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バイク大型免許取得日記③1秒のスキルに24,000円を支払えとさ

自尊心のために愚痴と呼ぶが、実態は怒りである。
前回、一本橋課題に2回落ちて、つまり2時限を使って合格できず、今日、2時限やってようやくクリアした。
一本橋課題は1時限でパスするようにスケジューリングされているので、それを4時限使ったので、4時限分の補習代金を支払うことになった。

ここの教習所の大型バイク免許の教習の料金は、中免を持っていると税込12万円である。
この最低料金を前金で支払い、課題をクリアできないと、1時限オーバーするたびに補習代金6,000円を徴収される。

1時限オーバーの補習代金が6,000円なので、4時限オーバーで24,000円も追徴されたわけだ。
一本橋は1時限目から8秒台で走ることができて、9秒台も出していた。
しかしここの教習所では、10秒台を3回連続で出さないと合格にしないという。
つまり、9秒台を10秒にするために24,000円を支払わらされたのだ。
1秒のスキルアップに24,000円のコストを負担しろというのだ。

しかも今回、4時限でようやく一本橋をパスできたのも「予防線」を張ったからである。
3時限を終えて、教官から「もう少しですね」と言われたとき、「こいつらまだ俺からカネを取るつもりか」と思った。
もちろん自分の技術不足を棚にあげて。
しかしその怒りを露出させてしまうと、今後の教習に悪影響を与えかねない。
それでもこれ以上カネを取られるのはあまりに理不尽なので、「また6,000円かかるんですか」と言った。
教官を責めているのではなく、教習所の料金体制に不満を述べている、というテイを取った。
すると教官は、「やはり10秒台をコンスタントに出していただかないと」と申し訳なさそうに言う。
私は「すべて10秒台というのは無理です」と言った。
教官は「もちろん誰だって全部10秒台は無理ですよ。でも10秒台を3連続で出していただかないと」と明かした。
私は「1時限のなかで3連続で10秒台を出せたらいいんですね」と念押しした。

そして4時限では、実は10秒台を3連続出していない。
できたのは、10秒台を、たまになんとなく出せる程度までだった。
それでも教官は、4時限が終わると、次の5時限目からはクランク・S字課題に進むといった。
一本橋課題の合格が告げられたわけだ。

これも釈然としない。
もし私が「また6,000円かかるんですか」と不貞腐れた態度を取っていなかったら、もう1時限追加されていたかもしれない、と想像すると、また怒りがこみあげる。
すぐに不貞腐れる面倒な客は損が少なく済み、従順に「すいませんすいません」と言っているとどんどんカネをむしり取られる。

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