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【バイクYT批判】「二宮祥平ホワイトベース」★なんか足りない

「批判は良いところと悪いところを区別して評価して判定することであり、悪口ではない。バイクYT批判では、バイク関連のユーチューブ番組をみて感じたことを述べ、★5つで評価する」

基本情報

二宮祥平ホワイトベース(以下、本作)の作者、二宮氏は東京都武蔵村山市でバイク店を経営している。
東京都職業訓練指導員(自動車整備科)、 2級ガソリンエンジン自動車整備士といった資格を有する、バイクの実力派である。
本作では自店で販売する中古バイクを紹介しながら、バイクについて語っている。
YT登録2006年、登録者数46万人は、バイクYT番組としては老舗といってよいのではないだろうか。

説明があやふや

それでも本作を星1つ(5点満点)としたのは、説明があやふやだからである。
例えばホンダ・XL750トランザルプの紹介で二宮氏は「80年代に一度ホンダが出したデュアルパーパスというですね・・・カテゴリーのオートバイの・・・復刻ですね。まあ復刻というか、リバイバルというかですね。いい言葉がみつからないんですが」と述べている。

トランザルプ「30年の時を経て蘇ったデュアルパーパス機」参考動画
0:20あたり

少し調べれば、初代トランザルプが八十何年に発売されたのかはわかるだろうし、「というか」という言葉は雑である。

正確な情報を得たい人が本作をみると、情報が不確かで「本当か」と感じてしまう。
例えば二宮氏はトランザルプをデュアルパーパス・バイクと紹介しているが、そのあとに「いい言葉がみつからない」と言われてしまうと、「本当か」と思ってしまう。

私はトランザルプはアドベンチャーに属すと思っていたし、ホンダもプレスリリースでは「アドベンチャースタイルの大型二輪スポーツモデルXL750 TRANSALPを発売」と紹介している。

もちろん、アドベンチャー・バイクもオンロードとオフロードを走ることを想定してつくられているのでデュアルなパーパスのバイクなのだが。

ともあれ。
思いつきでしゃべっているよう、と思わせるほど話の前後に脈略がないことがあり、台本や編集作業の存在を感じさせない。

不安

「バイクの説明なんてフィーリングでよい」という人には本作は向いているかもしれない。
細々した諸元などはほとんど紹介しないからだ。
しかし私は、自分のバイク観を形成するために、バイク領域の識者の意見を聴きたくてバイクYT番組をみているので、あやふやな説明に不安を感じてしまうのである。

なお私が本作と真逆の評価をしているのが「20世紀バイク少年-モルツ」である。
モルツの作者は、番組で紹介する車種について調べあげて説明しているのでとても勉強になる。
なおモルツについては別の機会に単体で紹介したい。

動画のクオリティにも難あり

本作の欠点は画像の質にもみつかる。全体的に薄暗く古い印象がある。撮影器具や照明器具にこだわっていないのだろうか。
また、目次も字幕も見出しもないので、内容を把握するにはすべて視聴しなければならず、みせる親切さを感じさせない。
もう固定ファンがついているので、新規の取り組みを必要としていないのだろうか。
ただバイク系ユーチューブ界では二宮ブランドは一定程度確立されているようなので、これがよいのかもしれない。



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