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コロナショックががっつり直撃しているエンターテイナーが考えていること

コロナショックが直撃した一人として、日々大事にしていることや現在の取り組みについて書いてみます。

自己紹介

私は、ヨーヨーを使ったパフォーマンスを仕事にしています。このところはインバウンド増加とともに外国人の方を対象としたホテルパーティや企業イベントへの出演が多く、仕事は上り調子でした。

また、今年の4月から英語の教科書に掲載いただいており、学校訪問にも力を入れる予定でした。ここ2年半ほどは、この教育貢献活動に向けた準備に多くの力を注いでいました。

全てがリセットされたコロナショック

ミュージシャンの方のライブなどと同様、国際イベント・企業様の懇親会等は軒並みキャンセルされており、私もパフォーマーとしての出演は3月以降ゼロになりました。

また、多くの学校が休校となっている現状、学校訪問も不可能、と言うかすべきではありません。小学校英語は4月からの新教科でもあるため、TV等で「小学校でも英語が授業化!」といった話題があれば、関連人物で紹介いただくこともあるかな、といった期待もあったのですが、そうした話題が上がることは一切見かけません。

パフォーマーとしても、教科書掲載者としても、予定していた活動が完全にリセットされました。

彷彿とされる3.11東日本大震災

災害が自分の仕事に直撃する経験は、これが2回目です。1回目は言わずもがな、2011年の東日本大震災。

当時も多くのエンターテイメントが自粛となり、長期間仕事がゼロになりました。仕事が無いというのは、収入が断たれるというダメージはもちろんなのですが、自身の存在意義について疑問を抱く時間が増え、辛い心境でしたね。今回のコロナショックにおいても、同様の辛さがあります。

今回のショックが直撃している業界という観点では、外食業界が取り上げられることが多いかと思います。衣・食・住という言葉が示す通り人間の生活に密接な役割を果たしている飲食業界。それと比べ、エンターテイメントは生命維持における優先度は低いと言わざるを得ません。

自分の仕事は、社会にゆとりがある状況下においてのみ存在が許される贅沢品・余剰品なのではないか。本質的には、不要なものだったのではないか。

自身の価値を否定する考えが頭をもたげることが増え、辛い気持ちになる事が増えました。

エンターテイメントの価値

まず先に否定しておくと、仮に取り組んでいる仕事が無価値であったとしても、その人自身の価値が無くなってしまうわけではありません。僕の好きな言葉で言うと、「生きてるだけで100点!」です(from コウペンちゃん)。

また、エンターテイメントは確かに生命維持には直結しないのですが、心の健康には影響するものです。3月以降、ゲームの売り上げや動画サービスの加入者数が急増しているというのは、その証拠の一つでしょう。

私自身、パフォーマンスをご覧いただいた方々から「勇気づけられた」「救われた」といったご感想を数えきれないほどいただいてきました。誰かの役に立って感謝の言葉を頂戴するというのは何よりの報酬であり、私の方が救われる思いです。

自分が取り組んできた仕事は、意味の無いものではない。そう信じて、この難局をなんとか乗り越えていきたいと思っています。

「そのうち騒動も収束するから、その時に備えよう」だけでは足りない

東日本大震災の時は、「仕事が無いなら、今年は準備の年にしよう」と自身を奮い立たせ、パフォーマンス作品作りに注力しました。その作品がTED出演、そしてシルク・ドゥ・ソレイユ出演につながりました。

「今回も同様に、コロナ終息後に向けた準備を進めよう。きっとあの時にように次へつながるはず」。それが第一の考えでした。

しかし今回は難しいのが、「いつコロナ騒動が終息するのか読めない」という点です。数か月なのか、あるいは1年・2年なのか。

震災の時は数か月でエンターテイメント業界も以前の規模に戻りましたが、今回はそれ以上の長期化が予想されています。あるいは、以前とは全く違う規模・業態に変化する可能性も十分あるでしょう。

すなわち、「そのうち以前の状態に戻るから、そこに向けた準備をする」というのは、適切な対処ではないと思うのです。

「withコロナ」と「afterコロナ」

WEEKLY OCHIAI という番組にて、「afterコロナではなく、withコロナで考えなければいけない」という発言がありました。これは、自分の状況にも当てはまるなと思いました。

今回の騒動を、「終息後に向けた一時的な忍耐・準備期間」と捉えるのではなく、「終息後に向けた準備はするが、外出自粛期間中も状況に合わせた活動を模索・実施すべき」と捉えています。

この前提で、パフォーマーとしての活動と教育貢献活動の2軸をどのように進めていくべきか。この考えに今はシフトしました。

今すべきこと

まずは言わずもがな、感染拡大防止。手洗いやマスク着用、外出自粛、打ち合わせのビデオ会議化などは徹底しています(リモート打ち合わせにご協力いただいている皆さん、ありがとうございます)。

そして、自身の体と心の健康をしっかりケアすること。運動不足になりがちなので、YouTubeのトレーニング動画を見ながら自重トレーニングをしたり、ストレッチポール等で体をほぐしてあげたり。心の健康については、動画を見たりゲームをしたり、猫にも癒してもらっています。あ、もちろんヨーヨーも良い息抜きになっていますよ。

仕事面についてはイベント出演は当面難しいので、何か皆さんのお役に立てるものを作りたいと思い、まずは第一歩として「作業用動画」を作ってみました。ご自宅で仕事や勉強をされる際、なんとなく横で流しておいたりBGM的に使うなどの用途を意図したヨーヨー動画です。ASMR的に音が心地よいという評判もいただいたりしています。お好みの形でご視聴いただければ幸いです。

また、教科書掲載者としての教育貢献においても、関係者の皆さんとのご相談を進めています。直接の訪問はできずとも、ビデオ授業などの形であれば実施は可能です。この状況下で自分ができる貢献、引き続き適切な形を探します。

予定していた仕事が無くなったというショックは確かに大きいですが、自分が持っているスキルまでリセットされたわけではありません。また、クライアントの温度感としても、「今は仕方なく催しをキャンセルするが、安全が確認された暁にはぜひ開催したい」という印象を受けます。

今はこの状況に合わせた活動に全力で取り組み、そして終息後のチャンスが訪れた際には、これまで以上のサービスを提供する所存です。

健康第一に、前向きに生きていこう

多くの皆さんが、先の見えない不安と共に過ごされていることと思います。私も同じです。

しかし、不安に囚われすぎているとさらに不安は大きくなり、日々を楽しく過ごすことができなくなってしまいます。病気にかからない・広げないことはもちろん大事ですが、それと同時に、「楽しく生きる」ことも大事だと私は思います。

自宅で出来る趣味を楽しんだり、家族との会話を楽しんだり、ぜひ体の健康だけでなく、心の健康にも気を配ってあげてください。

私も引き続き、この状況下でどのように皆さんのお役に立てるのか、道を探し続けたいと思います。誰かの役に立ち、感謝してもらう事が何よりの喜びなので。

まだ困難は続くかと思いますが、少しでも楽しく日々を過ごし、やがてイベント開催に制限がなくなった際には、また皆さんにお会い出来たら嬉しいです。

Stay home, stay safe, stay happy.

お読みいただきありがとうございます! いただいたサポートは、パフォーマンス制作などの活動費に充てさせていただきます。