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スマートグラスについて調べて考えた

スマートグラスとは

スマートグラスという周辺機器については
ランサーズの「新しい働き方LAB」の3期生として
Lenovo様のサポートの元、
スマートグラスに関するリサーチ・実験を行うことになって
初めて知りました。


VRヘッドセットのようなものかと思ったら
見た目は普通のメガネのようなものもあります。

マイク、カメラ、オーディオ、ディスプレイが搭載されている
ウェアラブルデバイスで
用途によって選び分けることができます。

Lenovo T1を手に取った時、とてもワクワクしました。
これで何をしようか…

使用例として以下のようなケースを実現できるかを検証しようと思っていました。

  • 歩きながら動画撮影

  • カンファレンス、セミナーなど大勢の集まる場で、名刺や名簿の情報から会場にいる人の名前、顔写真をグラスに投影して記憶の助けにする。

  • できれば顔認証で会場のどこに誰がいるかをスクリーン表示する

  • スマートグラスの売り場やモデルルームをリサーチして、なるべくたくさんのグラスを試してみる。

これらをT1ですることは難しかったので
ネットカフェでの不自由を解消する検証を行いました。

では、当初思い描いていたことをスマートグラスで行うことは
現時点では難しいのでしょうか?


歩きながら動画撮影

例えば、Youtubeの動画撮影を
カメラ付きスマートグラスで行えば
カメラを手に持つ必要がなく、両手を使えます。

LenovoのThinkReality A3 Industrial Edition Lite ISVは
200万画素のRGBカメラがついています。
ちょっとお高いです。

VUZIXのM400なども1280万画素のカメラがついています。
やっぱりちょっとお高いです。

でも、スマホやその他のデバイスが必要ないので
作業現場での遠隔作業支援などに最適なスマートグラスです。
ドラマなら、時限爆弾の解除作業の時に使われるでしょうか(笑)。


Go Pro HERO10 と比較すると
カメラは2300万画素で、
2023年12月時点での価格は
Amazonでスターターキットが45,000円弱で買えます。
重さも150gくらいなので
フリーランスのYoutuberなら、Go Proに手が伸びるでしょう。


顔認証機能を持つスマートグラス

Saffe(セイフ)という,英国、ブラジルを拠点とするスタートアップIT会社が顔認証技術を持つスマートグラスを実用化しています。


そのシステムを、株式会社 R.D.Worksというコンサルティング会社が
国内でサービスとして提供しています。

このシステムなら、大きな機器を備え付けなくても
人が集まる会場の入場者をチェックできます。

このサイトで見られる「スマートグラスのご案内」というビデオは
イメージを膨らませてくれます。


スマートグラスを業務に取り入れる

業務への活用も進んでいて、大企業も導入事例に名を連ねています。

現在流通しているスマートグラスをカタログしてみようと思ったら
スマートグラス48種の人気ランキング記事を見つけました。

こちらから

ヘッドセットのように音楽を聴いたり、通話したりする用途
のものが多いようですが、

スマートウォッチのように、心拍数など健康のために使うものもあるようです。

日本経済新聞は、今年7月にスマートグラスの国内市場の調査に関する記事を載せていました。

これまでのXR機器(HMD・スマートグラス)は市場拡大を主導するまでには至らなかったが、2023年下期から2024年に掛けて米国大手企業から期待のかかる新製品が相次いで導入される予定である。

矢野経済研究所、スマートグラス市場に関する調査結果 :日本経済新聞


こうした高機能スマートグラスへ一般ユーザーの手は伸びるのか?

あまり詳しくないのですが
新製品やサービスが市場での普及率を測る方法として
イノベーター理論というマーケティング理論があります。

この理論では、市場におけるユーザー層は、
製品の普及率に合わせて

  • イノベーター

  • アーリーアダプター

  • アーリーマジョリティ

  • レイトマジョリティ

  • ラガード

の5つに分類されます。

イノベーター理論における5つのユーザー層

イノベーター層はその製品やサービスにチャレンジする
最初の少数のユーザー達で
その次にアーリーアダプター層のユーザーに普及していきます。
この2つのユーザーを初期市場といいます。
アーリーマジョリティからラガードのユーザーを
メインストリーム市場といいます。

この初期市場からメインストリーム市場にユーザー層が広がれば
この製品は一般に普及している状態になりますが
この両市場の間には「キャズム」と呼ばれる深い溝のような
市場を開拓する際に越えなければならない障害がある
というのがキャズム理論です。

メインストリーム市場のユーザーは、
信頼できる製品か、他の人も使っているかなど
「安心」を求めます。

いかにキャズムを超えてメインストリーム市場を攻略するかが
大切になってくるそうです。

すでに、業務用はキャズムを超えているかもしれません。

スマートグラスの価格が下がって
私たちの手に届いて、楽しめる日がくることを待っています。

一般ユーザーが魅力を感じるスマートグラス

朝、満員の地下鉄に揺られながら周りを見回すと
頑張ってスマホを掲げて見ている人がたくさんいます。
イヤフォンをつけている人もかなりいます。
私もワイヤレスイヤフォンを使い始めてから、
ぎゅうぎゅう押されるストレスがだいぶ和らぎました。
こんな時にスマートグラスだったら
さらなる没入間に浸れるかも、と想像してしまいました。

スマートグラスを検証した方のこんな記事も見つけました。
「VITURE One(ヴィチュアー・ワン)」という
視度調整機能を持つグラスです。

日常的にメガネをかけている人の場合、HMDなどを使うときにも映像に合わせた視度調整が欲しくなるので、「メガネやレンズはどうするか」という問題が出る。大きなHMDと違い、この種のものは「メガネを二重にかける」のも難しい。

Nreal AirにしてもVITURE Oneにしても、視度調節用のレンズを入れることは可能なのだが、VITURE Oneの場合、軽い近視(0.00Dから-5.00D)なら、内蔵の調整機能を使い、自分で調整できる。別途調整レンズを入れなくて済む、という人は多そうだ。

「周辺機器でゲーム機と連携、視力調整もできる新ARグラス「VITURE One」を試す」より

視力は人によって違うので、
VITURE Oneは「見るための機能」に色々工夫があるそうです。

Glasses T1は、視力調整が必要な人はメガネのように
視力検査をしてレンズを自分用に作ることができます。

こんなふうに努力と工夫を重ねる人たちがいるなら…

イヤフォンのようにスマートグラスが普及して
日常的に使える日はそう遠くないかもしれませんね。

こんな感じ…?                                By FireFly


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