えてもデータ通信ができなくなるわけではなく、低速通信に切り替わります。これを通信の利用制限といいます。

データSIM選びは通信速度と料金を重視しよう

データSIMの提供元は、ほとんどが格安SIMとなるため、通信速度に大きなばらつきが出てきます。料金は格安のため、すぐに契約したくなりがちですが、届いたSIMカードを挿入していざ通信してみたら、ウェブも動画も開くのに時間がかかるといったトラブルにも陥りやすいです。
契約期間の定めはないものの、利用に支障をきたしてしまうおそれもありますので、通信速度は速く、安定性で一定の評価を得ているSIMブランドを選ぶようにしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?