メモ管理ソフトEBtとは?(EBtマニュアル計画)

 「スクラップブック」なるモノをご存じ方もお見えになるかもしれません。私の先生の一人も何十年にわたる新聞報道などを管理していて「その件は○○年の新聞に載っている」と言ってFAXなどを送ったりしていたようです。

 その記事だけでは意味がなく、自分自身の記憶やそういったものと関係して初めて意味を持つモノとなります。

 しかし、近代においては益々その情報の量は拡大しています。自分で産み出したり、得た情報というのは増えてきています。

昔であれば、
グラフ一つ書くのに半日  ->  今はエクセルですぐ
新聞は毎日一つ(多くて二つ) -> 今はネットでいくらでも
小さなメモ帳に書き込む -> スマホでも何でも書き込んじゃう

 ここではどんな情報も何かの思いがあって、記録していると考えます。その想いを書き記したモノをメモと定義します。そして、そのメモには色々な付属物もあります。URLだったり、ファイルだったり、フォルダへのリンクだったり。そういったモノをどうやって管理しようか?過去色々なソフトがありました。

EBtの着眼点は「リンク=繋がり」

 そのメモが単独で存在していることはありません。何らかの繋がりがあります。日付ごとだったり他のメモとの関係だったり、色々あります。この繋がりが大事というのがEBtの思想です。

今までのソフトとどこが違うか?

 従来もリンクできるようなソフトはありました。Wordだってリンクを埋め込めるし、Evernoteもリンク作れます。Wikipediaだってリンクがいっぱい張ってあります。
 そもそも、Webページの元となるHTML自身も「情報をリンクさせよう」という意図で考えられたモノです

 しかし、これらのソフトはリンクの管理が大変です。これは元々の設計が当時の考え方でできる範囲であったこと。その当時の情報量がさほどでもなかったためだと思われます。(Google初期のころ、世界中のWebデータのテキストは300Mbyte程度だと聞いたことあります)

 そのリンクを如何にして簡単に生成するか?管理していくか?というのがEBtの考え方です。

EBtの現バージョン EBt2 for Windowsについて

 EBtは最初シャープのザウルス(LinuxOS)で実装されたそうです。今だと信じられないかもしれませんが、日本はかつてネットでも、モバイル機器でも先進的な製品が多々ありました。その中の一つに実装されたのがEBtです。

 当然今のWindowsバージョンは全く異なるモノです。先ほどの「スクラップブック」のように各種情報を添付することができます。

添付できるモノ
・URL(ローカルフォルダも同様に使える)
・PDF(ビューも見れる)
・画像ファイル(ビューも見れる)
・その他ファイルが添付できる

 また、メモを探すために高速な検索とハッシュタグを実装しています。

EBtは万能でないということは知っておいてください

 個人の作ったフリーソフトのため”苦手な所”と”手を出していないところ”、”手を出せないところ”があります。

 苦手な所は見栄えです。まず美しいUIはありません。本来複雑なリンクなので、グラフとして表現するべきかもしれません。それをツリー形状で表現しています。そのため、そのツリー形状からリンクを思い描く必要があります。

 手を出していないところは、必要性の低い機能と、複雑な操作におけるタスクの停止などです。個人で作っているので本人の優先順位に従って実装されています。また、色々な操作によってタスクが停止するときもあります。作者のところで再現しない停止や、対応がかなり難しいモノは対応していません。
 また、バージョンアップは一度アンインストール後再インストールする必要があります。これはバージョンアップに対応したインストーラがかなり高価で手に入れられないためです。

 手を出せないところは、先ほどのインストーラの様に高額ソフトに手を出せないところの他に、APIなどにバグがあったり、公開や使用に条件が厳しいモノは手が出せません。(具体名は差し控えさせていただきます)

 では次はEBtの実際のインストールから始めて見ます。



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