生まれて初めてドラマにハマった話

「おっさんずラブin the sky」にハマった。
2016年末に単発ドラマとして放送され、2018年春に連ドラに改編された話題のシリーズである。

そのシーズン2を今やってる。
土曜の深夜23:15から。つまり今夜。とりあえず見てほしい、と言いたいとこではあるけど今夜やるのは4話なのでやっぱり1話から見てほしい。最新話はTVerで無料で見れる。その前のはアマプラでもテレ朝動画でもとりあえず何かしら課金すれば見れる。

シーズン1もたしかに面白かった。
面白かったからシーズン2も見よう、って思うくらいには面白かったんだけど、だからといって1話からこんなに悶え苦しむとは思ってなかった。ハマりすぎて。
こわい。
土曜深夜を正座待機してる自分がこわいし、放送時間中ずっと正座を崩せない自分もこわいし、見終わったあと暗闇の中床に転がって平均30分くらいグダグダごろごろピチピチしかもそれを毎週やってる自分もこわい(30分たったあとはお布団に入って結局1時間以上はゴロゴロもだもだハワハワしている、こわい)。

1話でけっこうびっくりしたんですよ。
まず、主人公の春田があんまりポンコツじゃなかった。ポンコツ設定だけど、かなり抑えられてた。むしろイケてるんじゃ、みたいなところもあった。田中圭さんの微妙な演じ分けがニクい。
ヒロインの武蔵(57歳男性)も前作と違った。「どうせ武蔵は春田くんのことが好きなんでしょ~??」と鼻歌うたいながら見てたら裏切られた。まだ恋してなかった。すごいじっくり人が恋に落ちる過程を見せつけられた。57歳男性が35歳男性に恋に落ちてるのに少女漫画でしかなかった。武蔵すごい。吉田鋼太郎さんすごい。おっさんでも少女漫画の主人公になれる。ポテンシャルと実力とアドリブとパフォーマンスの全てがすごい。

そんで、準主役の二人もめちゃくちゃ良かった。
一人目が春田に恋する年上整備士、四宮要を演じる戸次重幸さん。ただの「頼れる兄貴分」かと思ってたらそんなわけがなかった。1話の最後、屋上スケッチばらまき事件で天地がひっくりかえるくらい持っていかれた。その後もふり幅すんごい。コミカルからエモーショナルまで表情ひとつで全部やってのける。シノさんが幸せになれなきゃ泣いちゃう、って毎回思ってる。
そして二人目。春田になにかと盾突くコーパイ(副操縦士)の成瀬竜役、千葉雄大さん。
……この千葉くん、成瀬くんにたぶんわたしは一番オトされたんですよ。1話から「唐突なキス」「元彼と修羅場(元カノではない)」「網ドン(壁ドンではない)」と少女漫画のお約束(なのか?)の全てをブチこんできて、すごみのある美しさですごみのあるキャラクターを演じられるものだから、なんだかほんとに動揺してしまった。しかもその後、回を重ねるごとに表情が増え、感情が増え、こっちの目も耳も心臓も追いつきません。好き。

で、「おっさんずラブin the sky」というのは、この4人がラブバトルを繰り広げる、そういうお話です。ざっくり言うと。
おっさんずラブなので、おっさん同士の恋物語。千葉くんおっさんに見えないけどな……でも実年齢31の役が30ならぎりセーフ???

このラブバトルの様相がなかなか壮絶。
春田はとある女の子と良い感じになるんだけど、その子の父親が武蔵であることが発覚したり。
好きな人とこれ以上の関係は望まないって強く決意してるシノさんが、思い人と同僚の抱き合う姿を目撃してしまって、心にかけた枷が壊れたり。
しかも春田と成瀬の矢印はまだわからない!
わからないけど「全員恋をする」というところだけわかってる!
どうなっちゃうの~!?って毎週どころか毎日もだもだしてる!
今晩たぶん何かがわかりそうだから終わったあとまた死にたくなりそう!

基本調はコメディなんだけど、だからこそ繊細な感情の機微とか、愛とか恋とか絆とか、そういうのにぐっとくるな~という感じ。
もちろん合わない人は合わないだろうし、こういうの好きじゃないって人もいるだろう。
でも、わたしはめちゃくちゃ面白く見ています。
毎週、丘に打ち上げられた新鮮な魚のごとくビチビチしています。
同じくらい頭おかしくなってくれる人がたくさんいると嬉しいなあ。

で、なにより言いたいのが「毎週リアルタイムで追っかけて見るのがとっても面白いよー!」ってこと。
これまでドラマ苦手だったから、その楽しさを知らなかった。
リアルタイムで見て、わーって叫んで、次回までの一週間、予告を見ては動揺し雑誌を読んでは葛藤し放送日当日になったらそわそわして諸々手につかず、みたいなそんなのがめっちゃ楽しい。
だから「見るつもりだけどまだ録画しっぱなし」みたいな人いたら、とりあえず見て、そんで年末まで一緒に盛り上がりたいな~って気持ちです。全8話だから年末には終わっちゃう。

あと、ドラマっていいなって思ったのが、ほんとにチームの作品なんだなってこと。
プロデューサーがいて、脚本書く人がいて、演じる皆さんがいて、演出つける監督がいて、舞台をととのえる人がいて、ロケに協力してくれる人がいて。
あと何より、シーズン1が好きでめっちゃ応援してた方々がいなかったらシーズン2実現しないので。
そういう「チームで作り上げたからこその完成度、すごさ」みたいなのを知れたのも、今回ハマってみて嬉しかった。

というわけであと5分、全裸待機は寒いので正座待機します!
4話どきどき!

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