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投資の正しい考え方(前編)#5

コロナ後から絶好調な株式市場。
来年から新NISAが始まることも伴って、投資を始める人が増えている気がする。

自分自身も大学5年目(ワーホリでの留年期間)から投資を始めて、
ちょうど6年目になる。
勝ったり、負けたりを続けていて、収支としてはとんとんな状態。
ただ、運用額が増えてきて、大胆な戦略をとってしまうことも、、。
自分への戒めも込めて、遠藤航選手も勧めていた、
「投資の正しい考え方」で学んでいきたいと思う。

①「利(メリット)と害(デメリット)を併せて仕掛ける

この本の面白いところは過去の経験をもとに解説しているところ。
孫氏の兵法では人間の心理について、
「智者の慮は必ず利害に雑う」という言葉があります。
つまり、賢いものは、何かをするときに、必ず利(メリット)と害(デメリット)を併せて考えるということ。
株式市場で絶対はありません。ただ、買うタイミングにチャートを見た時に、得する時(例:プラス300円)、損する時(例:マイナス30円)など、いい時と同時に最悪のケースも想定しながら買うということです。

②自分の精神状態を考慮に入れる

株でもっとも難しいのは損切り。
「もしかしたら、ここから上がるのではないか」と思うとなかなか売れないことが多く、どんどん損失を増やしてしまいます。
これははじめは冷静に考えていたのに(平常時)、最後、下げが加速をはじめると(異常時)、恐怖心を抱きパニックに陥ることから起こります。
そのため、自分が平静でいられる範囲内(トレード金額、リスク許容度)でトレードをすることが重要です。

③1回の負けで全ての勝ちが消えることもある

徐々に勝てるようになってくると、次も上がるだろう、とマイルールを無視してしまうことがあります。連戦連勝すると損切りがしにくくなるという大きな副作用があることも忘れてはいけません。トレードをやる以上、常に勝ち続けることはできない。時に上手な負け方をする人が最強の投資家であると言えます。

④失敗は成功のもと

今は市場全体が上がっているため、
「なぜ勝ったのか」を深く考える機会が不足しています。
なんとなくインデックス投資をしていたら、儲かっていたなんてケースも多くあります。本書では、下記の言葉が紹介されていました。

トレードで勝ち続けた結果が出たとしても、その勝ちが実力なのかどうかは怪しく、また、その勝った原因も知ろうとはしない。勝ち続けると、いつしか勝ちが当たり前となり、敗北を忘れ、気が付いた時には取り返しがつかない状態になっている恐れがある。勝ちが人を狂気にし、負けが人を冷静にするとすれば、トレードの目先の勝敗とは、まことに不思議なものである。

「投資の正しい考え方」

市場全体が好調である今だからこそ、考える必要がある言葉ですね。
もう一つ、印象的な言葉がありました。これは著者の上総介さんの格言です。

投資に絶対はなく「こうだろう」と思うことは案外起きず、
「まさか」と思うことが案外起きる

「投資の正しい考え方」

一回ではまとめきれなかったので、後編でもう少しまとめたいと思います。

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