Excelで社会保険料を自動計算
はじめに
給与計算の自動化は担当者様の業務効率化やコスト削減に大きな効果があります。しかし、効率化する方法はいくつかあるため、実際どの方法で効率化を進めるのが良いのかお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
給与計算で社会保険料を算出する方法
企業が従業員の給与から源泉徴収できる社会保険には、以下の種類があります。
◆健康保険
◆厚生年金保険
◆介護保険
◆雇用保険
それぞれ保険料率は異なります。
標準報酬月額の基礎知識と調べ方
社会保険料の計算式に欠かせない標準報酬月額とは、給与などの報酬の月額を区切りの良い幅で区分したものです。
民間企業の給与は景気や社会情勢によって変動しますので、毎年4~6月の3ヶ月間の賃金をベースに、同年9月に見直しを行っています。
改定は年に一度きりですので、9月~翌年8月までの一年間は、同じ標準報酬月額を用いて社会保険料を計算することになります。
協会けんぽでは、社会保険料の計算に用いる標準報酬月額の区分や等級、適用される保険料率を、「健康保険・厚生年金保険の保険料額表」として公式HPで公開しています。
健康保険の計算方法
協会けんぽの保険料額を参照して
健康保険の保険料率を乗じますが、介護保険第2号被保険者であるかどうかによって、適用される保険料率が異なります。
40~64歳までの方は介護保険第2号被保険者に該当するため、上記従業員の健康保険料を計算する場合は、11.66%の保険料率が適用されます。
厚生年金保険料の計算方法
厚生年金保険料の計算にも、健康保険と同じ「健康保険・厚生年金保険の保険料額表」を使用します。厚生年金保険料の計算にも、健康保険と同じ「健康保険・厚生年金保険の保険料額表」を使用します。
介護保険料の計算方法
40歳以上になると、要介護状態や要支援状態になった時に介護サービスを受けられる「介護保険」に加入することになります。
介護保険料(従業員負担分)=標準報酬月額×1.79%÷2
ただ、介護保険料は健康保険と一体的に徴収される決まりになっているため、実際には健康保険料率に介護保険料率を上乗せする形で計算を行います。
社会保険料自動計算ツールのマニュアル
ここでは、上記の計算を全部含めた社会保険料自動計算ツールのマニュアル
を記載します。
※令和3年3月に法改正された最新版です。
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