【北大法学部の後輩たちへ】良い席は待て
北海道大学法学部を出て企業に就職すると、しばらくすると良い席が用意される。
北大法学部の後輩たちは「それは当然だろ」と思うだろうか。
まあ、それでよい。
そのために苦しい受験勉強に耐えてきたのだから。
ただ「当然だ」という気持ちが強すぎると、良い席が用意されないとイライラしてくるので、その点には注意を。
イライラして、良い椅子を寄こすよう強要すると、仮に良い椅子をもらえたとしても、良い効果が得られにくいからだ。
良い椅子には次のような性質がある。
●奪った良い椅子は奪われやすい
●譲ってもらった良い椅子にはいつまでも座っていられる
良い椅子を奪うと、周囲はその行為をみているから、「あいつにあんなに良い椅子を与えるな」という雰囲気になってしまう。
だから奪われやすくなる。
一方、良い椅子を譲ってもらうと、周囲はそのやり取りをみているから、「あの席はあの人のもののようだ」と思うようになる。
だから座り続けられる。
北大法学部卒者は、入った企業でなかなか良い椅子を用意してもらえなかったら、「私はこの悪い椅子で全然いいんです」という顔をしておけばよい。
そういう顔をしながら1つでも業績を残せば、周囲は「やっぱり北大法学部卒はすごい。あんな惨めな椅子に座らせておくべきではない」と考えるようになる。
そこでもまだ「いいえ、私なんてまだまだですからこの席で十分です」と言えば、周囲は「いえいえどうか、こちらの良い椅子に座ってください」と言わざるを得なくなる。
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