これまでの対コロナ禍アクションの振り返り・反省と、今後のプランへのワクワク全部共有していきます
こんにちは。パフォーマーのBLACKです。
いよいよ9月となったわけですが、今年度に入ってからのパフォーマンス出演件数をカウントしてみたところ、なんと1件のみでした。
1件・・・
もちろん、イベント出演のニーズが激減することは4月頃から見えていて、自分なりに状況に応じたアクションを取っていたのですが、今振り返ると、的外れだったり順序を間違えていたな、という反省があります。
そこで、どういった点でズれていたのか、自分なりの考察をシェアしたいと思います。後半では、反省を踏まえた今後のアクションプランについても書いています!
4月時点でのアクションで、合っていたこと
まずは取り急ぎ、ビデオカメラとマイクを購入しました。これは、高画質・高音質なビデオ通話を実現することが目的です。
ビデオ通話の目的は、一般的な打ち合わせはもちろんなのですが、インタビューや取材もリモートで受ける可能性があると考えたため、画質・音質ともクオリティを上げるべく機材を揃えました。
実際に、翌5月にアメリカのTV局Disney/ABCよりリモート取材を受ける機会があったため、「早々にリモート環境の整備に着手した」という点は、正解であったと感じています。
4月時点でのアクションで、ズレていたこと
次にとったアクションは、YouTubeでのコンテンツ発信です。
以前から自分のYouTubeアカウントは所有していたのですが、用途としてはプロモーション映像の置き場として使用することがほとんどでした。
しかし、当面はパフォーマンス需要が減ると考えられたため、リアルイベントへの出演以外の形で、人の役に立てることはないかと考えた際、YouTubeで楽しいコンテンツを発信したらよいのではないか、と考えました。
「YouTubeにてコンテンツを発信しよう」という考え自体は悪くないと思うのですが、ちょっと検討が不十分だったなと思うのが、その内容です。
大別すると、以下の3種類のコンテンツを発信していました。
①ヨーヨーの音によるASMR
②なんとなくヨーヨーをやっている様子の長時間生配信
③シルク・ドゥ・ソレイユの同僚との英語対談
「①ヨーヨーの音によるASMR」は、最初に思い付いたアイデアでした。多くの方々がご自宅で過ごされる中で、心の安らぐコンテンツが必要とされているだろうと考え、YouTube内を検索して回ったところ、ASMR動画が流行っているなと気付きました。
※ASMRとは?
人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚をさす言葉。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ASMR
「心の安らぐコンテンツを提供する」という発想は悪くなかったと思うのですが、川のせせらぎとか焚火の音などもっと適したコンテンツはいくらでもあるので、ヨーヨーである必要は無かったですね。ちょっとマニアック過ぎました。僕はヨーヨーの音、結構癒されるんですが。
「②なんとなくヨーヨーをやっている様子の長時間生配信」は、普段のステージの演技では行っていない技を観たい方もいるのでは?という仮説でのお試しでした。
「プロが舞台裏を見せる」というのは、映画などの メイキング映像などでもよくある手法だと思うのですが、生配信で行っていたのは「なんとなく技をやっている」だけだったので、ステージ演技に向けた本気の練習ではなかったんですよね。ちょっとズれていた気がします。
だらだらと技を続ける様子を、しかも長時間配信していたので、ニッチな上に見づらいコンテンツとなってしまっていました(にもかかわらずご覧くださった皆さん、ありがとうございました)。
「③シルク・ドゥ・ソレイユの同僚との英語対談」は、「自分だからこそ提供できるコンテンツは何か?」という視点から思いついたアイデアでした。
彼らが一流のパフォーマンス技術を身に着けるまでには様々な苦労があっただろうから、困難を乗り越えてきた経験をシェアしてもらう事により、現在進行形で困難と向き合っている皆さんの役に立てるのではないか、という発想です。
内容自体は価値のある貴重なお話をたくさん聞けたのですが、「1時間を超える英語での対談」という時点で、視聴ハードルが高すぎたなというのが反省です。
これらの反省を踏まえて、どのような発信に切り替えるのか?
まず、「そもそも、何のために情報発信をするのか?」という所から再定義しました。道に迷ったら、まずは「そもそも」に戻ると考えがまとまることが多いです。
僕の場合、情報発信の目的は大きく2つで、
・発信したコンテンツを楽しんでいただく事
・役に立つコンテンツを発信し、困っている方を助ける事
の2点に帰結しました。
普段のパフォーマンス活動も、ご覧いただいた観客の方に「単純な玩具のヨーヨーでこれだけ素晴らしいパフォーマンスができるとは思わなかった」と感じていただき、不可能と思っていてもやってみたら出来る事ってあるんだと背中を押すことを目的としています。
軸である「楽しく役に立つ」は大事にしつつ、リアルイベント出演以外の手段を検討しました。
そして、「この目的を達成するためにどのようなコンテンツを発信するべきか?」を考えたところ、
・新作パフォーマンス
・パフォーミングアーティスト活動の舞台裏
・プロフェッショナルとして活動する上での仕事術
の3種類が主になるのかなと思いました。
自分が最も力を発揮できる手段はパフォーマンスですので、まずは新作パフォーマンスの制作にも取り組みます。
なぜかこのタイミングで新作の制作意欲が強く湧いており、年内には発表できるのではないかと思います。ご期待ください。
また、舞台裏や仕事術についても、僕ならではのコンテンツとなるのではないかと思います。興味本位でご覧いただくのも歓迎ですし、皆さんに参考にしていただける部分がありましたら一層嬉しいです。
なお、情報発信の手段としては、やはりテキストより動画の方が伝えやすい情報も多いのでYouTubeを中心にしようと決めました。
また、このnoteも更新していく予定です。理由は、「動画も良いけど、テキストも逆にみられるようになるのでは?」と、お世話になっているけんすうさんが書かれていて、大変納得したからです。
新方針での情報発信、ご期待ください!
こうして改めて考える時間を取って良かったなと思うのが、きちんと方針を決めてからアイデア出しをすると、納得のいく動画アイデアが出てくるということです。
まずは、以下のような動画からアップしていこうと思っています。
・1個100万円?BLACKがショーで使っているヨーヨーを初紹介
・TED演技「Yo-Yo Samurai」はどのように生まれたのか?
・シルク・ドゥ・ソレイユ破産報道について、元アーティストが話します
楽しいお役立ち動画を発信していく所存です。「こんな動画が見たいな」といったご要望がありましたら、コメントやTwitter等でお気軽にお寄せください。
ぜひチャンネル登録もしていただけたら嬉しいです!
お読みいただきありがとうございます! いただいたサポートは、パフォーマンス制作などの活動費に充てさせていただきます。